尼崎市杭瀬本町でアラウーノに子供のおむつをつまらせた症状の修理のご依頼がありました。
トイレにおむつがつまっているので便器を外すしか詰まりを解消する方法はありません。
なので今回はアラウーノの取り外し方法・便器脱着方法を解説します。
ちなみにお客様が電話で言っていた内容ですが、「誤ってトイレに子供のおむつを流してつまらせてしまった。自分でラバーカップをしてみたが直らなかった。つまりを解消してほしい。」とのことでした。
それではお客様宅にトイレつまりを修理しに行きましょう!
目次
アラウーノ(CH1401WS)の外し方・便器脱着方法【まずは現場を確認】
現場に到着後、子供のおむつがつまったトイレを見せてもらいました。
確認のためにちょっと水を流してみましたが全く流れませんでした。(汗)
排水経路にぎっちりとおむつがつまっているんでしょうね…
排水管まで達していないとは思うので便器を外して便器の中からおむつを取り出すしかないでしょうね。
お客様に作業の説明と料金の説明をして作業に入りました!
アラウーノを外す方法
ここからはアラウーノを外す方法を解説しながら作業工程をお見せします。
結構細かく写真を撮っていますのでわかりやすいとは思います。
ご自身で便器脱着される際はご自身の家に設置されているアラウーノと比較しながら外してみてください。
※従来型の便器の外し方はこちらをご覧ください。
必要な道具(今回使った道具)
・モンキーレンチ
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・灯油ポンプ
・バケツ
・タオル
・長めのラジオペンチ
・ビニール袋
・キッチンペーパー
・ビニール手袋
便器を外す前
止水する
まずは、止水するところから始めます。
アングル止水栓は便器の左もしくは右にあります。
だいたいは左についています。
アングル止水栓はあまり触ることがないので、固着して回らないことがあります。
そんなときは水道メーターについているバルブを回して水を止めましょう。
バルブを回すと家全体の水が止まります。
便器の中の水を抜く
止水ができたら次に便器の中に溜まっている水を抜きます。
正式な名前(灯油ポンプ?)はわかりませんが、灯油を入れるときに使うシュポシュポを使って便器の中の水を抜きます。
便器の中の水はバケツに入れていきます。
電源を抜く
便器の中の水がなくなったら、コンセントを抜きます。
この時アースも抜く必要があります。
アースはマイナスドライバーで蓋を開けると中にプラスネジがあるので、プラスネジをドライバーで回すと取れます。
給水部分を外す
コンセントが抜けたら、給水部分を外します。
先ほど締めたアングル止水栓のところにある給水ホースが繋がっているナットを反時計回りに回します。
回していると溜まっている水が出てくるので、近くにタオルを置いておきましょう。
固定具を取り外す
次に便器を固定している固定具を取り外します。
便器の手前側に化粧キャップがしてあるところがあります。
その化粧キャップを取り外すと中にプラスネジが隠れています。
このプラスネジを取り外します。
次に便器奥の左右を固定しているナットを取り外します。
便器奥の左右の部分にはカバーがされています。
カバーは押すと外れますので左右のカバーとも押して外しましょう。
※カバーの外し方について公式HPで書いていますので、わからなければリンクを貼っていますのでこちらをご覧ください。
写真の赤丸部分のナット2箇所を取り外します。
ここはモンキーレンチでナットをつかんで回しましょう。
便器を外す
停電用ハンドルを回す
固定具が取り外せたので後は便器を外すだけなのですが、ここで焦ってはいけません。
先に停電用ハンドルを時計回りに回しておきましょう。
便器を外してから停電用ハンドルを回すと中に残っている水が出てきます。
先に回して排水管に水を流しておきましょう。
場所は便器奥の右側です。
便器を持ち上げる
停電用ハンドルを回したらやっとここで便器を持ち上げます。
便器は長い間固定されていましたので、へばりついていることがあります。
それなりに力を込めて引っ張る必要がありますが、いきなり力を入れると破損する恐れがあります。
ちょっとずつ力を入れたり便器を揺らしたりしながら時間をかけて持ち上げてください。
おむつを取り出す(異物を取り出す)
便器が外れたら便器を起こして裏側が見えるようにします。
このとき便器を完全に起こしてしまうと内部に残っている水が出てきてしまうので、自分が便器の下に潜り込むくらいの高さまでしか起こしてはいけません。
写真の排水管の中に白い塊がうっすら写っているのがわかりますでしょうか?
これが詰まっているおむつです。
これを長いラジオペンチで引っ張り出します。
ラジオペンチでなくてもつかめればいいのですが、かなりびっちりと詰まっているので力の入る道具を使ってください。
おむつを引っ張り出したときに、おむつが破れて中の吸着剤?が飛び散ることがあります。
飛び散ったらキッチンペーパーで拭いて取り除いてください。
便器を戻す
おむつを取り出せたら、あとは便器を元に戻していきます。
取り付け方は取り外した方法と逆の順番ですれば問題なく取り付けれます。
なのでこの記事を逆から読んでもらえれば元に戻せるはずです。
便器を元に戻せたら便器の中に残留物がないか確認するために水を流していきます。
このときに握りこぶしくらいの大きさのトイレットペーパーを流して確認してみてください。
便器の中に残留物が残っていればトイレットペーパーが引っかかり、トイレがつまるはずです。
トイレットペーパーが無事に流れていけば無事にトイレつまりが解消されました!
アラウーノ便器脱着作業完了後
いやー無事におむつが取れてよかったです。
お客様から「本当にありがとうございます。おむつが落ちたときは小さいから流れると思って流してみたんですけど、詰まってしまいました。お手数おかけしました。」と言っていただけました。
便や紙が結構流してもつまることがないですから、少々のものでも流れると思ってしまいますよね。
でも便器の中は結構狭いのでちょっとしたことでも詰まってしまいます。
特に異物はほとんどが流れないと思ってください。
もし異物を落とした場合は、汚いかもしれませんが流さずに取り出してくださいね。
・トイレつまりの「3つの直し方」【完全版】。原因と対策も解説。
今回の作業内容の料金と時間について
今回の作業内容の料金と時間について書いていきます。
まずは時間について
現場到着まで約20分、現場確認及び作業時間が約45分かかっています。
次に料金(税込)について
出張費3300円+便器脱着作業29700円=合計33000円です。