ここでは、キッチンが詰まったときにやるべき「3つの方法」を解説します。
また、なぜ詰まってしまうのか?
その原因と解決法を、日々水回りのトラブルを解決しているレオンメンテナンスのノウハウを交えて説明します。
目次
キッチンシンクがつまったときの3つの解消方法
キッチンシンクがつまったときの解消方法を3つ紹介しています。
全てホームセンターで売られているものですので入手は簡単にできます。
全ての道具を揃えると費用がかかりますので、上から書いてある順番通りにやっていってみてください。
ラバーカップ・スッポン
解消の定番の道具は、ラバーカップです。
ラバーカップはトイレで使うものじゃないの?と思われる方も多いと思います。
ですが、シンク、キッチンにも使える万能な道具です。
使い方は簡単。
- つまっているシンクに水を溢れさせておいて、排水口にラバーカップを押し当てます。
- ゆっくり押していき、力を込めて引き上げます。
このときラバーカップが排水口から離れるくらい勢いよく引き上げてしまうと水が跳ねるので注意です。
引き上げる時は1~2cmくらい引き上げるイメージでやってみてください。
あとは1と2を、つまりが解消するまで何度も繰り返します。
ラバーカップの使い方を詳しく書いた記事がありますのでなかなか詰まりが解消しない場合はこちらもご覧ください。
・ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方【つまりはこれで直せる】
それでも解決しない場合は次へ。
パイプクリーナー
手軽に入手出来て、金額も安いパイプクリーナー。
液体のものや粉末のものなど色んな種類のものが売っています。
ここではホームセンターなどで売られている定番の配管洗浄剤「ピーピースルーF」を使ったシンクつまり解消方法を書いていきます。
使い方です。
- マスク・保護メガネを着用(目や口などに入ると危険なため)
- シンクの排水口の周りに粉末状のピーピースルーFを100~150g程度撒きます。このときシンクに水が溢れていない状態にしてください。
- 温水または水500ml程度を静かに流して、排水管にピーピースルーFを流していきます。ピーピースルーFは反応すると高温になるので蛇腹ホースなどを溶かしてしまうこともありますので、蛇腹ホースが繋がっている場合は耐熱容器にピーピースルーと水を混ぜておき、熱が冷めてから排水口に流してください。
- 30分~1時間程度放置してから大量の水(5L以上)を流してください。化学薬品ですので使用の際は気をつけてご使用ください。
ワイヤーブラシ
ラバーカップもパイプクリーナーもだめだった・・・
それはかなり頑固な汚れが詰まっている可能性があります。
そんなときは直接つまっているものに刺激をあたえる必要があるので、ワイヤーブラシを使いましょう。
ホームセンターなどでお手軽に売っていますので入手は簡単です。
使い方ですが
- 長めのワイヤーブラシを用意します。
- 排水管をむき出しにします。(ゴミカゴや椀トラップを取り外す)
- ワイヤーブラシをゆっくり入れていきます。
- 固く奥に行かない場所あれば、ワイヤーブラシを回したりして奥に入れていきます。
ワイヤーブラシを奥に入れていくと急に水が流れていきます。
水が流ればつまっているものが流れた証拠です。
キッチンが詰まる原因
キッチンがつまる原因について書いていきます。
ここではよくあるケースを紹介しています。
ご興味がある方は詳しく書いている記事もありますのでこちらもご覧ください。
防臭トラップ(椀トラップ)の汚れ
防臭トラップ(椀トラップ)とは、排水管からの悪臭が出てくるのを防ぐ役割がある部品です。排水はこの防臭トラップの内側に沿って排水管に流れて排水されます。
そのため、排水管と同じように防臭トラップも汚れてきます。
よくあることですが、長年シンクの掃除をしていないと、椀トラップの内側にバイオフィルムなどの汚れがついて、キッチンシンクがつまります。
キッチンシンクの全てに付いているわけではないので、付いている場合は一度疑ってみましょう。
もし裏が汚れていたら、キッチンペーパーや使い古した歯ブラシなどを使って汚れを取りましょう。
長年蓄積された汚れ
椀トラップも含め見えている部分はきれいに掃除ているのに詰まってしまった・・・そんなこともよくあることです。
こまめに掃除していても排水管の中までは掃除できないので、日に日に汚れは溜まっていきます。
汚れるようなものは流していないと思われるかもしれませんが、排水管の中に溜まっている汚れは主に油汚れです。
洗剤で洗い流しているので油は溶けていると思われがちですが、溶け切らなかった油が長年蓄積されて大きな塊になり、排水管の中でつまってしまいます。
私が見たもので印象的だったのは、ソフトボールくらいの大きさの油の塊が流れていったことです(オイルボールと呼びます)。排水管の勾配が少ない箇所で発生しやすい傾向があります。
排水管に詰まりやすい箇所がある
排水管は家の中から外にある下水道に繋がっていますが、それは一直線で排水管が伸びているわけではなく、曲がった部分があります。この部分が排水が詰まりやすい箇所になる傾向があります。新築時に配管施工状況にもよりますが、曲げた数が多いほど詰まりやすい配管となります。
費用面もあり、つまったから排水管を取り替えよう、とは簡単にはなりません。
日頃からつまらないように、油汚れは流さない、定期的に洗管(配管内を器具を使って洗浄すること)をして対処した方がいいでしょう。
会所内のつまり
会所枡とは、点検口です。見た目は小さなマンホールのようなものです。
会所枡は、屋外で色んなところからきている排水管が合流する場所でもあります。
この会所枡に異物や油の塊、紙、汚物などが詰まった場合、排水経路が塞がれてしまうのでキッチン排水もつまってしまいます。
会所枡は屋外にあるので、木の根が侵入してつまらせてしまうこともよくあります。
そのような場合は、専門業者につまりを解消してもらうのが一般的です。
プロの水道修理業者がキッチンのつまり解消のケースを紹介
薬剤を使ったキッチン詰まり解消のケース
水道修理業者も、薬剤を使ってキッチンつまりを直すことがあります。
ただ、プロが使うものは一般には売られていない劇薬物で、威力も高く、市販の薬剤を使って解消できなかったキッチンつまりも解消出来てしまいます。
事例紹介
お客様が市販の薬剤を使ってもキッチンのつまりが解消しなかったため依頼がありました。
当社で伺ったところ、完全につまっている状態ではなかったのでプロ用の薬剤を入れて様子をみたところ、薬剤の反応が終わったので、水を流してキッチンつまりが解消しているか確認すると、きれいに水が流れるようになりました。
ちなみにですが、プロ用の薬剤は入手するには販売店に劇物譲渡証、身分証明書、購入者の在籍確認などが必要になります。弊社も劇物譲渡証などを提出します。
もしやっかいな詰まりがご家庭で発生した場合、是非弊社など専門業者に依頼いただければと思います。
ワイヤーを使ったキッチン詰まり解消のケース
上の解消方法で解説しているものは、市販品のワイヤーブラシを使った解消方法ですが、プロはトーラーと呼ばれるワイヤーを使用します。
トーラーは排水管清掃やつまりに特化した道具で、60年以上プロが使用する専門道具です。
事例紹介
お客様からご依頼を受けて、現場で先に薬剤を投入しました。
ですが、数回薬剤を入れてもキッチン詰まりが解消することがなかったので、排水管の中で大きな塊があると想定してトーラー作業をすることになりました。
トーラーを10mほど入れていき、引き抜いて、水を流して確認。
流れはよくなりましたが、一回では完全に解消出来なかったので数回上記の作業を繰り返しました。
何度かやっていると解消された感覚があったので水を流しながら外の会所に見に行き、どんなものが流れてくるのかを見ていると大きな白い油の塊が流れてきました。
やはりつまりの原因は油汚れで、大きな塊でした。
さすがは業務用のワイヤーです。ちなみにですが、トーラーはどなたでも購入できますが、高価であること、錆び止めやオイルメンテナンスが必要であることから、個人で所有される方は少ないと思います。こちらも業者に依頼されることをお勧めします。
高圧洗浄でキッチン詰まり解消のケース
ラバーカップ、薬剤、トーラーとやったけどキッチンつまりが解消されない。
そんなときは最後の手段、高圧洗浄です。
初めから高圧洗浄の方法をとればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、金額が高くなるため、ラバーカップから順次やっていくのが一般的(もちろん、状況判断で初めから高圧洗浄を使うケースもあります)。
高圧洗浄を使うパターンとしてはだいたい2通りです。
- 排水はされているが流れが悪いので洗管目的で使用する。
- 色んな作業をしたが、詰まりが解消されないので高圧洗浄で原因を取り除く。
ここでは、2.の理由で高圧洗浄を使ったキッチンつまり解消のケースを紹介します。
事例紹介
現場でラバーカップ、薬剤、トーラー作業をしましたが、キッチンつまりが解消されませんでした。
原因として、トーラーで開けた穴に汚れが再度つまる現象が考えられました。
そこで高圧洗浄機を使って汚れの塊に水圧をかけて取り除くことにしました。
詰まっているであろう箇所にしつこく水圧をかけると、つまりの原因が取れて一気に水が流れていきました。
このケースは高圧洗浄機でなければ解消できなかった事例です。
高圧洗浄機もホームセンターに置いてありますが、先端に特殊な器具が必要であり、配管詰まりの解消を目的として個人所有されるケースは少ないようです。
水のトラブル、業者の選び方
地域に水のトラブルに対応できる会社はありますが、中には高額請求されたなどのトラブルもあります。
水のトラブルだったのが、お金のトラブルになってしまっては意味がありません。
弊社(レオンメンテナンス)は良心的な価格でキッチンシンクの詰まりを解消します。キッチン詰まりに限らず、トイレ詰まり、水漏れなどでお困りでしたら、是非お気軽にご相談ください。