地域ごとに水のトラブルに対応できる業者はありますが、中には高額請求されたなどのトラブルもあります。水のトラブルだったのが、お金のトラブルになってしまっては意味がありません。
水のトラブル(トイレやキッチン・洗面・お風呂の詰まり・水漏れ等)は突然起こるもの。そんなときは、すばやく良心的で信頼できる業者を見つけたいものです。
ここでは、まず、一般的な水道修理業者の探し方」を解説し、そのあと「良心的な業者の見分け方」を解説します。
この記事は、大阪、兵庫のエリアで水のトラブルを日々解決している街の水道屋が書いています。
皆様の業者選びの参考になれば幸いです。
目次
水のトラブル、良心的な水道修理業者の選び方
まずは水道修理業者の探し方ですが、現在は探し方も多様化し、一昔前の「お店探しはタウンページ」の時代もすっかり変わりました。
皆さんが一般的に使われている方法は以下です。
探し方その1:広告
「広告」には、テレビCM、ラジオCM、看板、インターネット、チラシなどがあります。
ここでは、水道修理業者が利用するポピュラーな広告を3つ紹介させていただきます。
インターネット(リスティング広告)
今では何かを探すときに使うインターネット。そこに表示される広告として一番メジャーなものに、リスティング広告(検索連動型広告)があります。
検索エンジン(GOOGLEやYAHOOなど)でキーワードを打ち込んで検索したときに、そのキーワードに合わせて自動的に現れます。
検索すると上の画像のような状態になると思います。この画像だと上から3つ目までが広告になります(検索状況によって変わります)。
タイトルの下のURL(緑色の英字が書いている部分)の左に小さく「広告」と書いているのがリスティング広告です。
この広告はクリックすると料金が発生する仕組みになっていて、料金を支払うことで検索上位に掲載されるという仕組みです。「水道修理 〇〇(地域名)」などと調べると、水道修理業者のページが表示されます。
検索で出てきた中から好みの業者を選べるので納得した上で依頼出来ます。
マグネット
マグネット広告とは会社の名前や電話番号が書いてある名刺のようなものの裏に磁石がついていて冷蔵庫などに貼り付けてもらうことを目的とした広告です。
よくポストに入っているあれですね。
インターネットを利用されていない人や業者を探すのが面倒な人はマグネット広告を利用することが多いと思います。
メリットとしては探す手間が少ないことや緊急時に迅速に対応出来ることです。
どうしてもインターネットやタウンページで業者を探すとなるとそれなりに時間が必要になりますが、マグネット広告だとすぐに電話して来てもらうことができるので、緊急時には役に立つ広告です。
ですが、マグネットに書かれている情報が少なくて不安になってしまうというデメリットもありますね。
テレビCM
皆さんもご存知のテレビCMも広告です。
垂れ流しでボンヤリ観ている方も多いと思います。何度も観ているうちに内容を覚えてしまった、なんてことよくありますよね。
困ったときに思い出したら問い合わせしてもらえるように、キャッチーで覚えやすいテレビCMを流しています。利用者にとっては、探す手間がないので、便利ですね。
探し方その2:知り合いからの口コミ
どんなものよりも安心感のある探し方と言えば、家族・友人・知人からの紹介ですよね。
以前利用したときに印象が良かったとか料金が安かったなどの実体験を教えてくれるので安心感があります。
インターネットで色々調べたけど、結局どこが良いのかわからない!なんて方は、家族や友人に聞いてみてはいかがでしょう?
探し方その3:近所の水道屋さん
店舗があり、看板をあげている水道屋さんは地元に何軒かありますよね?昔から近所にある水道屋さんは安心感があり、信頼できるでしょう。
その地域で長年経営していることはリピーターが多い証拠です。
ただ、水道屋さんは新築の現場もやっていることが多いので、修理に手が回らない場合もあるようです。
探し方その4:タウンページ
今ではその情報量に陰りが見えますが、それでも業者を探すには有効な手段です。
地元(隣の市や県も含む)の業者がカテゴリーごとに広告を掲載していますので、利用したいサービスの業者をすぐに見つけることが出来ます。
タウンページに掲載するには住所・電話番号・代表者の氏名をタウンページに載せるが必要になるため安心感が高く、信頼できる業者が多いのがメリットです。
探し方その5:インターネット自然検索
インターネットのリスティング広告は先程触れましたが、インターネットは広告だけではありません。
自然検索と呼ばれるものがあり、広告の下に出ているウェブページも自身が検索したワードで出てきた結果です。
自然検索は広告とは違い、検索順位に関わらず料金が発生していません。良質な記事やページを検索エンジンが評価した結果が反映されています。
良質な記事=良心的な業者とは必ずしも言えないものの、近くの業者をいくつも調べて、ご自身にあった業者を選ぶことができます。
良心的な水道修理業者とは?
さて、この記事は水のトラブルの業者の選び方ということなので良心的な業者の選び方と言っていいと思います。
ではその「良心的」ってなんでしょうか?
選ぶ方によって「良心的」と思うポイントや判断基準は違うと思いますのでまずはどんなことが判断基準になるのか書いていきます。
料金
料金はどのサービスでも重要視されますよね?
スーパーで卵のパックが100円だったらお得ですし、私もよく買い物に行くので「安い!お得!ありがとう!」なんて思っちゃっています。
そしてこの料金が安いことが良心的と判断される方もいらっしゃると思います。
料金で良心的と判断される方は是非色んな業者に見積もりをとってみてください。
最近では出張費が無料のところも多いので、お気軽にお見積りが出来ますね。
コールセンター
問い合わせをしたら怖いオジサンが高圧的に話してきたらどうしよう…なんて思っちゃう方もいらっしゃると思います。
そんな方は丁寧な受け答えをしてくれるコールセンターがある業者を良心的と思うかもしれません。
コールセンターはなんといっても言葉遣いが丁寧なお姉さんが対応してくれるので全く威圧的なところがないのが魅力です。
そして事務的に処理してくれるので、コールセンター側からあれやこれやと質問してくれるので楽ですよね。
※コールセンターがないからといって、お客様に高圧的に話すわけではないのでご安心を。
会社規模
会社規模が大きい大手の会社は社員教育もしっかりしており安心感があります。
費用が多少高い場合があったとしても、大手の安心感を買いたい方も多いはず。そんな時は、テレビCMでよく流れている業者さんに問い合わせするのがいいでしょう。
作業員の対応
大手さんであっても、地元の小さな業者であっても、1番大事なのが現場での作業員の対応でしょう。
言葉遣いの汚い作業員が来たら、たとえ安くても、いい思いはしないですよね。
作業員の対応で選びたいところですが、実際に来てみないことにはわからないのが現状です。
それでも、対応が丁寧な作業員かどうか推し量る判断材料はあります。
社長や社員の写真や氏名をホームページ などに公開している
作業員の写真や氏名をホームページなどで公開している場合は、こんな人が来るんだとお客様にも伝わり、依頼する前に安心感があります。
作業員と電話に出た人が一緒
私の個人的な意見ですが、喋り方や電話での対応でその人の人となりは伝わるものです。
先に電話で話しておくことで、初めて家に来てもらったときにも安心材料になります。
電話で問い合わせしたときに「あなたが来るの?」と聞いてみるのもいいかもしれません。
会社の情報を開示している
まれに、会社の住所や代表者の氏名を公開していないところがあります。それでは、何かあれば「逃げて責任はとりませんよ」と言っているようなものです。
会社の情報を開示しているということは「私達は逃げも隠れもしません」とアピールしていることになります。
したがって、ホームページなどで「会社概要」や「ABOUT」をチェックしておくのは大切ですね。
良心的な水道修理業者の見分け方
ここまでに色々と書いてきましたが、上記を踏まえた上で良心的な水道修理業者の選び方を書いていきます。
完全自社対応かどうか
完全自社対応かどうかは大切な部分です。
完全自社対応とは外注を一切せず、自社で全ての作業をしていることを意味しています。
なぜ、完全自社対応がいいかというと、修理をしてもらったけどその箇所が原因で後日、トラブル(例えば漏水して家具が壊れたとか)があった場合、責任を取ってもらえるからです。
外注の場合、依頼した会社に電話しても「担当の作業員に連絡します」と言うばかりで、なかなか見に来てもらえないことがあります。
完全自社対応なら何度もアフターケアで呼べるので安心して依頼できます。
作業員の写真はあるか
上にも書いていますが、写真を公開しているのは信頼の一つのバロメーターです。
また、作業員の印象を知ることもできます。もちろん写真だけで判断できるものではありませんが、「印象がいいな」「優しそうだな」「安心感があるな」など伝わる部分も大きいでしょう。
問い合わせの段階できちんと見積してくれる
修理の問い合わせで業者に電話したときに「こんな状態なんですけど、どれくらいかかりますか?」と聞いてみて下さい。
「見てみないとわからない」「やってみないとわからない」「基本料金〇〇円なんで〇〇円~じゃないですか?」と作業料金を教えてくれないところは不安になりますね。
確かに見てみないと分からない、やってみないと分からない、は本音だと思います。
私もお客様から電話で問い合わせをもらっても「見てみないと正確にはわかりませんが」と必ず伝えます。
ですが、私の場合は「見てみないと正確にはお見積り出来ないですが、〇〇の作業をしたら〇〇円で、〇〇の作業をしたら〇〇円です」という答え方をして、せっかく問い合わせてくれたお客様に少しでも安心していただけるように心がけています。その症状で考えられる最小の金額と最大の金額を伝えるようにしています。
料金体系をきっぱりと言い切ってもらえる方が、皆様も安心しますよね。
よって、はっきりと料金を答えてくれる業者が良心的と言えるでしょう。
明確な料金表かどうか
業者のホームページの料金表が明確な料金表なのかというのも重要です。
上にも書いていますがやってみないとわからないので〇〇円~となっているのは仕方がないことだと思います。
ただそれでもお客としては料金が分かった上で問い合わせしたいですよね。実際に修理してみたら料金が変わってしまった…っていうのはある程度仕方ないことですが、それでも、だいたいこれくらいするんだろうな、と身構えた上で依頼したいと思うものです。ハッキリ〇〇円と書いているか、あるいは、〇〇円~〇〇円と上限が書かれていると安心できますね。
よって、明確な料金表があるかは、良心的な業者かどうかの判断材料になるでしょう。
資格はちゃんと持っているか
初めて修理を依頼するときに思うことは「この業者さんは技術的に大丈夫?」ですよね。
実際に作業しているところを見たことがあれば「この人に頼もう!」となりますが、初めてだとなかなか分かりません。
そんなときは資格を持っているか確認しましょう。
詳しく書くと長くなってしまうので短めに書きます。(資格について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ)
水道関連にも国家資格があるのですが、この国家資格がなかなか難しいのです。それだけ水道に関する知識を覚えていないといけないってことなんです。
そして、ほとんどの水道修理業者は給水装置工事主任技術者という資格を持っています。これは、受験者が保持している資格になるので、会社が持っている資格ではありません。この資格はほとんどの場合、現場の作業員ではなく、事務所の中にいる人が持っていることが多いです。
でもお客様としては、作業員にこそ、その資格を持っていてほしいものです。そんなときは資格について明記している個人の水道修理屋さんに依頼するのも手です。個人の水道修理屋さんなら、社長が作業員を兼ねる場合が多いので、資格を持っている作業員が作業してくれますよ!
まとめ
お疲れ様です。
大きくまとめると料金が安い方がいい方は小さな町の水道屋さん、安心感が欲しい方は大手の水道修理屋さんがいいと思います。
かなり長く書きましたが、水回りのプロである私の持っている知識を少しでも皆さんのお役にたててもらえたらなと思い、長々と書かせてもらいました。
業者の選び方をここまでしっかりと書いている記事はないと思いますので、ここに書いていることを参考に、皆さんぜひ、いい業者さんに出会って下さい。
きっとその業者さんは生涯お世話になる業者さんになると思います。
それくらいしっかりと選び方を書きました。それでは皆様が良い業者さんに出会えることを願っています。