ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方を解説します【つまりはこれで直せる】

2019年10月26日

トイレやキッチン・洗面・お風呂の排水が流れなくて詰まった(溢れた)ことがある方は多いと思います。

そんなつまりはラバーカップ(スッポンや通水カップとも呼ばれます)を使えば簡単に解消出来るって知っていましたか?

ラバーカップはトイレが詰まったときに使うものだと思われがちですが、他のつまりにも使うことが出来るんです!

でもラバーカップを使ったことがあるけどつまりを解消出来なかったよ?って方がいると思います。

そこでここではラバーカップの正しい使い方を書いていきます!

ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方

「何度もシュポシュポしたのに直らない…業者さんがやったらすぐ直った…なんで?」これはよくお客様に言われます。

結論としては正しくラバーカップを使えていないから直らないのです。

まずは正しい使い方を知る前にラバーカップの種類について知っていきましょう。

ラバーカップも種類によっては使用箇所のつまりを直すのが難しいときもあります。

ラバーカップの種類

どのご家庭にもラバーカップはあると思いますが、一種類しか持っていませんよね?

ラバーカップにも種類があって、使う場所によってラバーカップを変える方が詰まりを解消しやすくなっています。

ここではどの場所にどのラバーカップを使うかを解説しています。

カップの底が出っ張っていない排水口用

もっともスタンダードなラバーカップです。

このラバーカップが皆さん知っているラバーカップではないでしょうか?

使用場所は流し台、風呂場、形状が合えばトイレにも使えます。

常備しておくにはこのタイプがベストです。

カップの底が出っ張っているトイレ用

トイレのつまりに特化したラバーカップです。

スタンダードなラバーカップでもトイレのつまりを解消出来ますが、カップの底が出っ張っている方がより強力で、つまりを解消しやすいです。

頻繁にトイレが詰まるという方にはこのタイプを常備しておきましょう。

節水型便器用の「ツバ」が付いたトイレ用

節水型便器の複雑な形状の排水溝にフィットして密着性を高める「ツバ」が付いたトイレ用です。

節水型便器にも「スタンダードタイプ」「カップの底が出っ歯ているタイプ」でつまりを解消することは出来ます。

ですが節水型便器は排水口が複雑な形状をしていますので専用のラバーカップを使う方がつまりを解消しやすいです。

節水型便器をお使いでトイレが詰まりやすいという方はこのタイプを常備しておきましょう。

ラバーカップの購入場所

ラバーカップはネット通販やホームセンター、100円ショップで売っています。

緊急時であればホームセンターや100円ショップで購入して下さい。

まだ詰まっていないけど買っておこうという方はネット通販で買えば安く買えますのでネット通販で購入されてはいかがでしょうか。

・「アマゾン ラバーカップ」で検索した結果画面

ラバーカップを使用する前の準備

ラバーカップを購入していざ詰まりを解消しようと思ってもいきなり使用していいものか迷いますよね?

初めて使用する方ならなおさらです。

そこでここではラバーカップを使用する前に準備することを解説していきます。

飛び散り防止

どうしても溢れたところにラバーカップを入れて動かさないといけませんので水が飛び散ってしまいます。

洗面やキッチンの水であれば少々飛び散っても大丈夫という方はいると思いますがこれがトイレだと嫌ですよね。

なのでラバーカップを使う場所の周りを新聞紙や捨ててもいいタオルを敷きます。

ゴミ袋などのビニールでもいいのですが、水を吸収してくれないので後々の処理が大変です。

理想は水を吸収して後々の処理がしやすい新聞紙です。

自身の防護

上記と一緒で水が飛び散ってしまうのでご自身の防護も必要になります。

ゴム手袋、マスク、服は汚れてもいいものを着用しましょう。

汚れてもいい服がない場合はカッパを着ましょう。

激しく水が飛び散ることが予想される場合は防護メガネ、ゴーグルも用意しましょう。

必要な道具

ラバーカップはもちろんですがもう一つ重要な道具があります。

それはバケツです。

トイレ以外の詰まりであれば蛇口から水を出せるのでいいのですが、トイレだとタンクから水を出すのは難しいのでバケツを使います。

もちろん器用な方はバケツは必要ないですが、万が一トイレのレバーを勢いよく回してしまったらどうなるでしょうか?

便器の中の水が溢れてきますよね。

なので水を運べるものを用意しましょう。

バケツがなければ風呂桶でも構いません。

ラバーカップの使い方のコツ

ラバーカップを使っても詰まりが解消されないと言われる方のほとんどが使い方を間違っています。

ここでは本題のラバーカップの正しい使い方について解説していきます。

写真は洗面ですが他の箇所でもやり方は一緒です。

1.水を溜める

まずは水を溢れない程度にいっぱい溜めます。

洗面の場合はあふれ(洗面ボウルについている水が溢れないようにする横穴)がついていることがありますので、そこをガムテープなどで塞ぎます。

塞がなくても詰まりを解消させることは出来ますがラバーカップの威力を最大限に使用したい場合は塞ぐことをおすすめします。

2.排水口にラバーカップを押し当てる

水を溜めたらラバーカップのゴムの部分を排水口に当てます。

当てたらラバーカップをゆっくりと排水口側に押してラバーカップのゴム部分をへこませます。

3.排水管の中の水を動かすイメージで引っ張る

ここがかなり重要です!

押し当てたラバーカップを勢いよく1~2cm程度引っ張って再度ゆっくりと押し当てます。

これを何度も繰り返します。

勢いよく引っ張るときに排水口からラバーカップが離れないようにしてください。(なので1~2cm程度と書いています)

排水口からラバーカップが離れるくらい勢いよく引っ張ると溜めている水が大噴火(飛び散る)するので注意です。

4.排水口からラバーカップを外す

「3.」の動きを何度もしたら一度つまりが解消されたか確認しましょう。

ラバーカップを押し当てた状態からゆっくりと引っ張って排水口から離しましょう。

このときに水が勢いよく排水されたらつまりは解消されました。

まだ水が溢れている状態であれば「5.」に進んでください。

5.何度も繰り返す

1回やって諦めるのではなく何度も「3.」と「4.」を繰り返してください。

何度かやっているとつまりが解消しやすいので諦めないでください。

「30分以上やった」なんてよく聞きますので根気強く何度も繰り返してください。

6.それでもダメなら

何度繰り返しても詰まりが解消しない場合は必殺技を仕掛けるしかありません。

犠牲が伴うのであまりお伝えしたくはありませんが、仕方がありません。

「3.」を繰り返して「4.」の確認に移るときにラバーカップを思いっきり引っ張ってください。

ラバーカップを排水口に押し当てた状態から一気に引くイメージです。

これを使うと水が飛び散ります。

この必殺技を何度かやっていると直ることがよくありますよ。

まとめ

以上がラバーカップの正しい使い方です。

上記の「ラバーカップの正しい使い方」をしても詰まりが解消されない場合は固形物や異物が詰まっている可能性があります。

その場合はご自身で解消することは難しいので水道修理業者に依頼しましょう。

また、トイレのつまりでラバーカップを使っている方はもしかするとラバーカップでは直せない詰まりかもしれません。

原因が便や紙ではない場合は、他の修理方法も試してみましょう。

・いきなりトイレが詰まったらやるべき「3つの直し方」【完全版】。原因と対策も解説。

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