蛇口のレバーの動きが固い症状の原因と対処方法を解説します!

2022年2月20日

キッチンや洗面、お風呂の蛇口のレバーが固くなることがあります。

「レバーが固くなって動かしづらくなった」

「上下や左右に動かせなくなった」

「ギギギと変な音がするようになった」

などの症状でお困りではないでしょうか?

この記事ではレバーが固くなったときの対処方法について解説しています。

是非最後までお読みいただき参考にしていただければ幸いです。

なぜレバーは固くなるの?

レバーが固くなる原因で最もよくあるのがカートリッジ(サーモスタット混合水栓の場合は切替弁)の経年劣化です。

水回り以外でもそうですが、どのような部品でも永遠に使えるものはありません。

蛇口内部のカートリッジの可動部が劣化することにより、接続しているレバーの動きが固くなってしまいます。

また、カートリッジの油分が取れてしまうことにより動きが悪くなることも考えられます。

どちらにしてもレバーが固くなる原因は蛇口内部のカートリッジにあります。

動きが悪いときの対処方法

ここからは対処方法について解説していきます。

「グリスを塗る」

「カートリッジを交換する」

「蛇口本体を交換する」

以上3つの方法を解説します。

蛇口の使用年数や状況などを考慮してどの対処方法が良いのか判断しましょう。

この記事ではキッチンのシングルレバー混合水栓を使って解説していますが、浴室のサーモスタット混合水栓や洗面のシングルレバー混合水栓も仕組みは一緒です。

カートリッジの可動部にグリスを塗る

蛇口の使用年数が比較的短い場合は、油分が取れたことが原因の場合があります。

以前、「油汚れを落とす洗剤を使って蛇口を洗ったらレバーが固くなった」との問い合わせがありました。

どのような量の洗剤を使ったのかなど、詳しくはわかりませんがカートリッジの可動部の油も取れてしまったのでは?と判断してアドバイスしました。

そのアドバイスとは「レバーを外して可動部にグリスを塗る」です。

レバーとカートリッジは直接繋がっているので、レバーを外せばすぐ可動部が見えています。

下の動画を参考にまずはレバーを外してみましょう。

また、塗るグリスは何でもいいわけではありません。

蛇口から出る水は飲み水になったり体に触れるものです。

蛇口用のグリスがありますので、こちらを必ず使用するようにしてください。

・KVK 商品サポート 水栓シリコングリス(3g入)

グリスを塗る場所ですが

写真の赤矢印の部分に塗ってください。

写真中心の半透明の四角い棒が可動部になりますのでその周りに塗り込んでください。

グリスを塗ったあとはレバーを元に戻して、動きを確認してください。

何度も動かすことでグリスが伸びて、動きが滑らかになることがあります。

何度もレバーを動かしてみてください。

もし、グリスを塗っても動きが悪いのであればカートリッジが劣化しています。

カートリッジを交換して対処しましょう。

カートリッジを交換する

使用年数が長い(10年程度)の場合はカートリッジの劣化が疑われますのでカートリッジを交換しましょう。

使用する道具はレバーを外すための道具(上の動画をご覧ください)とカバーナットを挟める大きさのモンキーレンチ、千枚通しです。

あと交換するカートリッジも用意しておかなければなりません。

交換部品はその蛇口によって変わりますので、メーカーの部品検索サイトから探してください。

検索する際は蛇口の品番が必要になりますので手元にご用意してから検索してください。

説明書がない場合は蛇口の根元に品番が書かれたシールが貼っていますのでそちらをご覧ください。

メーカー別に検索サイトのリンクを貼っていますのでそちらから検索してください。

※蛇口の品番が消えていることがありますが、その場合は蛇口本体の交換となりますので下部の「蛇口本体を交換する」の章をご覧ください。

・TOTO 建築専門家のための情報サイト「コメット」

・INAX(LIXIL) ビジネスユーザー[いいナビ]

・KVK 商品サポートサイト

・SANEI 商品検索

検索サイトで調べたけど「部品がわからない」「分解図がない」といったことがあります。

その際はメーカーに直接電話をして問い合わせてください。

必要な部品の品番をオペレーターが教えてくれます。

・TOTO お客様サポート|お問い合わせ

・INAX(LIXIL) お客様サポート|お問い合わせ

・KVK 商品サポートサイト お問い合わせについて

・SANEI お問い合わせ

道具・部品を用意出来たら交換していきましょう。

※作業は必ず止水してから始めてください。

※止水方法は「カートリッジの可動部にグリスを塗る」の章の中にある動画で解説しています。

まずはレバーを取り外していきます。

レバーとカートリッジを固定しているネジを隠している化粧キャップを外します。

赤矢印の化粧キャップの隙間に千枚通しを入れて取り外します。

化粧キャップが取れたら、中にプラスネジもしくは六角ネジが見えます。

適切な道具を使って反時計回りに回してネジを取り外します。

ネジを外してからレバーを引き抜きます。

引き抜いたら写真のような状態になっています。

次にカートリッジを抑えているカバーナットを外します。

赤矢印の部分がカバーナットですので、モンキーレンチを使って反時計回りに回します。

この際、カバーナットが固くて外れないことがあります。

その場合はこちらの記事をご覧ください。

・蛇口のカバーナットが固着して外れない!水道屋さんはどうやって外すのか

カバーナットが外れたらカートリッジを持ち上げて取り外します。

蛇口内部にカートリッジのパッキンや部品が落ちていることがありますので、残っている場合は取り出してください。

あとは用意した新しいカートリッジを取り付けてカバーナット、レバーの順番に元に戻していきましょう。

元に戻せたら通水してレバーが正常に動くか確認してください。

弊社が以前対応した記事もありますので、参考にこちらもご覧ください。

・蛇口(K8768JV-TR)のレバーが固い症状をカートリッジ交換で修理しました【神戸市での蛇口修理】

蛇口本体を交換する

使用年数がかなり長い場合(10年以上)やカートリッジを交換出来なかった場合は蛇口本体の交換をしましょう。

メーカーも取り付けから10年を超えた蛇口は買い替えを検討してくださいと書いています。

出典元:KVK 流し台用シングルレバー混合栓KM5211(Z)(T)取扱説明書

部品の製造もメーカーによって様々ですが、ほとんどが10年程度で製造中止になるようで製造中止後は在庫販売のみとなるようです。

また、一箇所が故障するということは他の箇所も故障し始める時期です。

何度も何度も修理するよりは蛇口本体を交換した方が、蛇口も綺麗になりますし修理代も安く済みます。

以上の事から使用年数が10年を超えた蛇口が故障した場合は、蛇口本体を交換するのが得策です。

ここからは種類別の蛇口の交換方法についてです。

私が文章や画像で説明するよりも動画の方がわかりやすいと思ったので、youtubeで見つけた動画を参考にご覧ください。

上から「キッチンのワンホール混合水栓」「キッチンのツーホール混合水栓」「洗面のシングルレバー混合水栓」「浴室のサーモスタット混合水栓」の順番で動画を貼っています。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます!

蛇口のレバーの動きが固くなったときの対処方法について解説しましたがいかがだったでしょうか?

この記事を参考にご自身で対処していただければ幸いです。

もし、ご自身では難しそうであればお近くの水道修理屋さんにご相談ください。

水道修理屋さんの判断で適切な処置方法で対応してもらえるはずです。

弊社の対応エリア内にお住みの方は弊社でも対応しておりますので、ご自身で出来そうにない場合はご依頼ください。



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