西宮市瓦林町でトイレの水漏れ修理のご依頼がありました。
ご依頼内容ですが「数分おきにトイレの方から水の音が聞こえます。トイレの中で実際に聞いたことはないのですが、リビングで耳を澄ませていると明らかにトイレの方向から聞こえます。夜も音が聞こえるので気になって眠れません。修理をお願いできますでしょうか?」とのことでした。
修理のご依頼ありがとうございます!
ばっちり修理しますよ!お任せください!
症状からするとトイレのタンクの中に原因があるような気がしますね。
あくまで経験上の予想なので、特定するには実際に現場を見る必要があります。
では、実際に現場を見てみましょうか!
数分おきにトイレの方から水の音が聞こえる現場に到着
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
私がトイレに入った瞬間に都合よく水の音が聞こえました。
なんとラッキーな(笑)
お客様に確認すると「この音です!」とのことだったので、私が聞いた音がお客様が気にしている音で間違いないようでした。
私が聞いた音は「シャーッ」とタンクに給水する音でした。
ということはどこかに水漏れがあるってことなので、便器の中から確認してきましょうか。
便器の中を確認すると、細い線状の水が便器に漏れ出ていました。
またまたラッキーです(笑)
漏れている箇所をすぐ見つけちゃいました。
ここが漏れていて数分おきに水の音がするってことは排水弁パッキンが原因っぽいですね。
念のためにタンクの中も見てみましょうか。
タンク内部を見てみると給水やオーバーフロー管には異常はないようでした。
やはり排水弁パッキンが原因ですね。
で、今回のタンクなんですけど
TOTO製のウォシュレット一体形便器ZC1 TCF9032LEでした。
これの修理はできるんですけど、これはあまり修理しない方がいいんですよね。
本来は排水弁パッキンが悪いのでこことダイヤフラムとかを一緒に交換するんですけど、あまりいじるのはよくありません。
その理由は後程説明しますね。
お客様には事前に説明して、排水弁パッキンの交換作業をすることになりました。
ウォシュレット一体形便器ZC1 TCF9032LEの排水弁パッキン交換作業
まずは止水してタンクの中の水を抜きます。
水を抜いたら排水弁を取り外します。
排水弁を取り外したらパッキンの状態を見てみましょう。
ボロボロになっていますね。
タンク内のパッキンはどうしてもボロボロになっちゃいますよね。
これは経年劣化なのでどうしようもないです。
パッキンの状態を確認できたので新しいパッキンを用意します。
新しいパッキンを取り付けたら、次は排水弁にゴム片が付いていないか確認します。
排水弁にゴム片が付いていたらそれを取り除きます。
このままの状態でタンクの中に戻しても水漏れは直らないので、ここは丁寧に取り除きます。
ゴム片を取り除いたらタンクの中に戻していきます。
タンクの中に排水弁を戻したら通水してタンクの中に水を溜めます。
水が溜まったら便器の中を確認します。
便器の中を数分間じっと見ていましたが、水が漏れてくることはありませんでした。
水漏れが止まったようです。
よかったよかった。
これにて作業完了です!
作業後
さて、上の方で書いている「あまり修理しない方がいい」理由を解説していきます。
まず、基礎知識としてですが、ウォシュレットは電気部品を使っていますのでいつかは必ず故障して使えなくなります。
部品の供給はいつかは必ず止まるので永遠に修理できるものではありません。
それを踏まえて、このタンクは便座とタンクが一体になっているものです。
※タンク、便座、便器が分かれているものは別です。
ということはウォシュレットが故障するとタンクと便座がセットになっている部品を交換しければなりません。
が、この一体になっている部品(機能部)はウォシュレットが故障する頃には製造中止になっていて、交換することができません。
つまり何が言いたいかというと、ウォシュレットが故障すると便器ごと交換する必要があります。
なので、いつかは便器を交換しないといけないので、タンクの中の部品を交換しすぎるのはもったいないのです。
ということで今回は排水弁パッキンしか交換していません。
この記事を読まれている方でウォシュレット一体形便器を使われている方は余分(ついで)に修理しない方がいいですよ。
今回の作業内容の料金と時間について
今回の作業内容の料金と時間について書いていきます。
まずは時間について
現場到着まで約40分、現場確認及び作業時間が約30分かかっています。
次に料金(税込)について
出張費3300円+タンク内部部品交換(タンク脱着無し)5500円+材料代1100円=合計9900円です。
※材料代は当時の価格です。