浴室の壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法を解説します!レバーを回しても水が出ない症状でのご依頼でした

2025年3月15日

この記事では浴室の壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法について解説しています。

今回の症状は「お風呂の蛇口のレバーを動かしても水やお湯が出てこない。レバーが空回りしている感覚がする。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

浴室の壁付けサーモスタット混合水栓を交換する前の現場調査

現場に到着後、お風呂の蛇口を見せてもらいました。

現場の水栓

この水栓から水もお湯も出ないとのことなのでレバーを回して確認します。

カラン側に回した
シャワー側に回した

レバーを回してみましたがカランからもシャワーからも出てきませんでした。

そしてお客様がおっしゃる通り抵抗が少なく、空回りしているような感覚がありました。

感覚的にはレバーが悪いのではなく、内部の切換弁が故障しているような感じでした。

ちなみに現場の水栓品番ですが

水栓品番

TOTO製のTMJ40CRV86Xでした。

さて、今回のような症状の場合は切替弁を交換することで修理ができると思いますが、部品を取り寄せるのに時間がかかります。

お客様からはお風呂が入れないのは困るからすぐに直して欲しいと言われていましたので水栓本体交換で対処することになりました。

それでは次項から壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法について解説していきます。

是非最後までご覧ください!

浴室の壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法

それでは壁付けサーモスタット混合水栓の交換方法について解説していきます。

購入された水栓の施工説明書と照らし合わせながらご覧いただければわかりやすいと思います。

まずは水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めます。

浴室水栓には個別で水を止める箇所がないので、交換する際はメーター横のバルブを閉める必要があります。

水が止まったことを確認したら本体を外します。

本体と偏心管の繋ぎ目

本体を外すには本体と偏心管の間にあるナットを回します。

モンキーレンチをナットに挿して回します。

ナットをモンキーレンチで回す

今回のTMJ40CRV86Xは撮影側から見て時計回りにナットを回すと外すことができます。

ある程度ナットを回して緩んできたら、もう一つのナットも同じように回します。

どちらも緩んだら手でナットを回して本体を外します。

手でナットを回す
本体の取り外し後

本体が外れたら偏心管を取り外します。

偏心管

偏心管を掴んで反時計回りに回します。

偏心管を手で回す

このときに注意点があります。

いきなり力いっぱい回してしまうと現場の設備によっては壁裏の配管が折れてしまうことがあります。

ちょっとずつ力を入れながらゆっくりと偏心管を外してください。

偏心管を外した

偏心管を外したら壁に取り付けてある配管の中を綺麗にしていきます。

シールテープやヘルメシールなどが配管の中に残っていると新しく偏心管を取り付けた後に水漏れすることがあります。

しっかりと綺麗にしたら新しい偏心管にシールテープを巻いてから取り付けます。

・シールテープの巻き方はこちらをご覧ください

※シールテープの巻き方については上のリンク先の「シールテープの巻き方」の項に書いてありますのでわからない方はそちらをご覧ください。

新しい偏心管の取り付け

偏心管を取り付ける際の注意点ですが、いきなりハの字にはしないでください。

いきなりハの字にしない

上の画像のようにお湯側は真上に水側は9時~10時くらいの状態で取り付けます。

いきなりハの字にして形を決めてしまうとずれてしまっていたりしたときに微調整がききません。

シールテープを巻いた偏心管を反時計回りに回してしまうと漏水することがありますので、時計回りに回しながら取り付けていく必要があります。

その為、一旦この位置で止めて、後から調整しながら取り付けていきます。

上の画像のように偏心管を取り付けたら次は水栓本体を偏心管に当てます。

お湯側に当てた

お湯側に当てた状態で水側の偏心管と本体との接続位置を見てみるとかなりずれていることがわかります。

この当てた状態でお湯側の偏心管を時計回りに回しながら水側の接続位置まで持っていきます。

お湯側の偏心管を回す

偏心管を回して水側の接続位置とも合うようにしたら一旦偏心管と水栓本体を取り付けます。

※モンキーレンチを使わずに手締めで取り付けてください。

一旦取り付け

この状態では蛇口が斜めになっているので、ここから水平にしていきます。

お湯側と水側の両方の偏心管を手で持って一緒に回していきます。

蛇口を水平にする
水平にした

完璧に水平にしたい場合は水平器を使用すると良いです。

蛇口が水平になったら偏心管と本体を繋いでいるナットをモンキーレンチを使って本締めします。

交換が完了したら水道メーターの横のバルブを開けて通水します。

通水

蛇口から水を出すと水と一緒に空気も一緒に出てくることがあります。

この空気は蛇口の交換をする際に配管内の水が出てしまったことが原因ですので、施工不良ではありません。

空気が出てこなくなるまで水を出し続けます。

空気が出なくなるまで水を出す

空気が出きったら次は偏心管と配管の接続部分、偏心管と本体の接続部分から水漏れがないか確認します。

指で接続部分を触って水滴がついていなければ大丈夫です。

何度もしつこく確認してみてください。

配管と偏心管の接続部分

接続部分から水漏れがなければ施工完了です。

お疲れ様でした!

浴室の壁付けサーモスタット混合水栓の交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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