「トイレつまりで修理を依頼したら高額請求された。」
これはこの業界にいるとお客様からよく聞く言葉です。
この前テレビでも「トイレつまりで70万円請求」されたというものを観ました。
作業内容によってはお客様からしたら高いかもしれませんが、妥当な請求もあります。
しかし、この「70万円」の請求はやりすぎだと思います。
この記事ではトイレつまり修理で高額請求されないためにしっておいた方がいいことについて書いています。
私が観たテレビの内容を書いているサイトがありましたのでリンクを貼っておきます。
・「トイレが使えない…」焦る気持ちにつけ込み 便器取り外し後、高額請求をするトラブルが日本全国で多発
このサイトの内容についても後ほど少し解説します。
目次
トイレのつまり修理で高額請求されないために知っておいた方がいいこと【詳しく解説】
突然トイレつまりの修理で高額請求されたらどうでしょうか?
きっとあたふたしていると思います。
でも事前に色々と情報も持っているだけでいざという時に役立つものです。
ここからは突然のトイレつまり修理で高額請求されないための予備知識を書いていきます。
70万円請求した業者の何がやりすぎなのか
まず、この「70万円」請求された事案ですが、何がよくなかったのかを解説します。
この事案の何がよくなかったのかがわからないのではいざという時に対処ができません。
単純に「金額が高い!ぼったくりじゃないか!」では話になりません。
良心的な業者でも金額が高くなってしまうことだってあります。
この業者がした行動の何が悪かったのかについて具体的に考えていきましょう。
異物つまりに最初にポンプ作業をする
一般的なトイレつまり修理で一番最初にポンプ作業をすることは問題ありません。
しかし、今回は異物つまりなのでポンプでは直る可能性がかなり低いです。
ですので、この業者がやったポンプ作業は「とりあえずやって料金をかさ増しする」ためにやっています。
弊社でも同じようなことがありましたが、弊社では「ダメ元でやってみていいですか?取れないと思いますけど奇跡的に取れたら費用も安いですから。取れなかったらポンプ作業の費用はいりません。」と伝えてポンプ作業をしました。
・施工事例 尿漏れパッドを流したトイレつまりをローポンプで修理
弊社でも何件か尿漏れパッドをローポンプで取り出そうとしましたが、1回しか取り出せたことはありません。簡単にポンプでは取り出せないということです。
料金の説明をせずに作業をした
ポンプの作業もそうですが料金の説明をせずに作業をしています。
後から料金の説明を始めたと書いてありますが、「便器を取り外したところで、初めて料金についての説明を始めた」と書いています。
ということは、初めから高い料金を請求するようにもっていっていたと考えられます。
一般的にはお客様とのトラブルは起こしたくありませんので、事前に料金の説明をしてから作業します。
しかしこの業者は作業をしてから料金の説明をしていますので後戻りできない状態で説明していることになります。
また、このタイミングでキャンセルされても「ローポンプ」と「便器脱着」の作業はしていますので、請求するつまりなのでしょう。
見積書に意味が分からない作業
床下排水管内の作業や床下排水管の通貫作業など意味がわからない作業ややっていない作業を書いています。
通常の異物つまりだと便器脱着して異物を取り出すだけです。
フランジやガスケットの交換は必要であればすることがありますが、それ以外はどうなのでしょうか?
ましてや排水管に異物が流れていったら1時間30分では作業は終わりません。
なので「床下排水管内の作業」なんてものはやっていません。
やってもないことや無駄なことを見積書に書いていることはおかしなことです。
トイレつまり修理の相場とは?
まずはどんなものでもそうですが相場観がなければ高いか安いかわかりません。
おおざっぱですが、目安を知っていただければと思います。
便や紙のつまり ローポンプ作業は8000円~12000円
異物つまり 便器脱着作業は20000円~40000円
排水管つまり 高圧洗浄作業は20000円~50000円
といったところだと思います。
上記料金は一見すると「高いな」と思われると思いますが、この料金で直してくれるところは良心的と言っていいと思います。
上記の料金以外にあれやこれやと見積書に項目を増やして書くようなところが多いのでお気を付けください。
トイレつまりの相場について詳しく書いた記事がありますのでよろしければそちらもご覧ください。
最悪な場合の料金相場
上記で書いている相場はよくあるつまりの相場です。
ですが、最悪は便器を交換する必要がある場合もあります。
それは便器の中に異物が引っかかって取り出せないときです。
これは稀にありますが、どう頑張っても取り出せないものは取り出せません。
そんなときに覚えておいてほしいのは便器を交換するときの費用です。
普通便座を取り付けたときの相場ですが、だいたい10万円くらいです。
これを知っておくと高額請求された最悪の場合に、キャンセルして違う業者に便器を交換する依頼ができます。
便器を交換する作業は見積もりができますので電話口でどれくらいか教えてもらって、気に入ったところに依頼しましょう。
良心的な業者とは?
良心的な業者の基準は人それぞれですし、判断基準は色々あって難しいところです。
主観で申し訳ないですが、水道修理業者である私が思う良心的な業者についてお伝えします。
私は「初めに伝えた料金」で作業をしてくれる、もしくは追加作業をするにしても「なぜ追加作業が必要なのか?料金はいくらなのか?」をちゃんと説明してくれるところが良心的な業者だと思っています。
私は納得させてくれる説明と料金が一番大事だと思います。
やはり初めに納得させてくれるところはいいところが多いように思います。
それ以外にも色々とありますが、ここには書くとかなり長くなるので書きません
良心的な業者の選び方について詳しく書いた記事がありますのでよろしければそちらもご覧ください。
気を付けた方がいい行動
水道修理業者によって作業の入り方や説明、見積方法などなどが違ってきます。
だからといってそこの業者がやりたいようにやらすのはどうかと思います。
ここからは水道修理業者の行動について気を付けた方がいいことについて解説します。
作業前の説明
一昔前ではお客様宅に行って現場を見て、そのまま作業して修理するのが一般的でした。
最近では作業前に「○○な状況なので○○な作業をします。」といったような説明をして納得してもらってから修理作業をします。
これは悪徳業者が増えたことでお客様が求めた結果だと思います。
しかし、それでも一部の業者は説明もなしに作業をして、料金を請求するところがあるそうです。
作業をされてしまった以上料金は払わないといけないので、作業をされる前に説明を求めてください。
「どんなことをしますか?その作業では料金はいくらですか?」と聞いてみてください。
説明に納得したら作業してもらってください。
見積り
最近ではなんにでも見積もりが必要になってきました。
正直、つまり修理で見積もりは難しいのですが、それでも弊社ではわかる範囲で見積もりしています。
なので弊社の言い方としては「○○円~○○円で修理できると思います。でも正確ではありません。」と言います。
なぜ正確にできないかと言うと、作業が確定していないからです。
蛇口を交換するとかボールタップを交換するとはわけが違います。
つまりは何がどこでつまっているのかわからないのでどの作業をするかがわからないので正確な見積もりができないのです。
なので今までの経験で「○○円~○○円で修理できると思います。」になるのです。
でも、逆を言うとこれすらも言えない業者はどうなのでしょうか?
やってみないとわからないのは間違いないのですが、お客様の立場にたつと正確ではなくてもある程度の目安は欲しいですよね?
なので幅を利かせた見積もりでもしてくれるかどうかも見ておく必要があります。
追加作業
トイレつまり修理ではどうしても想像していたこと以上のことがおこり、初めに伝えていた金額よりも多くなることがあります。
その時は弊社では作業を止めてお客様に再度説明します。
作業を途中までしているので、断られることはありませんがそれでも予定の作業ではないこともするので説明する必要があると思います。
でも、この追加作業をなんの説明もなしにやっている業者はいます。
作業後に請求された金額が初めに聞いていた金額より高かったり、請求書に書かれている項目がやけに多いとかおかしなことがあったりします。
追加作業をされているかどうかは見ていてわかるかわかりませんが、作業の様子をたまには見ておくと予防になるかもしれません。
言葉遣いや対応
言葉遣いや対応が荒い業者は論外です。
専門職とはいえお客様のお宅にお伺いする商売ですので、お客様を大事にできない業者はどうかと思います。
きっと荒い業者は「困ってるんあんたやろ?助けたるわ。」くらいに思っています。
料金が高いとかよりも気が悪いので荒い人が来たら断って帰ってもらいましょう。
きっと料金の面でもろくなことがありません。
まとめ
トイレつまり修理で高額請求されないためにはまずトイレつまり修理の相場を知っておきましょう。
相場を知っておくことでいざというときに高いか安いかの判断ができます。
次に良心的な業者を見つけましょう。
インターネットやクチコミなどでしっかりと時間をかけて探しましょう。
最後に選んだ業者が本当にいい業者か見極めましょう。
変な業者だったらキャンセルして違う業者を探すことで高額請求されるリスクが下がります。