「蛇口から急に水が出なくなった」
「蛇口から出てくる水がかなり少なくなってきたような気がする」
とお困りではありませんか?
この記事では蛇口から水が出なくなった症状について考えられる原因と対処方法について解説しています。
可能な限りわかりやすく解説していますので是非最後までお読みください!
目次
原因を考える前に確認しておくこと
原因を考える前に状況の確認をしてください。
まず、水が出なくなった蛇口は1つだけでしょうか?
それとも2つ以上から出なくなりましたか?
または隣の住宅の方やマンション全体など広い範囲で水が出なくなりましたか?
以上を先に確認していただき、当てはまっている項目の箇所をお読みください。
水が出ない蛇口が2つ以上または地域やマンション全体の水が出ない場合の原因
水が出ない蛇口が2つ以上ある場合やお住いの地域全体もしくはマンション全体の水が出ない場合の原因について解説していきます。
「複数の水栓から水が出ない」「地域の水が出ない」などの症状がある方はこの項目をお読みください。
バルブが閉まっている
地域やマンション全体の水は出ているのに、ご自身の住宅の水が出ない場合はバルブが閉まっている可能性があります。
ここで言うバルブは家全体の水を止めるバルブのことです。
このバルブが閉まってしまうと宅内の水が全て止まってしまいます。
バルブは基本水道メーターの横にありますので、水道メーターの横にあるバルブを回してみてください。
反時計回りに何周も回るようでしたらバルブが閉まっていたということになります。
水道メーターは戸建て住宅では「メーターボックス」もしくは「量水器」と書かれた箱に入っています。
マンションの場合は「パイプスペース(PS)」に入っています。
断水
地域やマンション全体も水が止まっている場合は断水していませんか?
ご自宅の近くで水道工事がされていれば、水を止める必要がありますので、断水されている可能性があります。
その場合は事前に「断水しますよ~」とチラシなどで告知されているはずです。
もし断水されている場合は工事が終わるまで、水が出ることはありませんので工事が終わるまで待ちましょう。
停電
地震や台風などの災害で停電することがありますが、地域全体が停電した場合は水が出なくなることがあります。
浄水場から送られてくる水はポンプを使って送られてきます。
このポンプも停電で止まってしまうと水を送ることができなくなってしまうので水が止まってしまいます。
停電が原因で水が出ない場合は電気が復旧されるまで待つしかありません。
ポンプや受水槽の故障
バルブも開いており、断水もしていない場合はポンプや受水槽が故障しているかもしれません。
ポンプや受水槽は全ての住宅に付いているわけではありませんが、集合住宅や3階層以上の住宅、高台の住宅などに取り付けてあったりします。
このポンプや受水槽が故障してしまうと宅内に水が送りこまれてきません。
配管の凍結
冬場によくあるのが配管の凍結で水が出ない症状です。
寒い地域に住んでいる方は冬場になると対策されていると思いますが、都会でも冷え込んだ日は配管が凍結することがあります。
配管が凍結すると配管内部で水が凍ってしまい、水が通らない状態になります。
太陽が出てきて、気温が高くなってきたら徐々に溶けていきますので、それまでお待ちください。
ちなみにですが、配管が凍結してしまうと結構な確率で配管が割れて漏水します。
ただただ凍結が直るのを待つのではなくて、水道修理屋さんを探しておいてください。
・参考ブログ 給湯器の水道管が凍結が原因で破裂して水漏れしている配管を修理しました【尼崎市での配管修理】
配管内が詰まっている
全ての住宅ではありませんが、鋼管を使っている住宅では配管内が詰まることがあります。
鋼管は書いて字のごとく鋼を使用している管です。
鋼は鉄に0.02~2.14%未満の炭素を混ぜたものですので、錆びます。
鋼管は使用していくと錆コブができて、配管内が狭くなり、詰まってしまうことがあります。
水が出ない蛇口が1つだけの場合の原因
ここからは水が出ない蛇口が1つだけの場合の原因について解説していきます。
キッチンやお風呂、洗面などの蛇口1箇所だけの水が出ない場合はここからの項目をご覧ください。
止水栓が閉まっている
水道メーターの横にあるバルブ以外に水を止めることができる箇所があります。
それは水が出る箇所に個別で取り付けてある止水栓です。
この個別に取り付けてある止水栓はキッチンであればキッチンの蛇口のみ水を止めることができます。
この個別に取り付けてある止水栓が閉まってしまうと他の箇所では水が出るのに、閉まっている箇所では水が出ません。
一度止水栓が閉まっているのか確認してみてください。
ストレーナーや浄水カートリッジの詰まり
水に含まれるゴミが蛇口の先から流れ出ないようにする部品が蛇口には取り付けてあります。
それをストレーナーと呼びます。
別の名前ですと「ゴミ受け」です。
水は色んなところを通って家の蛇口から出てきますので、どうしても小さなゴミを含んでしまうことがあります。
それをストレーナーでこして綺麗にします。
ストレーナーを掃除せずに長期間使っているとストレーナーが目詰まりして水の出が悪くなります。
また、浄水器一体型の蛇口ですと、カートリッジを交換せずに使い続けると同じように目詰まりして水が出なくなります。
錆が詰まっている
稀に蛇口内部や逆止弁などに錆が詰まっていることがあります。
なぜこうなるのかは色々と考えられますが、一番よくあるのが配管内の錆コブが流れてきて詰まることです。
上の項でも説明していますが、鋼管の中は錆コブができるので、その錆が流れてくることがあります。
その錆が逆止弁や蛇口内部、または止水栓などに詰まることで水が出なくなることがあります。
蛇口から水が漏れている
蛇口から吐水されるはずだった水が他の箇所から水漏れしていたら水量が落ちて吐水口から水がちょろちょろとしか出なかったり、水が全く出なくなります。
これはシャワーホース付きの水栓に多い症状ですが、水栓本体の下にあるシャワーホースから水漏れしていたり、シャワーホースが外れることで起こりうる現象です。
水栓本体の下から水漏れがないか確認してみてください。
水を出していないのに水漏れしている場合は、単に水栓から水漏れしているだけですので注意してください。
蛇口の故障
水が出ない蛇口が1箇所だけの場合、原因として最も考えられるのは蛇口の故障です。
蛇口には色々な種類がありますが、レバータイプやサーモスタットタイプは経年劣化で内部部品が故障してしまい、水が出なくなります。
また、昔ながらのハンドルタイプも長年使用することでハンドルが空回りするようになり、水が出なくなることもあります。
蛇口の使用期間が長い場合やレバーやハンドルを動かしていつもと感触が違う場合は蛇口の故障を疑ってみてください。
水が出ない蛇口が1つだけの場合の原因の解消方法
ここからは水が出ない蛇口が1つだけの場合の解消方法について解説していきます。
原因ごとに解消方法を書いていますので、原因を特定されてからご覧ください。
止水栓を開ける
止水栓が閉まっていた場合は止水栓を開けてください。
ただこれだけです。
宅内で使用される止水栓は大きく分けて2種類あります。
手で持って回すハンドルタイプかマイナスドライバーを使って回すD型です。
どちらも時計回りに回すことで止水することができますので、水を出したいときは反時計回りに回すことで水が出ます。
また、止水栓が固くて回らない場合はこちらの記事を参考にご覧ください。
・止水栓が固くて回らないときの対処方法【種類別に解説します】
ストレーナーの掃除や浄水カートリッジの交換
ストレーナーが目詰まりしている場合はストレーナーを取り外して掃除してください。
使わなくなった歯ブラシや千枚通しを使うと掃除しやすいです。
あまり力を入れてゴシゴシを掃除してしまうと網目が破れてしまうものもあったりしますので、軽くこするようにしてください。
ストレーナーの掃除が終わったら元に戻して水の出方を確認してください。
また浄水器一体型の水栓を長期間使用していて、カートリッジを交換していない場合はカートリッジを交換してください。
錆を取り除く
錆が詰まっていた場合は錆を取り除いてください。
かなり細かい錆などもありますから、止水栓や逆止弁、水栓本体を分解して内部を掃除してください。
このとき千枚通しを使うと錆が取りやすいです。
ただ、場合によっては部品が傷ついてしまうことがありますから、優しく丁寧に掃除してください。
錆びを取り除いても水の出が悪い場合は水栓本体の中で詰まっていることが考えられます。
何をしてもダメな場合は水栓ごと交換してもいいと思います。
蛇口の水漏れを修理
吐水したときに水栓本体の下から水漏れする場合はホースやカプラーから水漏れ、もしくはカプラーが外れていることが考えられます。
・参考ブログ SF-71S-MBのカプラーが折れて洗面の下が水浸しになったお宅の修理をしました【西宮市での蛇口水漏れ修理】
まずは現状、なぜ水が漏れているのかをしっかりと確認してください。
ホースやカプラーから水漏れしている場合は部品の交換が必要になります。
部品は適合するものが必要になりますから、必ず適合する部品を調達してください。
水栓の品番をメーカーに伝えることで適合する部品を教えてもらえます。
・INAX(LIXIL) お客様サポート 水栓・シャワー水栓 サポート
また、カプラーが外れている場合は再度水栓本体に接続してみてください。
接続しても水漏れする場合はカプラーが割れている可能性がありますのでカプラーを交換してください。
蛇口の故障箇所を修理
蛇口が故障している場合は故障箇所の部品を交換してあげてください。
レバータイプの場合は水栓カートリッジ、サーモスタットタイプの場合は切換弁、ハンドルタイプの場合はハンドルやスピンドルを交換すると修理できると思います。
ただレバータイプとサーモスタットタイプの部品はパッキンではなく、適合する部品が必要になります。
適当に部品を買っても適合しないことがありますから、必ず蛇口本体に記載されている品番を確認して適合する部品を見つけてください。
適合する部品はメーカーに問い合わせると教えてもらえます。
※問い合わせ先は上の項目内に記載していますので、そちらからメーカーHPに飛んでください。
蛇口の部品交換については下にまとめた記事を貼っていますので、こちらを参考にご覧ください。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
ここまで考えられる原因ついて解説してきましたが、ご自身で探しても原因がわからない場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
また、原因を特定するのに色々と分解したりしなければなりませんが、分解するのが怖かったりできなかったりすることがあります。
無理をしておおごとになってはいけませんからその際は無理をせずにお近くの水道修理業者までご依頼ください。
どうぞ焦らずに慎重に原因の特定、修繕を進めてください。