SH231BAの制御筒のパッキン交換方法について解説します!排水がちょろちょろと漏れ出るといった症状の現場でした

この記事ではTOTO製タンクSH231BAの制御筒ユニットのパッキンの交換方法について解説しています。

今回の症状は「トイレを使っていないのにトイレの中から水の音がするようになりました。便器の中を見るとチョロチョロと水が漏れていました。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

TOTO製タンクSH231BAの制御筒のパッキンを交換する前に現場調査

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

現場のトイレ
TOTO製タンクSH231BA
TOTO製便器CS230BM

このトイレで水漏れがあるとのことなので早速便器の中を見てみます。

便器の中

便器の中を確認してみると封水が揺れるほどは水が漏れていませんでしたが、便器の縁から線状に水が伝ってきていました。

次はタンクの中を確認してみます。

タンクの蓋を開けた

タンクの蓋を開けてみるとチョロチョロと水が漏れている音が聞こえてきました。

音がするところを探してみると

ボールタップから水が漏れ出ていた

画像ではわかりにくいですが、ボールタップから水がちょろちょろと漏れ出ていました。

現場の確認ができたので、原因について考えてみます。

まず、便器の中に水が漏れ出ているということは排水が給水になります。

ただ、今回の場合はタンクの中の水位は正常値でしたので過給水によるオーバーフローが原因ではありませんでした。

ということはタンク内に留めている水が漏れ出ていることになります。

つまり排水のパッキンが劣化していることになります。

原因がわかりましたので、それでは次項から修理方法について解説していきます。

是非最後までお読みください!

TOTO製タンクSH231BAの制御筒のパッキンの交換方法

それではSH231BAの制御筒のパッキンの交換方法について解説していきます。

まずは、タンクに給水している水を止めるためにアングル止水栓を閉めます。

アングル止水栓がわからない場合や硬くて閉めれない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて水を止めます。

水が止まったらレバーを回してタンクの中の水を抜いてからジョイントユニットを抜きます。

ジョイントユニットを固定している留め具

ジョイントユニットはレバーと繋がっています。

画像の赤矢印の部分にジョイントユニットとレバーを固定している留め具がありますので、それを引き抜いてからジョイントユニットを抜きます。

ジョイントユニットを抜いた

次は制御筒ユニットとジョイントユニットを繋いでいる部品を取り外します。

部品

上の画像は制御筒ユニットを外した後の画像になります。

赤矢印の部品が制御筒ユニットにはまっていますので、引っ張って取り外します。

制御筒ユニットに固定されている部品を外したら次は排水レバーユニットを外します。

排水レバーユニットを外す

排水レバーユニットは内部樹脂タンクの上部にカチッとはまっていますので、画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーなどを入れて外します。

排水レバーユニットは完全に取り外さなくても大丈夫です。

制御筒ユニットが通れるだけの隙間があればいいので、排水レバーユニットを浮かしてください。

排水レバーユニットを外したら次は制御筒ユニットを外します。

制御筒ユニット

制御筒ユニットはタンクの底に固定されています。

画像の黒い筒状の部分を手で持って反時計回りに回せば外れますので、外れたら黒い筒ごと引き抜いてください。

※制御筒ユニットは固定されている向きがありますので、取り外す前の状態をしっかりと覚えておいてください。

※写真を何枚か撮っておくことを推奨します。

制御筒ユニットが外れたら底を見ます。

劣化したパッキン

底にはパッキンが取り付けてあります。

変色してゴムがケバケバしていれば確実に劣化しています。

このパッキンはただはまっているだけなので、手で引っ張って取り外します。

次は取り付けていく前にタンクの中を確認します。

排水口

制御筒ユニットを取り出したらタンクの底に排水口が見えるようになります。

この排水口には直前まで劣化したパッキンが当たっていたので、パッキンから剥がれたゴム片が付いている可能性があります。

ゴム片が排水口に付着したままパッキンを交換した制御筒ユニットを戻しても水漏れが直らないことがあります。

排水口にゴム片が残っている場合は取り除いてください。

手で擦るだけで取り除けますので、ここは丁寧に作業してください。

排水口を綺麗にしたら次は新しいパッキンを用意します。

新しいパッキン

取り替えるパッキンはTOTO製のHH08018Sを使用します。

新しいパッキンを用意したら制御筒ユニットに取り付けて元に戻していきます。

元に戻す方法は取り外した順番と逆の順番で戻していけば特に難しいところはありません。

パッキン交換後

タンクの中を元の状態に戻したら蓋を乗せてアングル止水栓を開けて通水します。

通水

タンクに水が溜まったらレバー回して水を流します。

問題なく水を流せるかの確認になるので、水が溜まったら流すを何度か繰り返します。

問題なく使用できることを確認したら最後に水漏れが直ったか確認します。

タンク内ボールタップ付近
修理後の便器の中

タンクの中と便器の中を確認して水が漏れていなければ修理完了です。

お疲れさまでした!

TOTO製タンクSH231BAの制御筒のパッキンの交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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