巷でよく「水道修理は高い」と言われていますが、なぜだかわかりますか?
単純に「ぼったくっているんだ!正規料金で修理してくれ!」と思っている方は多いと思います。
この記事では水道修理の料金がなぜ高いのか、どのようにして料金は決まるのかなどについて解説しています。
この記事を最後までしっかりと読んでいただければ、なぜ高いのかについてわかっていただけると思います。
それでは長くなりますが、どうぞ最後までお読みください。
※この記事を読んで「これは悪徳商法ですか?」などの電話がありますが、弊社は水道修理業者です。
相談窓口ではないので、ご相談は消費者センターまでお願い致します。
目次
水道修理が高いのはなぜ?【水道修理の請求金額はどうやって決まるのか】
ご存じの方がほとんどだと思いますが、水道修理の料金は「出張費+見積費(+基本料)+作業費+部品代+消費税」です。
最近では出張費や見積費はないところが多く、基本料を請求するところが多くなってきています。
書き方が違うだけで請求する金額は一緒なんですけどね。
例えば「出張費+作業費+部品代+消費税」「作業費+部品代+消費税」「基本料+作業費+部品代+消費税」といったように水道屋によって書き方は様々ですが書き方が違うだけでトータルの料金は一緒です。
以上が基本的なことで、ここからはより細かく説明していきます。
※水道修理の料金について説明していますが、なぜ料金の説明をしているのかはこのまま最後まで読み進めていただけるとわかっていただけます。
昔は作業時間で値段が決まっていた
修理という作業は基本決まった同じ作業はありません。
蛇口を交換するにしても、使用方法や使用期間・使用部材などなどが各家庭で違っています。
ですので修理に決まった値段はありません。
特に昔は修理中の作業時間(作業内容)で料金が決まっているところが多かったです。
蛇口のパッキン交換や詰まりの梵天作業など数分で終わるものは8000円とか色んな作業をしたけど3時間かかったから30000円などとだいたい作業時間で決まっていました。
※ここに書いてある料金は例です。
現在は作業の項目ごとに値段が決まっている
現在は昔のように作業時間で料金が決まるわけではなく、どの作業をしたかで値段が決まります。
この方法は明朗会計でいいように見えますが、実は逆です。
いい業者に当たれば明朗会計で安く修理してくれますが、悪い業者に当たればどうでしょうか?
料金表が決まっているってことは〇〇の作業と○○の作業をしたので○○円くださいってことになりますよね?
ということはついでにするような作業も追加料金として取れるのです。
また、これは必要な作業だからとあれやこれやと追加することが出来てしまいます。
ただ昔のように料金が不明瞭ということではないので、どちらがいいかというわけではありません。
なぜ水道修理は高くなってしまうのか
ここからは水道修理が高額になってしまう理由について解説していきます。
高額になってしまう理由を4つにわけて説明しています。
水道修理業者が必ずぼったくりしているわけではない理由がわかっていただけると思います。
その1 移動時間も仕事
水道修理の流れをまず説明します。
お客様から依頼→業者がお客様宅に急行→修理作業→お会計→帰社
以上のような流れになっています。
お客側からしたら、修理作業をしている時間だけがお客側の負担だと思っています。
しかし、依頼者(お客様)のためだけに車に乗ってお客様宅に行って修理して事務所に帰るわけです。
車で移動している時間も仕事をしているのです。
ですので片道1時間かかるような距離で修理作業時間が5分だとしても依頼者のために使った時間は接客や準備に使った時間を含めて2時間30分程度かかるわけです。
お客側からしたら「5分しか作業してないじゃない!」と思うかもしれませんが、2時間30分程度依頼者のためだけに動いているわけです。
その2 使用する道具が高額
水道修理業者の使用する道具は高額なものが多いです。
代表的なものだと高圧洗浄機です。
高圧洗浄機は大きさやスペックで値段は変わりますが、20万円~100万円程度すると思ってください。
高圧洗浄機の他にもトーラーやドレンクリーナーなども高額です。
使用すればやはりそれなりの金額を請求せざるを得ません。
また、一番高額な道具は車です。
水道部材はかなり多いので、それを積んで走れるように大きな車を乗っていることが多いです。
ですので、その車に乗って訪問するということだけでも高額になってしまうのです。
その3 作業員以外の人件費
お客側は現場にやってくる作業員にお金を渡しているので、「こんなにいっぱいもらってこの人の給料ってかなり高いのね」と思われている方もいると思います。
ですが、電話でしゃべったオペレーターや事務作業員、営業職、管理職なども会社にはいます。
そしてその会社にいる人たちの給料もお客側が払ったお金から発生しています。
ということは一人の作業員がもらってくる料金で数人分の給料を出さないといけません。
あと、意外と知られていませんが会社の中にいる人の数より作業員の数の方が少ないんです。
以前知り合った水道修理業者の事務所に遊びに行ったときに実際に見ましたが、事務所の中に事務員だけで20人以上はいたんです。
ちなみにそこの作業員は10人もいないと言っていました。
ということは事務員+管理職で30人近くいるのに、その人たちの給料も含めて作業員10人くらいで稼いでいるということです。
単純計算1人で4人分稼がないといけません。
その4 広告宣伝費
皆さんこの広告宣伝費について知らない方が多いと思いますが、これが一番仕事を取るために必要なことなのでどの業者も必死になってやっていることです。
宣伝しないと誰の目にも止まらないので、仕事がないですもんね。
ここで一つ質問ですが、テレビってなんで無料で見れると思いますか?
あれはCMがあるからですよね?
CMを流してもらっている会社がテレビ局にお金を払っているからテレビが無料で見れるわけです。
そしてそのCM料ですが、1本うん百万円やうん千万円なんていいますよね。
じゃあこのCM料はどこから出ているんでしょうか?
そうです。お客側が払ったお金から支払われています。
ということは、CMをするくらいの会社に依頼するとかなり料金が高いということですね。
「でも有名ハンバーガーショップは安いじゃないか!」と思われている方もいますよね。
お金を生み出す方法は、もらうだけじゃなくて払うお金を節約する方法だってありますよね?
つまり従業員の給料や原材料・取引先に支払う金額などを安くすればどうでしょうか?そこにお金が生まれますよね?
こうやってCMが流せるほどの企業は誰かの涙の上で成り立っています。
少し話はそれましたが、広告宣伝はCM以外にもネットの中にもあります。
詳しく説明すると大変なので下に貼っているリンクの「水道修理業者の探し方」をご覧ください。
広告宣伝についてまとめるとCMやネット広告などにはお金がかかっています。
そのお金もお客側が支払っているということです。
宣伝すればするほど料金を上げざるを得ないのです。
まとめ
結論から言いますとどの水道修理業者は「正規料金」で作業しています。
その会社の経費によって必要な費用が変わってきます。
費用がかかる会社は作業量(作業項目)を増やして「かさ増し」する必要があります。
CMを流しているような大きな会社はそれだけ費用がいりますし、逆に広告宣伝をしていない小さな会社はその分費用がいりません。
大きな会社は費用がかかる分安心感があり、緊急の対応もしてくれます。
小さな会社は費用がかからない分オペレーターがいないなどの安心感はありませんし、人員がいませんので緊急対応もしにくいです。
料金は高いかもしれませんが、高いからと一概に悪いことばかりではありません。
最後になりますが、業者に依頼する以上はある程度の費用がかかるものです。
「修理にそんなに払えないよ」と言う方はご自身で修理されるのが一番安いのでご自身で修理されるのが一番いいです。
最近では修理方法を解説しているサイトもありますから、時間をかけて修理してみましょう!