この記事ではTOTO製タンクSH351BAの排水弁パッキンの交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレを使っていないときも便器の中に水が漏れ出ています。便器の中に溜まっている水が揺れています。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
SH351BAの排水弁パッキンの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・ラジオペンチ
・マイナスドライバー
使用する材料
・TOTO排水弁パッキン部HH11027
TOTO製タンクSH351BAの排水弁パッキンの交換をする前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
このトイレの便器の中で水が漏れているとのことなので便器の中を確認します。
便器の中を見てみると封水が揺れていました。
これは間違いなくタンクから水が漏れ出ています。
ただ、これが過給水によるものなのかタンクに溜まっている水が漏れ出ているのか不明ですのでタンクの中を確認します。
タンクの蓋を開けると内部タンクが見えます。
続けて内部タンクの蓋を開けます。
タンクの中をしっかりと確認します。
ボールタップを確認してみると水滴がポタポタと漏れ出ていました。
ですが、オーバーフロー管を見てみると水位は適正位置にありましたので過給水しているようではないことがわかりました。
以上の事から考えると原因は排水弁部にあると判断できます。
パッキンの劣化が原因だと思われますのでパッキンを交換すれば修理可能です。
現場調査が完了しましたので、次項からSH351BAの排水弁パッキンの交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
TOTO製タンクSH351BAの排水弁パッキンの交換方法
それではSH351BAの排水弁パッキンの交換方法について解説していきます。
まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。
トイレの床や壁にあるアングル止水栓の頭のところにマイナスドライバーを挿して回す部分があります。
上の画像の赤矢印の部分です。
そこにマイナスドライバーを挿して時計回りに回して閉めます。
アングル止水栓が固くて回せない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらタンク横のレバーを回して排水します。
タンク内の水を抜いたら浮き球レバーを外します。
上の画像の赤矢印の部分をラジオペンチで挟んで浮き球レバーを外します。
浮き球レバーを外したらレバーの固定具を外してレバーと排水弁を外します。
上の画像の赤矢印の部分がレバーを固定している固定具になります。
上に引き上げるだけで外れますので、固定具を外したらレバーをスライドさせて外します。
レバーを外したらタンク底にある排水弁を外します。
排水弁は上の赤矢印の部分にはまっています。
排水弁本体を手で持って持ち上げるだけで外せます。
外した排水弁のパッキンを確認してみるとボロボロになっています。
かなり劣化しています。
次はパッキンを交換していきます。
交換するパッキンを用意します。
新しいパッキンを用意したら古いパッキンと交換します。
パッキンを交換したら排水弁を戻す前にタンク内排水口の周りについている汚れを取り除きます。
排水口の周りについているゴム片を指で擦って剥がします。
ゴム片が残っていると水漏れの原因になりますので、ここは横着せずに綺麗にしておきます。
排水口の周りを綺麗にしたら取り外した順番と逆の順番で排水弁、レバー、浮き球レバーを戻してタンクの蓋を乗せます。
タンクの蓋を乗せたらアングル止水栓を開けて通水します。
タンクに水が溜まったら何度かレバーを回して排水して、使用に問題が無いか確認します。
使用に問題がないことを確認したら、給水が止まったことを確認してから便器の中を確認します。
便器の中に水が漏れ出ていなければ無事に修理完了です。
お疲れさまでした!
TOTO製タンクSH351BAの排水弁パッキンの交換後
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。