尼崎市宮内町でお風呂の蛇口のシャワーからお湯が出ないとご依頼がありました。
ご依頼内容ですが、「お風呂の蛇口のカランからはお湯が出るんですけど、シャワーから出なくて困っています。レバーを回して出すタイプなんですけど、シャワーの方に回すと以前のような手ごたえがなくて空回りしているような感じです。蛇口の品番はKF132です。対応していただけるでしょうか?」とのことでした。
品番を教えてもらったのでお電話で色々聞いている間に蛇口について調べてみました。
販売開始年度が1997年度で販売終了年度が2003年度でした。
部品はまだ製造しているみたいだったので部品交換で対応することも可能ですが、20年程度使用されている蛇口なので他の箇所も故障し始めるだろうなと思って蛇口交換のお話をしました。
ちょこちょこ直すのもいいとは思いますけど、あまり使用年数が長いとあちこち壊れてきますからちょこちょこ直すとかえって修理代が高くなりますし、そのうち部品もなくなりますからこれくらい使うと部品交換はあまりおすすめではありません。
お客様にも同じようなお話をして「じゃあ蛇口本体を交換してください」と言っていただけました。
蛇口はなんでもいいとのことだったのでいつも弊社が使っている蛇口を持って現場に急行しました!
目次
シャワーからお湯が出ない現場に到着
現場に到着後、お風呂を見せてもらいました。
レバーが空回りしているような感じがするとのことだったので私もレバーを回してみました。
確かにカランの方に回したときの手ごたえとシャワーの方に回したときの手ごたえが違いますね。
カバーが破損しているのか切替弁が故障しているのかでこのような症状になっているんでしょうけど、手ごたえ的には切替弁の故障ですね。
蛇口の横を見てみると品番が書いていました。
さすがはKVKです。
ほとんどのメーカーはこのシールが剥がれて品番がわからなくなっていることがほとんどですがKVKは古い蛇口でも残っているんですよね。
さすがです。
まあこれは今回の作業とは関係ないですね(笑)
お客様に交換する蛇口を見てもらい、もう一度作業の説明をして作業にはいりました!
お風呂の蛇口本体交換作業
蛇口を外す前にまずは止水です。
偏心管のところに止水栓がついていますがこれを締めても今回は偏心管も外すので意味はありません。
お風呂の蛇口を交換するときは、水道メーターのところにあるバルブを締めて止水します。
バルブを締めたらレバーを回して水が止まったことを確認します。
止水ができたら蛇口本体を外します。
蛇口本体を外したら偏心管を外します。
今回はユニット継ぎ足しが入っていたので安心して偏心管を回せましたが、たまにグラグラのやつがあるんですよね。
新築の時の手抜き工事で給水管が固定されてなくて、グラグラするんですよ。
これに当たるとひやひやもんです。
下手したら壁の中の給水管が折れますからね……
今回は大丈夫なのでサクッと外しちゃいます!
偏心管を取り外したらネジの中の汚れを取ります。
綺麗に取り除けたら新しい偏心管と蛇口本体を取り付けます。
新しい蛇口を取り付けたらバルブを開けて通水します。
作業はまだ終わりません。
ここからが重要です。
一度も漏らしたことはありませんが、漏れていたらカッコ悪いので接続部分から水漏れがないか確認します。
蛇口本体と偏心管の間、偏心管と給水管の接続部をしっかりと確認します。
問題がなかったのでシャワーとカランからお湯を出して初期不良がないかも確認。
問題なくお湯が出たのでこれにて作業完了です!
作業後
作業後はお客様にも確認していただきました。
確認後、お客様からご質問がありました。
「自分で部品を交換したりして修理ってできるもんですか?」
できるかできないかで言うとできると思います。
最近では解説しているページや動画がありますからそれを見ながらやればできると思います。
ただ、道具を揃えると高いですし、自分でやってみたけど出来なかった場合は部品が使えずに無駄になってしまいます。
「下手にやって水が溢れてきたりとかしたら怖いからどうしよう」ともおっしゃっていましたけど、水が止まらない分には水を浴びればいいだけですから大丈夫です!(笑)
それよりも道具を揃えて今後も使うのか、部品が無駄にならないかを考えてからやってみてくださいとお伝えしておきました。
冒頭で何回も修理するのはかえって高くなると言いましたが、ご自身で毎回修理するのであれば業者に依頼するより安くなるのでその場合は故障するたびに修理する方がいいと思います。
器用な方はご自身でやってみるのもいいと思いますよ!
今回の作業内容の料金と時間について
今回の作業内容の料金と時間について書いていきます。
まずは時間について
現場到着まで約20分、現場確認及び作業時間が約30分かかっています。
次に料金(税込)について
出張費3300円+混合水栓交換(壁付け)9900円+材料代22000円=合計35200円です。
※材料代は当時の価格です。