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この記事ではTOTO製タンク(便器)C406のガスケットの交換方法について解説しています。
今回の症状は「便器に何度も水を流していると便器と床の間から水が出てきます。あと便器がぐらついています。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
C406のガスケットの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・灯油ポンプ
・ゴミ袋(ガスケットを捨てる用)
・キッチンペーパー(マイナスドライバーに付いたガスケットを剥がす用)
・使い捨てのゴム手袋(手が汚れるのであった方がいいです)
・タオル(複数枚あった方がいいです)
・便器取付ラチェット(あるとかなり作業が楽です)
使用する材料
・SANEI H80-99(ガスケット)
TOTO製タンク(便器)C406のガスケットを交換する前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
便器と床の間から水漏れするといった症状は複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。


水を流すとこの便器と床の間から水が漏れてくるようです。
また、便器がぐらついているようです。

便器を持って揺らしてみると確かにカタカタと動いていました。
これは座っていると気になるかもしれませんね。
次は水を流してどこから水が漏れてくるのか確認します。


便器に何度か水を流すと確かに便器と床の間から水が出てきました。
C406でここから水が漏れてくるということは便器が割れているか、ガスケットが劣化しているか、床フランジが割れているかだと思われます。
ただ、便器は普通に使っている分には割れたりはしないので、この症状はガスケットか床フランジが原因だと考えられます。
結果はガスケットの劣化が原因でしたので今回の記事ではC406のガスケットを交換する解説記事になっています。
床フランジが原因でも便器を外しての作業となりますので、途中までは同じ工程になります。
是非最後までご覧ください!
それでは次項からTOTO製タンク(便器)C406のガスケットの交換方法について解説していきます。
TOTO製タンク(便器)C406のガスケットの交換方法
それではC406のガスケットの交換方法について解説していきます。
まずは止水栓を閉めてタンクに給水する水を止めます。

今回の現場ではバルブがついていたので、バルブを時計回りに回して水を止めました。
通常のトイレにはアングル止水栓があるので、アングル止水栓を閉めて水を止めます。
アングル止水栓が固くて回らない場合や止水栓がトイレ内にない場合は水道メーターの横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めます。
止水ができたらタンクの蓋を外します。


タンクの蓋を乗せたまま作業をすることは可能ですが、作業中に蓋がずれて落ちてしまうと蓋が割れてしまうので必ず外してください。
蓋を外したらレバーを回してタンク内の水を排水します。

タンク内の水を排水したらタンクの下に繋がっている給水管(フレキ管やヘリューズ管)を外します。

今回の現場ではフレキ管で取り付けてありました。
このフレキ管のナット(上の画像の赤矢印の部分)をモンキーレンチで挟んで反時計回りに回して外します。
※ナットを外したら水が出てくることがありますので、ナットを外す前にフレキ管の下あたりにタオルを置いておくと床が濡れなくてすみます。
給水管を外したら便器の中に溜まっている水を灯油ポンプを使って抜きます。

便器に溜まっている水を抜いたら次は便器を固定しているナットとビスを外します。

便器を固定しているナットとビスは化粧蓋で隠されています。
化粧蓋は反時計回りに回すと取れます。

化粧蓋を外すとナットとビスが見えるようになります。
このナットとビスは便器取付ラチェットを使って反時計回りに回して外します。
便器取付ラチェットが無い場合はモンキーレンチを使って外してください。
このナットとビスは便器の左右にありますので、どちらも外してください。
ナットとビスを外したら便器を持ち上げて外します。

※ウォシュレット(温水洗浄便座)やウォームレット(暖房便座)が取り付けてある場合は先にコンセントからプラグを抜いておいてください。
C406はタンクと便器が一体になったものになりますので、とても重たいです。
持ち上げる際は慎重に持ち上げてください。
可能であれば2名で持ち上げてください。

便器を持ち上げてずらすと床フランジとガスケットが見えます。

上の画像の赤矢印の部分(茶色になっている粘土のようなもの)がガスケットになります。
この現場のガスケットは劣化してかなり薄くなっています。
ガスケットが劣化すると排水が漏れ出て今回のような症状がおこります。
このガスケットはマイナスドライバーを使って剥がします。
この時床が濡れていればタオルで拭いておいてください。(最後の水漏れ確認のときに床が濡れていると判断しずらいためです)
※トイレットペーパーを丸めたものを排水管の中に予め入れておくと万が一ガスケットが排水管の中に落ちても簡単に取り出すことができます。

劣化したガスケットは可能な限り綺麗に剥がしてください。
ガスケットを剥がしているときにマイナスドライバーに張り付くことがあります。
マイナスドライバーに張り付いたガスケットはキッチンペーパーで取り除きます。
ガスケットを剥がしたら新しいガスケットを用意します。

今回使用するのはSANEI製の床フランジ用パテH80-99です。
取り付け位置ですが、床フランジに貼り付けても便器の裏に取り付けてもどちらでも構いません。

今回は便器の裏に貼り付けました。
後は元に戻していくだけですが、取り外し方法と逆の順番で取り付けていけば大丈夫です。
ただ、便器を床と固定しているナットとビスは締めすぎ注意です。
締めすぎると便器が割れてしまうので緩すぎないよう、締めすぎないように取り付けてください。
便器を元に戻したら止水栓を開けてタンクに通水します。

タンクに水が溜まったらレバーを回して水を流します。

排水が漏れ出てくる場合、微量の場合が多いので何度も何度も水を流します。
今回の場合は20回程度流して確認しています。

何度も何度も水を流しても便器と床の間から水が出てこなければ無事に修理完了です。
お疲れさまでした!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



