この記事ではTOTO製タンクS791Bの密結パッキンの交換方法について解説しています。
今回の症状は「朝起きた時は床が濡れていないのですが日中トイレに入ると床が濡れています。タンクの下に水が多く溜まっているような気がします。」とのことでした。
今回の水漏れの原因は密結パッキンの劣化でしたので密結パッキンの交換で修理しています。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
S791Bの密結パッキンの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
・便器取り付け用ラチェット(あると便利です)
・タオル
使用する材料
・TOTO密結パッキンTH91540E
TOTO製タンクS791Bの密結パッキンを交換する前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
トイレの床が濡れる症状は複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
トイレの中に入ると便器の周りにタオルが巻いてありました。
お客様とお話をしながら原因調査をしていたのですが、どこから漏れているのか不明なのだが便器と床の間に水が溜まっているようにも見えたのでタオルを巻いているとのことでした。
ただ、タンクの下が一番多く水が溜まっているような気がするともおっしゃっていて本当にどこから漏れているのかわからず困っている様子でした。
そこでタンクの下を手で触ってみるとかすかに濡れているような感じでしたがボトボトではありませんでした。
漏れているのは確実ではありましたが、確証が得られなかったので水を流して確認することにしました。
タンクのレバーを回して便器に水を流してみると
タンクの下にあるボルトの部分から水が漏れてきました。
これが今回床を濡らしている原因のようです。
この記事では触れていませんが他の箇所も念のために調べていますが、特に漏れていなかったのでこの箇所からの水漏れが原因であることは確定しました。
S791Bのタンク内には整流スポンジはないので、この症状の場合はほぼ確実に密結パッキンの劣化が原因だと判断できます。
※常時漏れているようでしたら密結ボルトの可能性もあります。
それでは原因が判明しましたので次項からS791Bの密結パッキンの交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
TOTO製タンクS791Bの密結パッキンの交換方法
それではS791Bの密結パッキンの交換方法について解説していきます。
まずはタンクに給水する水を止めるためにトイレ内にあるアングル止水栓を閉めます。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを当てて時計回りに回して止水します。
アングル止水栓が無い場合や硬くて回らない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めます。
水が止まったらタンク内の水を排水します。
タンク内の水がなくなったらタンク横にあるボールタップとフレキ管(ヘリューズ管)を繋いでいるナットをモンキーレンチで回して外します。
※少量ですが水が出てくるのでナットの下あたりにタオルをひいておくといいです。
赤矢印の部分がナットになります。
このナットをモンキーレンチで挟んで反時計回りに回すと外れます。
フレキ管のナットを外したら次はタンク下にあるタンクと便器を固定しているナット(左右にあります)を便器取り付け用ラチェット(モンキーレンチ)を使って外します。
赤矢印の部分に便器取り付け用ラチェットをはめて反時計回りに回すと外れます。
この時ラチェットが無い場合はモンキーレンチを使用しても大丈夫です。
ナットを取り外したらタンクの底を抱え込むように持ち上げてタンクを外します。
タンクを外したら床にタオルをひいておいてその上にタンクをゆっくりと置きます。
タンクを床に置いたらそこにある密結パッキンを取り外します。
基本的には手で簡単に剥がれるようになっていますが、へばりついているようでしたらタンクが傷つかないようにマイナスドライバーを使って剥がします。
劣化した密結パッキンを取り外したら新しい密結パッキンを用意します。
今回使用するのはTOTO製のTH91540Eです。
用意ができたらタンクの底にはめます。
新しい密結パッキンを取り付けたら後はタンクを戻す前に便器側を綺麗にします。
便器のタンクが乗っていた部分に水がついたまま元に戻すと無事に修理ができたのか判断つきにくいので綺麗に拭き取ります。
その際に汚れても一緒にとって綺麗にします。
こびりついている汚れをとろうとすると便器が傷つく恐れがありますので、無理に綺麗にしなくても大丈夫です。
便器を綺麗にしたらタンクを乗せて元の状態に戻していきます。
取り付け方法は取り外した順番と逆の順番に取り付けていけば大丈夫です。
ただ、タンクを便器と固定するときにナットを締め付けすぎてしまうとタンクまたは便器が割れてしまうので慎重に締め付けてください。
締め付けが緩いと後々のトラブルにもなりますので、タンクと便器が当たるところまでは締めてください。
当たったらそこから先は締め付けないようにすれば割れることはありません。
元の状態に戻したらアングル止水栓を開けて通水します。
ここからは水漏れがちゃんと直ったのかを確認する作業になります。
タンクに水が溜まったらレバー回して排水します。
タンクに水が溜まる→レバー回して排水するを5~10回程度繰り返してください。
繰り返しながらタンクの下にあるボルト(左右)から水が漏れてこないか確認します。
何度も何度も水を流して確認しても水が漏れてこなければ無事に修理完了です。
お疲れさまでした!
TOTO製タンクS791Bの密結パッキンの交換後
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。