2ホール混合水栓を交換しようとしたら配管が直付けされていて取替できない?交換方法を解説します!

2025年6月11日

この記事では直付け配管されている2ホール混合水栓の交換方法について解説しています。

今回の症状は「自分で蛇口を用意して交換しようとしたのですが配管が蛇口に固定されていて取替ができない。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

直付け配管されている2ホール混合水栓の交換をする前に現場調査

現場に到着後、キッチンの蛇口を見せてもらいました。

現場の蛇口

この蛇口に配管が直接ささっているようですので、下を見てみます。

シンク下

シンク下の収納スペースの中の奥に点検口があったのでそこから配管の状況を確認しました。

蛇口の裏

点検口の中から蛇口の裏を覗いてみると確かに配管が蛇口に直接ささっています。

上の画像ではわかりにくいのでお湯側(銅管)の保温材を外して確認します。

保温材を外した

保温材を外してみるとわかりやすいですね。

本来であれば蛇口側のネジは平行ネジで、配管側のネジはテーパーネジなので直接接続してはいけません。

ですが、新築などで水圧テストするときに絶対に漏らしたくない場合などでこのように取り付ける業者さんがいるのは確かです。

このような直付け配管は取り付けするときはいいですが、いざ蛇口を交換しよう、メンテナンスしようというときはとてもややこしいです。

まあ、実際今回の現場のお客様はこの配管のせいで蛇口の交換ができずに困っています。

では、このように直付け配管の場合はどうすればいいのか次項から解説していきます。

是非最後までお読みください!

直付け配管されている2ホール混合水栓の交換方法

それでは直付け配管されている2ホール混合水栓の交換方法について解説していきます。

まず、直付け配管の場合、アングル止水栓がないので水道メーター横にあるバルブを閉めて止水します。

水が止まったことを確認したら配管を切ります。

切断前の銅管

配管を切ると配管内に溜まっている水が出てくるので下にタオルを置いておくといいですよ。

配管の切る位置ですが、後々配管を切った位置で作業をするので作業しやすい高さで切ってください。

高すぎても低すぎても後々作業しにくいので、点検口の大きさなども考慮しながら切ります。

銅管はパイプカッター、塩ビ管はエンビカッターを使用します。

銅管は無理やり切ってしまうとへこんでしまうので、押切せずに時間をかけてゆっくりと切断してください。

配管を切断

配管が切断できたら配管が自由になりました。

この状態で蛇口に繋がっている配管が回るようでしたら回して外してください。

ほとんどの場合が固くて回らないので、回らない場合は蛇口を切断します。

※無理に回そうとすると怪我をする恐れがありますので、無理に回そうとしないでください。

蛇口を切断するために、まずは蛇口を固定しているナットを緩めます。

ナットがある部分

画像の赤矢印の部分に天板に蛇口を固定しているナットがあります。

このナットを縦カラン締めやモンキーレンチを使って緩めます。

配管に当たるまで緩めたら蛇口を持ち上げてドライバーを挟みます。

ドライバーを挟んだ

今回はドライバーを挟んで浮かせていますが、ドライバーでなくても蛇口を浮かせておけるものであれば何でも大丈夫です。

蛇口が浮いたら隙間にノコギリを入れて切っていきます。

蛇口切断中

画像ではレシプロソーを使っていますが、金属を切れるものであればどんなノコギリでも構いません。

切断するときはできるだけ上の方を切ってください。

下の方で切るとキッチンの金属部分に傷が入ることがあります。

キッチンの金属部分に触れないように切ってください。

切断後

蛇口の切断ができたら下の配管が取れますので、取り出してください。

配管を取り出したら蛇口を固定する部分を綺麗にします。

綺麗にした

綺麗にするときに水垢や汚れが綺麗にならないことがあります。

あまりに取れない汚れはマイナスドライバーなどで削ると剥がれますがやりすぎてしまうとキッチンの金属に傷がついてしまうのでやりすぎ注意です。

掃除ができたら新しい2ホール混合水栓を固定します。

新しい水栓の固定
使用水栓 KM5091TEC

水栓の固定方法は裏からナットでしめるだけですが、詳しくは用意した水栓の説明書をご覧ください。

ここでは水栓の固定方法については割愛します。

水栓を固定したら次は配管に継手を入れていきます。

継手を入れた

塩ビ管の方には水栓ソケット、銅管にはTFテクタッチのメネジ(TFテクタッチは平行のオスネジもありますのでそちらでも可)を取り付けます。

※銅管の方はろう付けすることも可能ですが、屋内ですので火を使わずにできる方法としてTFテクタッチを使用しています。

※水漏れの原因になりますので、ソケットを取り付ける前に面取りはしてください。

どちらのソケットもテーパーネジになりますので、この後フレキ管と繋げるためにSニップルを入れます。

先ほども説明していますが、テーパーネジと平行ネジは接続してはいけません。

フレキ管は平行なのでSニップルを入れて平行にしておきます。

Sニップルを取り付けたらフレキ管を使って水栓と配管を繋ぎます。

フレキ管の接続後

フレキ管の接続ができたら水道メーター横にあるバルブを開けて通水します。

※ノリが水栓内に回ってしまうと水栓が故障しますので、水栓ソケットの取り付け後20分以上経ってからバルブを開けてください。

通水したらフレキ管との接続部分や配管から水漏れがないか確認します。

かなり時間をかけて水漏れがないことを確認してください。

水漏れがなければ水栓から水を出して、使用に問題なければ点検口を閉めて作業完了です。

お疲れさまでした!

直付け配管されている2ホール混合水栓の交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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