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この記事ではTOTO製水栓TLW31Bの水栓カートリッジの交換方法について解説しています。
今回の症状は「洗面の蛇口のレバーを下げているのに蛇口の先から水が漏れ出ています。レバーをお湯の方にしていると止まるのですが真ん中の混合にすると線状に水漏れします。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
TLW31Bの水栓カートリッジの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・ラジオペンチ
・モンキーレンチ
使用する材料
・TOTOカートリッジTHY582N
TOTO製水栓TLW31Bのカートリッジを交換する前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
現場に到着後、洗面の蛇口を見せてもらいました。


こちらの蛇口のレバーを混合の位置にすると漏れるそうなのでレバーを動かして確認します。


レバーを混合の位置にすると確かに水が漏れ出てきました。
これは蛇口内部にあるカートリッジが故障したときによくあらわれる症状ですね。
今回の水漏れの原因はカートリッジの故障ですので、カートリッジを交換して修理します。
それでは次項からTOTO製水栓TLW31Bのカートリッジの交換方法について解説します。
是非最後までお読みください!
TOTO製水栓TLW31Bのカートリッジの交換方法
それではTLW31Bのカートリッジの交換方法について解説していきます。
まずは洗面の下の収納スペースの中にある止水栓を閉めて水を止めます。

上の写真の赤矢印の部分のハンドルを時計回りに回すと水が止まります。
アングル止水栓が固くて回らない場合や止水栓が無い場合は水道メーターの横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
また、上の写真のアングル止水栓はハンドルがついていますが、ハンドルが無いタイプのアングル止水栓もあります。
その場合はマイナスドライバーで開け閉めしますので、アングル止水栓の頭にマイナスドライバーを挿して回して止水してください。
止水ができたら蛇口のレバーを外します。

レバーはネジなどで固定されておらず、上に引っ張ると外れます。
レバーを外したらカートリッジ押さえのナットを外します。

上の画像の赤矢印の部分がへこんでいます。
この部分と反対側がへこんでいるので、ここをモンキーレンチで挟んで反時計回りに回してください。
ナット部分だけを回そうとすると蛇口も一緒に回る可能性がありますので、蛇口も手で押さえながらナットを外してください。
ナットが外れたらカートリッジを外します。

カートリッジは手で引っ張って外れるのであればそれでいいですが、しっかりとはまっていてなかなか抜けないことがあります。
その時はラジオペンチでカートリッジの頭の部分を挟んで引き抜くと外れます。

上の画像のように横から挟んで、てこの原理で動かしてあげれば簡単に外れるはずです。

カートリッジを外したら蛇口内部にゴムとバネが残っていることがよくありますので、ラジオペンチで取り出してください。

分解ができたら次からはカートリッジを取り付けていきますが、その前に内部にある汚れを出していきます。

洗面下のアングル止水栓(水、お湯共に)のハンドルを少しひねって水を出します。
一気にハンドルを回すと水が噴きだしてきますので、ちょろちょろと水が出てくるまでゆっくりゆっくり回してください。
しばらく水を出して汚れやゴミを出します。
この時に指や千枚通しを使って水栓内部をかき回してもいいと思います。
汚れが出きったら新しいカートリッジを用意します。

今回使用するのはTOTO製のTHY582Nです。
材料の準備ができたら取り付けていきます。
まずはカートリッジの前にバネとゴムを取り付けます。

上の画像の赤矢印の穴にバネとゴムを取り付けます。
先にバネを入れます。

バネはよく見ると台形になっています。
上の画像ですと上の面が狭く、下の面が広いです。
広い方の面が下になるように水栓内部の穴に取り付けてください。
水栓内部が狭いので、ラジオペンチを使用して取り付けると作業が楽です。
次はゴムを取り付けます。

このゴムの中にバネを入れるように取り付けます。
上の画像はゴムの裏面になり、こちらを下にしてください。
ラジオペンチで水栓内部の穴に軽く入れて、指でゴムを上から押し込んでください。
ゴムを取り付けたら次はカートリッジを取り付けます。

カートリッジを真上から見たときに上下に出っ張りがあります。
横が短い出っ張りを上、横が長い出っ張りを下にします。
蛇口を真っ正面に見て、この状態で取り付けます。
カートリッジを水栓内部に入れたらカートリッジを上から指でグッグッと押してしっかりと奥に入れてあげてください。
ここまでできたら後は取り外した順番と逆の順番で取り付けていけば蛇口を元の状態に戻せます。
交換ができたらアングル止水栓を開けて通水、吐水します。

水、お湯共に出ることを確認したらレバーを下げて止水します。
止水したらレバーを横に動かして漏れ出てくる部分が無いか確認します。



レバーをゆっくり左右に動かして漏れてくる箇所がなければ無事に修理完了です。
お疲れさまでした!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



