この記事ではジャニス製便器品番C81Sのフロートゴム玉の交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレの便器の中にちょろちょろと水が漏れ出ています。タンクの中でも水の音がします。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
ジャニス製便器品番C81Sのフロートゴム玉の交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・マイナスドライバー
・ゴム手袋(手が汚れるのであった方がいいです)
使用する材料
・LIXIL・INAX 取替用フロートゴム玉 TF-10R-L
ジャニス製便器品番C81Sのフロートゴム玉を交換する前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
トイレの水漏れは複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、便器の中を見せてもらいました。
※トイレ全体の写真がデータ破損のためありません。
便器の中を見てみると封水が揺れていて明らかに水漏れしていました。
次はタンクの中を確認します。
まずは蓋を取り外します。
タンクの蓋を持ち上げても連結管が外れない場合はボールタップと連結管を繋いでいる部分を外します。
上の画像の赤矢印の部分を手で反時計回りに回すと外れます。
蓋が外れたらタンクの中を確認して水漏れの原因を探ります。
まずはタンク内のボールタップを見てみました。
すると、水が止まっておらず常に給水されていました。
次にオーバーフロー管を確認してオーバーフローしているのか確認します。
オーバーフロー管を見てみると水位は上がりきっておらず、オーバーフローしていませんでした。
最後にオーバーフロー管の中を確認します。
オーバーフロー管の中を見ても水が漏れ出ている様子はありませんでした。
以上の調査の結果から原因はフロートゴム玉の劣化だと判断できました。
同時にボールタップも劣化している可能性はありますが、今回の便器に漏れ出ている原因はフロートゴム玉の劣化です。
ちなみにですがオーバーフローしていた場合はボールタップが原因、オーバーフロー管の中で水漏れがあった場合はオーバーフロー管が原因となります。
原因の特定ができたので、それでは次項からフロートゴム玉の交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
ジャニス製便器品番C81Sのフロートゴム玉の交換方法
それではジャニス製便器C81Sのフロートゴム玉の交換方法について解説していきます。
まずは、アングル止水栓を閉めて水を止めます。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して反時計回りに回すと水が止まります。
固くて回せない場合やアングル止水栓が無い場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらタンクの中の水を排水します。
タンクの中の水を抜いたらタンク底にあるフロートゴム玉を取り出していきます。
タンクの底にある排水口の上にフロートゴム玉(黒いゴムの玉)があり、フロートゴム玉の上にフロートカップ(白い部品)があり、フロートカップにチェーンが繋がっています。
このフロートゴム玉のみを交換するのですが、フロートゴム玉はフロートカップと接続されています。
フロートゴム玉とフロートカップを固定するのに小さな爪のような固定具があります。
この固定具を外せばフロートゴム玉とフロートカップは外せます。
固定具はフロートゴム玉とフロートカップの間に横から挿してはまっています。
挿している位置は手探りで探してください。
手で触っていると明らかに出ている箇所があるので、そこを指でつまんで引き抜いてください。
そして、再度取り付ける際に必要になりますのでその位置を覚えておいてください。
固定具を外したらフロートカップを上に引き上げて横にずらして、フロートゴム玉を引き抜きます。
劣化したフロートゴム玉は直接手で触ると溶けだしたゴムが手に付着しますのでゴム手袋をはめて作業することをおすすめします。
爪の間に汚れが入ってしまうとなかなか汚れが取れません。
フロートゴム玉を取り出したら次は新しいフロートゴム玉を用意します。
今回使用するのはINAX製のTF-10R-Lです。
材料を用意したら後は外した順番と逆の順番で取り付けていけばいいのですが、ここで注意点です。
フロートゴム玉とフロートカップはどの位置でも刺さるわけではありません。
上の画像を見てもらうとわかると思いますが、フロートカップと接続する部分は形が決まっています。
この形と同じ形のへこみがフロートカップの裏側にあります。
ですので、丁度同じ位置に合わせて接続する必要があります。
フロートカップの裏側を指で触って形を把握してから接続してください。
あと、固定具の爪ですが小さいのでタンクの中で落としてなくさないようにしてください。
万が一排水口に落としてしまうと取り出すのにかなり苦労します。
気を付けて作業してください。
交換作業が終わったら最後に水漏れが直ったか、使用に問題ないか確認します。
まず、アングル止水栓を開けて通水します。
タンクに水が溜まったらレバーを回して排水します。
何度か排水してレバーの使用に問題がないか、問題なく排水されるか確認します。
レバーの使用に問題がなければ水漏れが直ったか確認します。
排水してすぐは便器の中の封水も揺れていると思いますので、5~10分後くらいに確認してください。
便器の中の封水も揺れていなければ問題なく水漏れも修理できています。
お疲れさまでした!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。