この記事ではTOTO製タンクSH381BAのダイヤフラム、排水弁、レバーハンドルの交換方法について解説しています。
今回の症状は「レバーハンドルが折れて空回りして水が流せないようになりました。あと、たまに水が便器の中に漏れ出ていましたがパッキンを裏返したら水漏れしなくなりました。でも再発すると思うので交換できるところは交換して欲しいです。」とのことでした。
今回はレバーハンドルが折れているのでレバーハンドルの交換と水漏れの原因である排水弁の交換、今後水漏れするであろうダイヤフラムも交換して修理しています。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
SH381BAのダイヤフラム、排水弁、レバーハンドルの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・マイナスドライバー
・ラジオペンチ
・モンキーレンチ
・ゴム手袋(手が汚れるのを防ぐため)
使用する材料
・TOTOダイヤフラムTH405S
・TOTO排水弁HH08008Z
・TOTOレバーハンドルHH07006R
SH381BAのダイヤフラムと排水弁部とレバーハンドルの交換をする前に現場調査
それでは現場調査を開始します。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
まずレバーが折れていて空回りすると聞いていましたのでレバーを回してみます。
レバーを回してみると確かに空回りして排水ができない状態になっていました。
次はタンクの中を確認してみます。
タンク内からレバーを見てみるとあるはずの棒がなくなっていました。
この状態ではレバーを回しても排水弁が浮かないので水は流せないですよね。
水漏れの方はお客様がおっしゃる通り現場調査時はありませんでした。
ただ、一度も部品交換をしたことがないとのことなのでこのタイミングで交換して欲しいとのことでした。
ということで今回は壊れたレバーの交換、ダイヤフラムと排水弁の交換で対応したいと思います。
それでは次項からSH381BAのダイヤフラムと排水弁部とレバーハンドルの交換方法について解説していきます。
まずはレバーハンドルの交換方法からやっていきます。
是非最後までお読みください!
SH381BAのレバーハンドルの交換方法
それではSH381BAのレバーハンドルの交換方法について解説していきます。
まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して時計回りに回すとトイレのみ水が止まります。
トイレ内にアングル止水栓がない場合や固くて回せない場合は水道メーター横にあるバルブを回して家全体の水を止めてください。
水が止まったらタンクに溜まっている水を排水します。
タンクの中の水を抜いたらレバーハンドルを外します。
上の画像の赤矢印の部分をモンキーレンチで挟んで反時計回りに回すと外れます。
外したら新しいレバーハンドルを用意します。
使用するレバーハンドルはTOTO製のHH07006Rです。
用意ができたらタンクに取り付けていきます。
タンク右側からレバー本体を入れて、左側からスペーサー、ナットの順番で手締めで固定します。
スペーサーは「上」と書かれている部分を上にして取り付けます。
レバー本体は「大」にも「小」にも回る位置で取り付けてください。
最後にナットの部分をモンキーレンチで挟んで時計回りに回して締めこんでください。
締めすぎると割れてしまうので、割れない程度に締めこんでください。
これでレバーハンドルの交換は完了です!
次項はダイヤフラムと排水弁部の交換方法について解説していきます。
※次項に玉鎖とレバーを取り付ける方法についても書いています。
SH381BAのダイヤフラムと排水弁部の交換方法
それではダイヤフラムと排水弁部の交換方法について解説していきます。
まずはボールタップ上部にあるカバーを外します。
カバーは置いてあるだけですので、持ち上げれば取れます。
次に浮き球レバーを外します。
上の画像の赤矢印の部分をラジオペンチで挟んで浮き球レバーを引っ張って外します。
浮き球レバーを外したら締付ナットを外してダイヤフラムを取り出します。
ボールタップ本体を手で持って上の赤矢印の部分を反対の手で反時計回りに回して締付ナットを外します。
締付ナットが外れたらダイヤフラムが外せる状態になるので、ダイヤフラムを手で持って引き上げると外れます。
次は排水弁を外します。
排水弁はタンク底にはまっているだけですので、排水弁本体を手で持って引き上げると外れます。
指をどこに引っかけるのかは上の画像を参考にしてください。
あまり下の方を持つとタンクの底にある排水弁を取り付ける棒に持ってしまうので注意してください。
ダイヤフラムと排水弁を外したら交換する部品を用意します。
ダイヤフラムはTOTO製のTH405S、排水弁はTOTO製のHH08008Zを使用します。
取り付け方法ですが、取り外しと逆の順番で取り付けてください。
ダイヤフラムと排水弁を取り付けたらボールチェーンを取り付けていきます。
排水弁が入っていた箱の中に上の画像のような羽(TOTOの部品名だとレバー)が入っています。
この羽についているピンを抜いてからレバーの棒に挿してピンを挿して固定します。
羽の固定位置ですが、棒の先端で大丈夫です。
万が一羽がボールタップに干渉するようでしたらもう一度ピンを外して羽の位置を調節してください。
羽を固定したら次はボールチェーンを取り付けます。
説明書にも取り付け方法は書かれていますが、羽の上側に「小」、下側に「大」のチェーンを繋ぎます。
小のチェーンは排水弁の上部のみが動くチェーンで大のチェーンは排水弁全体が動く(底の方からチェーンが出ています)チェーンです。
取り付け方ですが、適応する箇所にチェーンを引っ張っていき(弁が浮かない程度)、軽く当てます。
その当たっている位置から上に2玉ずらした位置がボールチェーンの取り付け位置です。
ボールチェーンの取り付けも終わったらタンクに蓋を乗せてからアングル止水栓を開けて通水します。
タンクに水が溜まったらレバーを回して動作確認します。
問題なく水が流れてくれば修理完了です。
お疲れさまでした!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。