K876JV-2-HBのワンホール混合水栓の根元から水が漏れてくる症状をUパッキンを交換して修理する方法を解説します!

2025年6月22日

https://www.youtube.com/watch?v=nGa5AXkwFuU

この記事ではSANEI製ワンホール混合水栓K876JV-2-HBのUパッキンの交換方法について解説しています。

今回の症状は「キッチンの蛇口から水を出すと根元に水が溜まるようになりました。水を出していないときは水が漏れてきません。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

SANEI製水栓K876JV-2-HBのUパッキンの交換をする前に現場調査

現場に到着後、キッチンの水栓を見せてもらいました。

現場の水栓
水栓品番 SANEI製K876JV-2-HB

根元を見ると既に水が溜まっています。

ただ漏れているところを確認していないので水を出して漏れてくるか確認します。

吐水

蛇口から水を出してしばらくすると

水が漏れてきた

先ほど水が溜まっていた箇所とは違う箇所から水が漏れてきました。

今回のような症状はレバーの下から漏れてきた水が根元に溜まっている場合もあります。

そのような場合はパッキンではなく、カートリッジが原因ですのでカートリッジを交換してください。

今回はレバーの下からは漏れておらず、根元からはっきりと漏れ出てきていたのでスパウト内部にあるUパッキンが原因ですのでUパッキンを交換することで修理可能です。

それでは次項からK876JV-2-HBのUパッキンの交換方法について解説していきます。

是非最後までお読みください!

SANEI製水栓K876JV-2-HBのUパッキンの交換方法

それではK876JV-2-HBのUパッキンの交換方法について解説していきます。

まずはシンク下の収納スペースの中にあるアングル止水栓を閉めて水を止めます。

アングル止水栓

アングル止水栓がない場合や閉めたけど水が止まらない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて水を止めます。

レバーを上げて水が止まったことを確認したらレバーを外していきます。

カバー

まずはレバーを固定しているビスを隠しているカバーを外します。

上の画像の赤矢印の部分に千枚通しを入れて浮かせれば外れます。

カバーを外したらレバーを外します。

カバーを外した後

カバーを外したらプラスネジが見えるので、プラスドライバーを使って外してください。

レバーを外した後

レバーを外したらレバーの下にある銀色のカバーナットのカバーを外します。

工具を使わずに手で反時計回りに回すことで外れます。

カバーナットのカバーを外した後

カバーナットのカバーを外したら次はスパウトを押さえている部品を外します。

通常の水栓の分解であればカバーナット(上の画像の金色の部品)も外す必要がありますが、今回は外さなくても修理ができるのでそのままで大丈夫です。

スパウトを押さえている部品

上の画像の赤矢印の部分にある部品が全てスパウトを押さえている部品になります。

まずは白色の輪っかの部品を千枚通しで外してください。

次に銀色の丸い筒状の部品をラジオペンチを使って引き抜いてください。

全ての部品を外したらスパウトを持ち上げて取り外します。

スパウトを外す

スパウトが外れたら最後に劣化したUパッキンを取り外します。

Uパッキンが取り付けてある箇所

上の画像の赤矢印の部分にUパッキンがはまっているので2か所共千枚通しを使って外します。

千枚通しを使ってUパッキンを外す

この部分の金属はかなり鋭利ですので素手で触らないようにしてください。

私は昔指でなぞっただけで指を切ってしまいましたので、ちょっとしたことで指を切ってしまうので注意してください。

外したUパッキン

劣化したUパッキンを外したら交換する新しいUパッキンを用意します。

SANEI製UパッキンMP438-1

今回使用するUパッキンはSANEI製のMP438-1です。

2枚必要になります。

用意ができたらUパッキンにグリスを塗ります。

グリスを塗る

塗り込むグリスはシリコングリスを使用します。

シリコングリスは大量に資料しないため、水栓メーカーが販売しているものでも量が十分ですので少量欲しい場合は水栓メーカーが販売しているものを用意してください。

2枚ともシリコングリスを塗り込んだら水栓に取り付けて蛇口を元の状態に戻していきます。

元の状態に戻す方法は分解した方法と逆の順番で取り付けていけば大丈夫です。

ただUパッキンの取り付ける向きに注意が必要です。

水栓本体にパッキンを取り付けるときは、下側に取り付けるパッキンをへこみがある方を上に向けて(Uの状態にして)、上側に取り付けるパッキンをへこみがある方を下に向けて(Uの逆の状態にして)して取り付けてください。

蛇口を元の状態に戻した

蛇口を元の状態に戻したら止水栓を開けて蛇口から水を出します。

蛇口から水を出した

パッキンを交換してもかなりじわじわと水が漏れてくることがあるので、この状態で数分間水を出し続けます。

また、スパウトを左右に動かすなどもしてみてください。

修理作業後

何をしても蛇口の根元から水が漏れてこなければ修理完了です!

お疲れさまでした!

SANEI製水栓K876JV-2-HBのUパッキンの交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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