https://www.youtube.com/watch?v=1ll6tPtCt7M
この記事ではINAX製タンクGDT-2810のサイフォン管の交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレの水を流していないのに常時便器の中に水漏れしています。自分でフロートゴム玉は交換したのですが、それでも水漏れが直りません。結構な量でジャバジャバと水が漏れ出ています。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう！
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
GDT-2810のサイフォン管の交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・モンキーレンチ
・マイナスドライバー
・タオル（複数枚あるといいです）
・大型のウォーターポンププライヤー（300mm以上）
・ラチェット（あると作業がかなり捗ります）
使用する材料
・LIXIL・INAX アメージュC・コンパクトリトイレ フロート弁 トイレ部品 [TF-2820C(243)]
INAX製タンクGDT-2810のサイフォン管を交換する前に現場調査
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
このトイレの便器の中に水漏れがあるようですので、便器の中を確認します。
便器の中を確認すると写真でもわかるくらい封水が揺れていました。
次はタンクの中を確認します。
タンクの中を見るとボールタップから水がちょろちょろと出ていました。
しかし、オーバーフローしているわけではなかったので原因はボールタップではないと判断できました。
次にオーバーフロー管の中を確認します。
オーバーフロー管の中を見ると水が漏れているのが見えました。
これはオーバーフロー管が折れていますね。
指でオーバーフロー管を動かしてみます。
指で触ってみるとグラグラと動きました。
本来オーバーフロー管は動くことはありませんが、折れると指で触るだけでグラグラするようになります。
上の画像はサイフォン管を外した後に撮った写真になります。
オーバーフロー管の根元が割れています。
これが今回の原因になります。
それでは原因がわかりましたので、次項からINAX製タンクGDT-2810のサイフォン管の交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください！
INAX製タンクGDT-2810のサイフォン管の交換方法
それではINAX製タンクGDT-2810のサイフォン管の交換方法について解説します。
まずは、タンクに給水している水を止めます。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して時計回りに回すと水が止まります。
固くて回らない場合やアングル止水栓がない場合は水道メーターの横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらレバーを回してタンク内の水を排水します。
タンク内の水がなくなったらタンクの横にあるボールタップと給水管（フレキ管やへリューズ管）の接続部分を外します。
上の画像の赤矢印のナットを外してください。
ナットはモンキーレンチで挟んで反時計回りに回すと外れます。
水が出てくることがありますのでナットを外す前に真下あたりの床にタオルを置いておいてください。
接続部分のナットが外れたら次はタンクと便器を固定しているナットを外します。
タンクと便器を固定しているナットはタンクの下あたりにあります。
上の画像の赤矢印の部分が固定しているナットになります。
このナットをラチェットを使って反時計回りに回して外します。
ラチェットが無い場合はモンキーレンチを使用してください。
ナットを外したらタンクを持ち上げて外します。
タンクを横にして床におきますが、このときにタンク内に残った水が出てきます。
タオルを何枚か床にひいておいてからタンクを置くことをおすすめします。
タンクを横にしたらサイフォン管を固定しているナットを外しますが、その前にサイフォン管を取り付けている位置を確認しておきます。
取り外す前と同じ位置に再度取り付けしますので、現在取り付けている位置をしっかりと確認してください。
上の画像ですとタンクの上から見てオーバーフロー管（赤矢印の部分）がタンクの右下の位置にあります。
取り付ける際も同じ位置にオーバーフロー管がくるようにしますので、覚えておいてください。
位置を確認したらサイフォン管を固定しているナットを外します。
このナットを大型のウォーターポンププライヤーで挟んで反時計回りに回して外します。
ナットが外れたらタンクの裏からサイフォン管を押して外します。
サイフォン管本体を外したらフロートゴム玉（フロートカップ）とレバーを繋いでいるチェーンを外してサイフォン管をタンクから取り出します。
次は新しいサイフォン管を用意します。
今回はTF-2820C(243)を使用します。
後は取り外した順番と逆の順番で取り付けていけば大丈夫です。
ただ、注意点がありますので注意点について解説しています。
まずはサイフォン管を交換した後にタンクを便器に乗せる際の注意点です。
便器のタンクを乗せる部分に上の写真の黒いホース（ディストリビューター）があります。
このディストリビューターの真ん中の部分（白い丸）をタンクの裏のサイフォン管に丁度入れる必要があります。
ディストリビューターをタンク（サイフォン管）で押しつぶしたりして、ちゃんと取り付けできないとタンクから排水した際に水漏れします。
ですので、きちんとディストリビューターをサイフォン管の中に入れてください。
タンクを乗せる際は2人で作業することをおすすめします。
1人はタンクを持って便器に乗せる、もう1人はディストリビューターがちゃんとサイフォン管に入るように調整したり見る係で作業するのがいいです。
次の注意点はタンクを便器に乗せた後にチェーンをレバーに取り付ける際の注意点です。
チェーンをレバーに取り付ける際はどの位置にでも取り付けていいわけではありません。
まずはクリップをレバーに取り付けます。
上の画像ですと左側からレバーの穴に入れて固定します。
クリップを固定したらチェーンを引っ張ってクリップに当てます。
フロートゴム玉が浮かない程度にチェーンを引っ張ってクリップのチェーンを取り付ける位置に当てます。
この当てた位置から2～3玉上の位置でクリップに繋ぎます。
チェーンを繋いだら上の画像のようになっていると思います。
以上が注意点になります。
それでは本題に戻って取り付け後の最終確認をしていきます。
タンクを元の状態に戻したらアングル止水栓を開けて通水します。
タンクに水が溜まったら便器の中を確認します。
便器の中に水漏れがないことを確認します。
水漏れがなければ最後にレバーを回して排水します。
レバーの使用に問題がないこと、水を流してもタンク下に水漏れがないことを確認します。
特に問題がなければ無事に修理完了です。
お疲れさまでした！
もし、タンク下に水漏れがある場合はディストリビューターがきちんと入っていないことが考えられますので、もう一度作業し直してください。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか？
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。
お気軽にお問い合わせください
