伊丹市御願塚でトイレの便器交換のご依頼がありました。
ご依頼内容ですが「トイレの壁と便器の間がかなり空いています。用を足すことができないわけではないですが、座るにはスペースが狭いので便器を正しい位置に直してほしいです。あと便座がないので便座も取り付けてほしいです。」とのことでした。
正直お客様の話を聞く限りなぜそのようなことになっているのかよくわかりませんでした。
新築で施工したのであればそのようなことにはなりませんからね。
ん~どうなっているんでしょうかね?
まあ詳しくは現場を見てみないとわかりませんから現場を確認してみましょう!
目次
トイレの壁から便器が離れている現場に到着
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
現場を確認してみると確かに壁から離れた位置に便器が設置されており、便座も取り付けてなかったです。
なんでこんなことになっているんでしょう?って感じですね。
ちなみに今回のお客様はオーナー様で部屋を賃貸で貸しているそうでした。
なのでオーナー様に詳しく話を聞いてもこうなった経緯はわからないものの前の入居者さんが自分で便器を交換するから換えたいと言ってきたのは覚えているとのことでした。
便器やタンクを固定する箇所も見てみましたが、固定されていなかったことを考えると適当に交換されちゃったってことですかね?
まあでも水道屋さんじゃない方がここまでできるんだからすごいことですよね。
ある種あっぱれです!
しかしこのままでは次に貸し出すこともできないのでちゃんと設置してほしいとオーナー様に言われているのでこの便器を使ってそれができるのか調べてみましょう。
タンク品番がDT-4840で便器品番がC-180Sでした。
この品番からすると再利用は難しそうですね…
今回の現場ではリモデル便器を使用して施工しなければきちんと壁に寄せて設置することができません。
この設置されている便器は通常のものなので、これをリモデル化することもできないので便器を交換するしかありません。
お客様の費用負担は増えてしまいますが、仕方ないですね。
お客様に説明して作業に入りましょう!
便器を正しい位置に設置するために便器交換
それでは作業開始です!
まずは真っ先にタンクの蓋を外します。
タンクを外すときに蓋を落として割れるといけないので真っ先に取り外してしまいます。
落として床が傷ついたりしてはいけませんから、横着せずにやっていきましょう!
蓋を外したら給水ホースを外します。
ホースを外したら次はタンクを外します。
前半の内容を見ていただいたらわかると思いますが、タンクを固定しているナットが元々取り付けてありませんでした。
なので、今回はナットを外さずに持ち上げるだけで取り外しができました。
ある意味では前の入居者さんにありがとうですね(笑)
タンクを外したら便器の中の水を抜いて便器を外します。
便器を外すと床フランジのところに何か挿さっていました。
ん?これは?と思い、引き抜いてみると排水ソケットが加工して挿してありました。
写真を撮り忘れてしまったので、お見せすることはできませんが排水ソケットを切って塩ビ管を取り付けて床フランジの上に置かれていました。
なかなか考えますね。
確かに床フランジの状態のままでは便器を設置することも排水ソケットを取り付けることもできませんからね。
排水ソケットは確か立ち上がっている排水管に直接繋がないと取り付けできませんから床フランジが取り付けられていると無理ですもんね。
これはなかなか器用な方が設置したのだと推測できます。
本当にあっぱれですね。
さて、まあそれはさておき、便器の設置の続きをしていきましょうか。
排水ソケットを取り外して床フランジのみにしたら床に便器を固定できるように穴を開けます。
穴を開けたら排水アジャスターを取り付けます。
うん。これで壁との隙間が埋まりますね。
次は便器を取り付けます。
便器を設置できたらタンクと便座を取り付けます。
全ての交換ができたら次は通水です。
通水してタンクに水を溜めたら水を流します。
給水部や排水に問題があれば水漏れしてくるので、ここからは何度もしつこく確認します。
何かを交換した時は水漏れすることがありますから、しつこく見ておく必要があります。
まあ私が心配性なだけかもしれませんが(笑)
何度も何度も水を流して確認しましたが、特に水漏れはありませんでした。
ふぅ。
これにて今回も無事に作業完了です!
作業後
作業後はオーナー様にも確認していただき現場を離れました。
いやはや、それにしてもオーナー様は災難ですよね。
元々は使える便器が設置されていたはずなんですけど、それの交換を許可してしまったらまさかこんなことになるとはですよね。
これが正しく設置されていれば何の文句もないでしょうけど、運が悪かったとしか言いようがありません。
便器にも色々ありますから、知識がある方はご自身で交換されればよいでしょうけど、ない場合は無理に交換しない方がいいですね。
間違ったら買った費用が無駄になりますからね。
この記事をお読みの皆様は便器を交換する場合は簡単に考えずに熟考してからやってくださいね!