尼崎市武庫之荘本町でお風呂のシャワーだけ水圧が弱い症状の修理依頼がありました。
ご依頼内容ですが「キッチンや洗面などの他の箇所は水圧が高いのですが、浴室のシャワーだけ水圧が弱いです。お湯は出ているので使えなくはないのですが、頭を洗った時にちゃんと流せていないような気がします。このままでは洗った気がしないので直してほしいです。」とのことでした。
承知致しました!原因を特定して修理します!
きっと原因はあれかあれだと思うのですが、詳しくは現場で確認してみましょう!
目次
お風呂のシャワーだけ水圧が弱い現場に到着
現場に到着後、お風呂を見せてもらいました。
現場のお風呂はバリアフリーになっていました。
お客様から「介護もしているので水圧が弱いと困るんです。」とも言われました。
確かに人の体を洗ってあげたりするときに、勢いが弱いと本当に流せているか不安になりますもんね。
では、実際にシャワーを出して確認してみましょう!
シャワーを出してみると確かに勢いは弱いです。
水圧が弱いと言うよりかは水量が少ないと表現した方がいいかもしれませんね。
本当にシャワーだけが弱いのか確認するためにカランからも出してみます。
カランから水を出したら結構な勢いで出てきました。
そして、よく見るとカランの根元から水漏れしていました。
カランの根元からの水漏れはカランを使用しないと漏れてこないのでそこまで重要ではなりませんが、気になりますね。
まあそれは置いておいて今回の原因ですが、シャワーの根元に取り付けてある減圧弁ですね。
この減圧弁はシャワーヘッドに止水するボタンが付いているタイプのものについています。
これが故障すると水量が減ってしまいます。
重症なものだとかなり水量が減ってしまって使い物にならないものもありました。
さて、原因がわかったので対処方法ですが、お客様に使用年数などを確認して蛇口本体交換を提案しました。
理由は後で書きますので、理由が気になる方は最後までお読みください。
ちなみに水栓品番ですが
KVKのKF770TCR8MA4でした。
それでは、水栓本体を交換していきましょう!
サーモスタット混合水栓本体交換作業
水栓を交換する前にまずは止水をします。
浴室の場合は個別に止水栓がついていないので、家全体で水を止めます。
止水ができたら水栓本体を取り外します。
水栓本体が外れたら偏心管を外していきます。(この時の私は今回の作業もちゃちゃちゃっと終わらせるぞと思っていました…)
お湯側の偏心管を外した後、水側の偏心管を外そうとしたとき、トラブル発生!
なんと、壁の中の配管ごと動いているんです…
粘っこく力を加えると外れるかなとか色々やってみたんですけど、どうやっても裏の配管が一緒に動いてしまっています…
このまま無理に作業をすると配管が折れてしまうと思い、一度考えてみることに。
まず、ユニット継ぎ足しが水側にだけ使っていないんじゃないか?ってことを疑ってみましたが、しっかりとユニット継ぎ足しが使われていました。
ということはユニット継ぎ足しが一緒に回っているってことになるので、これはまずいことになっています。
そしてこのままではどう頑張っても偏心管を外すことができないので、私は考えました。
「そうだ!切っちゃおう!」
ということで偏心管を切断しました。
ただ、偏心管を切断しただけでは、作業は進まないのでユニット継ぎ足しを調整して、切断した偏心管を取り外せるようにしました。
調整後にパイプレンチを使って偏心管の一部を取り外しました。
ふぅ。
なんとかここまでたどり着けましたね。
後は新しい蛇口を取り付けていくだけです!
新しい蛇口に交換したら通水してシャワーの勢いを確認します。
シャワーヘッドが大きくなっているにも関わらず勢いが増しています!
これで使いやすくなったと思います。
シャワーの勢いを確認したら、蛇口の他の箇所に問題がないかなど確認していきます。
特に問題がなかったのでこれにて作業完了です!
※今回は介護もしているとのことだったので、偏心管に断熱カバー、シャワーヘッドに止水ボタンがついているタイプの蛇口を取り付けました。
作業後
いやー偏心管が取れないのは焦りました(笑)
何とか取り外せたのでよかったですけど、あのとき無理に回して配管が折れていたらと思うと…
ゾッとしますね。
あ!上で蛇口本体の交換を提案した理由を書いていかないといけませんね。
理由は単純で使用年数が長かったからです。(カランの根元から水漏れしていたのもありますが…)
使用年数が長いと蛇口の色々な箇所から水漏れしたり故障したりします。
そのたびに修理しているとかえって高くついてしまうんです。
しかも、蛇口の見た目はそのままなので傷や汚れがついたままです。
なので、蛇口本体を交換してまた長い間使われた方がいいと提案しました。
しかもついでに蛇口の見た目も綺麗になるので気持ちがいいですよね。
理由は単純にこれだけです(笑)
お客様が望まれれば部品交換でも対応しますが、正直おすすめはしませんが…
今回と同じような症状でお困りの方は是非水栓本体の交換も検討してみてくださいね!