排水管の高圧洗浄作業を業者に依頼すると料金がまあまあしますよね?
「排水管がつまった」「定期的に排水管を洗浄したい」けど費用はあまりかけたくない…という方は結構いらっしゃると思います。
そこでこの記事では高圧洗浄機を使ってご自身で排水管を洗浄する方法を現役の水道修理業者が解説しています。
是非最後までお読みください!
目次
高圧洗浄機で排水管を洗浄する方法
高圧洗浄機で排水管を洗浄する方法を4つのステップで解説しています。
高圧洗浄機を用意するところから解説していますので、すでに高圧洗浄機をお持ちの方は「1.高圧洗浄機を用意する」の章を飛ばしてお読みください。
今から高圧洗浄機を用意するという方は高圧洗浄機の選び方も少し解説していますのでご参考にしていただければ幸いです。
1.高圧洗浄機を用意する
ご自身で高圧洗浄作業をすると言っても高圧洗浄機がなければ何も始まりません。
そこでこの章では電気式、エンジン式の高圧洗浄機について解説しています。
一般的に売られている高圧洗浄機でも出来るのか?やっぱりプロが使っている業務用がいいのか?などわかりやすく解説しています。
電気式の高圧洗浄機
最近では電気の高圧洗浄機が安くで売られていますよね。
ホームセンターなどで一般的に見られるようになって、玄関や外壁、車の清掃で使われる方も増えてきた印象です。
それでもまだお持ちじゃない方がほとんどですので、どんな高圧洗浄機を選べばいいかについて書いていきます。
高圧洗浄機で有名なケルヒャーや安い高圧洗浄機で有名なヒダカなど色んな種類の高圧洗浄機があります。
一般的なイメージでは「プロが使うような業務用の方がいいのでは?」と思われていると思います。
確かに業務用の高圧洗浄機の方が性能は上ですが、電気式の高圧洗浄機はそこまで性能に差があるとは思いません。
ましてや定期的な排水管のメンテナンスで使用するのであれば、そこまで高性能じゃなくてもいいと思います。
ケルヒャーやヒダカ、その他のメーカーでもいいので高圧洗浄機本体と洗管ホースを購入すれば問題なく洗管出来ます。
「知識がないから不安」という方はセットで販売しているサイトを見つけましたのでそちらから購入してみてください。
エンジン式の高圧洗浄機
「どうせ買うなら業務用のものがいい!電気式って威力が弱いんでしょ?」という方はエンジン式の高圧洗浄機をご購入ください。
エンジン式の高圧洗浄機は小さなエンジンのものでもかなりの威力(圧力)があります。
高価な高圧洗浄機を購入しなくても十分満足できる性能となっています。
こちらは業務用になっているので、セットで販売しているところがありません。
でも、リンクを貼っているトータルメンテさんは相談に乗ってくれると書いてありましたので、購入時に不明点を聞きながら購入することが出来るはずです。
ただ、エンジン式の高圧洗浄機の問題点は「エンジン」式だということです。
車やバイクもそうですが、長期間エンジンをかけていなかったらどうなりますか?
かかりませんよね?
ですので、排水管の洗管以外にもしょっちゅう使用される方は作業時間も短縮されますし、エンジン式の高圧洗浄機がいいと思います。
2.排水経路を確認する
高圧洗浄機を購入出来たら、洗浄する排水管の排水経路を確認します。
※戸建て住宅の場合です。集合住宅の場合は排水経路の確認は必要ありません。
まず、家の外にある桝(会所桝や小口径桝)を開けていきます。
比較的新しい家ですと、小口径桝を使用しています。
築年数がそこそこある家は、会所桝を使用しています。
どちらも見た目はマンホールみたいな見た目をしています。
桝を開けたら、洗浄する場所(キッチンや洗面など)から水を流します。
流しながら家の外に出て、どの桝と合流しているか確認します。
合流箇所が確認出来たら水を止めて、他に洗浄する箇所があればこれも同じように確認して合流箇所を覚えておきます。
「なぜ合流箇所を確認しておかないといけないか」ですが、高圧洗浄は基本排水経路の下側から行います。
これは排水管が詰まり気味だった場合、上側から洗管すると逆流してくるのでその防止と考えてください。
また、上側から洗管してもいいのですが排水経路が長くてホースが届かない場合などもあります。
その場合は上側からはもちろん下側からも高圧洗浄する必要があります。
なので色んな可能性を考えて排水経路は確認しておく必要があります。
3.高圧洗浄機の使用準備をする
高圧洗浄機の使用準備に関しては説明書をご覧ください。
各メーカーによって多少準備方法が異なると思いますので、ここでは準備方法については省略します。
ここでは私の経験から高圧洗浄機を使用するときに用意しておいた方がいいことなどを紹介していきます。
屋内で高圧洗浄機を使用する場合
電気式の高圧洗浄機を使用する場合、電気の供給も必要ですから高圧洗浄機本体を家の中に入れていると思います。
このとき、ため水で給水する場合はいいのですが蛇口から直接給水する場合、蛇口からの水圧に接続箇所が耐え切れず本体とホースの接続箇所から微量に水漏れすることがあります。
それを防ぐために、屋内で電気式の高圧洗浄機を使う場合は高圧洗浄機の下にタオルを引いておきましょう。
タオルは水を吸いきれなくなったら交換すればいいですが、タオルを引かずに使用していて水漏れしていたら家財道具が傷んでしまうこともあります。
事前に予防しておくことが大事です。
エンジン式の高圧洗浄機を屋内で使用する場合、家の中に高圧洗浄機は入れずにホースのみ入れると思います。
このときホースの通り道にブルーシートを引いておきましょう。
意外とホースは汚れているもので何も引かずにホースを家の中に引っ張っていくと家が汚れることがあります。
ブルーシートを引いておくことで後の片づけも楽なのでおすすめですよ。
屋外で高圧洗浄機を使用する場合
屋外で使用する場合は特に注意点はありません。
ただ、給水する水(ため水や直接給水の水)が散らばってびちゃびちゃになるので濡れたらいけないものなどは遠ざけておきましょう。
また、近所の人から「水が飛び散っている」とやいやい言われることもあります。
ご使用場所にはお気を付けください。
4.排水管の洗浄作業をする
電気式もエンジン式も洗浄方法は基本変わりません。
基本下側から入れて排水管を洗管していきます。
※詰まっていない場合は上側からでも作業して大丈夫です。
排水管の洗浄のコツですが、ホースはゆっくりと動かしていきます。
汚れは簡単に落ちるものと落ちないものがあります。
特にキッチン排水の汚れは油汚れなのでなかなか頑固です。
なので、高圧の水が当たったからといって簡単に汚れは落ちません。
ゆっくりホースを動かして汚れをこそぎ取ってやってください。
ホースが奥までたどり着いたら、ゆっくりと引いて戻してください。
このときも”ゆっくり”とホースを動かしてくださいね。
排水管の洗浄が終わったら、バケツなどに水を溜めて上側(キッチンシンクなど)に一気に流しいれてください。
排水管の汚れは取れているけど、水の量が足りないので取れた汚れが排水管の中で転がっていることがよくあります。
その汚れを上側から大量の水を使って押し出します。
何度も水を溜めて上側から流してください。
また、桝の合流箇所が分からない場合は上側からホースを入れていき、洗管してください。
ただ、このとき「詰まっていない」「排水の流れが悪くない」状態であることを確認してください。
少しでも流れが悪い・詰まり気味な状態で上側から洗管すると逆流してきます。
逆流してきますと家財道具や家が傷んでしまったり、臭いがついてしまったりといいことがありません。
上側からしか洗管出来ない状態で、水が逆流してきたらご自身で対応するのは難しいと思いますので水道修理業者にご依頼ください。
まとめ
排水管を洗浄するにはまずは高圧洗浄機を用意する必要があります。
高圧洗浄機を用意したら、排水経路の確認→高圧洗浄機の使用準備→排水管の洗浄作業の順番で作業してください。
定期的に行うことで排水管が詰まることはなく、快適な生活をおくることが出来ます。悪臭にお悩みの方も是非お試しください。
ただ、高圧洗浄機はあまり安いものではありません。
頻繁に使用される方にとっては安い買い物でしょうが、あまり使われない方にとっては高い買い物になってしまいます。
そのような方は詰まってからでもいいですし、数年に1度プロに依頼されてはいかがでしょうか?
費用的に1回4万円程度ですので、あまり高圧洗浄機を使わないという方はプロにお願いするのも1つの方法です。
やはり準備したり掃除したり作業したりと面倒なこともありますから…
でもご自身でされるのが1番安上がりな方法であることに変わりはありません。
私は是非ご自身で高圧洗浄されることをおすすめします!