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この記事ではINAX製タンクDT-811Zのフロートゴム玉の交換方法について解説しています。
今回の症状は「タンクの中でちょろちょろと水の音が聞こえていて、いくら待っても止まりません。便器の中の水も微妙にですが揺れています。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
DT-811Zのフロートゴム玉の交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・マイナスドライバー
・使い捨てのゴム手袋(手が汚れるのであった方がいいです)
使用する材料
・LIXIL・INAX取替用フロートゴム玉(大) TF-10R-L
INAX製タンクDT-811Zのフロートゴム玉を交換する前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
トイレの水が止まらない症状は複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。


このトイレの便器とタンクの中に水が漏れているとのことなので確認します。

写真ではわかりにくいですが、便器の中に溜まっている水(封水)がわずかに揺れていました。
これはタンクの中から漏れ出ているということですね。
タンクの中を確認してみます。


タンクの中を見てみるとタンクに水が溜まっているのにもかかわらずボールタップから水が出続けていました。
ちなみに過給水によるオーバーフローはしていませんでした。
次はオーバーフロー管を見てみます。

オーバーフロー管の中を見ても特に水が流れ出ている様子はありませんでした。
調査結果としては
便器の中に水が漏れ出ている、ボールタップから水が出続けている、オーバーフローはしていない、オーバーフロー管が折れているわけではない、でした。
以上の事から考えられる原因はフロートゴム玉の劣化による漏水です。
フロートゴム玉を交換すれば水漏れが直るはずです。
それでは次項からDT-811Zのフロートゴム玉の交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
INAX製タンクDT-811Zのフロートゴム玉の交換方法
それではDT-811Zのフロートゴム玉の交換方法について解説していきます。
まずはアングル止水栓を時計回りに回して止水します。

上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して時計回りに回すと水が止まります。
トイレの中にアングル止水栓がない場合や固くて回らない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらレバーを回してタンクの中の水を排水します。


タンクの中の水を抜いたらフロートゴム玉とレバーを繋いでいるチェーンを外します。

上の画像の赤矢印の部分のチェーンを外してください。
チェーンを外したらフロートゴム玉を横から掴みます。

フロートゴム玉を掴んだら上にあるリングに当たらないように横に引き抜いていきます。
このときゴム玉の下にある棒が折れないようにゆっくりと引き抜いてください。



上の画像を見てもらうとわかりますがゴム玉から白い棒が伸びています。
これが折れてしまうと取り出せなくなるので引き抜く際は注意してください。
また、オーバーフロー管が劣化していると引き抜く際に当たって折れてしまうことがあります。
オーバーフロー管にも当たらないように引き抜いてください。
フロートゴム玉が取り出せたら新しいフロートゴム玉を用意します。

今回使用する材料はINAX製のTF-10R-Lです。
後は取り外した順番と逆の順番で取り付けていけば交換はできますが、少し注意点について解説します。
まず、フロートゴム玉を入れる際に白い棒を適正位置に挿してください。

上の画像の赤矢印の部分に小さな丸い穴があります。
この小さな穴にフロートゴム玉の白い棒を挿してください。

小さな丸い穴に白い棒を斜めに挿しながらフロートゴム玉を奥に奥に挿していってください。
次にチェーンとレバーの取り付け位置について解説します。

上の画像の赤矢印の部分にボールチェーンを取り付けます。
ただ、どの位置に取り付けてもいいわけではありません。
まず、フロートゴム玉が浮かない程度にチェーンをピンピンに引っ張ります。

引っ張った状態でチェーンを取り付ける金具に当てます。
その当てた位置から2~3玉上の位置で金具に取り付けます。
2~3玉ずらして取り付けるとチェーンがややたるむと思いますが、それが正常な状態になります。
以上、注意点の解説でした。
交換が完了したらタンクの蓋を乗せて、アングル止水栓を開けて通水します。

タンクに水が溜まったらレバーの使用感を確認するためにレバーを回して排水します。
「大」「小」どちらも使用に問題なければ大丈夫です。
次にタンクに水が溜まったら便器の中とタンクの中を確認します。


どちらも水漏れがなければ無事に水漏れ修理完了です!
お疲れさまでした!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



