SH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換方法を解説します!便器とタンクの中でチョロチョロと水漏れしている症状です

2025年5月10日

この記事ではTOTO製タンクSH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換方法について解説しています。

今回の症状は「便器の中にちょろちょろと水が漏れていてタンクの中もちょろちょろと音がします。タンクの中を見てみると水がピュッと出てくるときがあります。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

今回使用する工具及び材料

SH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。

使用する工具

・ラジオペンチ

・マイナスドライバー

使用する材料

・TOTO排水弁HH07036S

・TOTOダイヤフラムTH405S

TOTO製タンクSH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換をする前に現場調査

まずは現場を調査して原因を特定します。

この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。

それでは現場の調査していきます。

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

現場のトイレ
タンク品番 SH351BAK
便器品番 CS350BP

トイレの中に入るとちょろちょろと水が漏れている音が聞こえました。

結構漏れていそうな気がします。

次は便器の中を確認してみます。

便器の中

便器の中を確認してみるとすぐわかるくらい漏れ出ていました。

写真に写るくらい水面が動いているので、結構な量です。

そしてタンクの中も確認します。

タンクの中

タンクの中も水の音がしていたのでよく見てみると

ボールタップから漏れ出ている

ボールタップから結構漏れ出ていました。

結構な量なので水道代がかなり高くなってそうな気がしますね。

そして、タンクの中はオーバーフローしていないですね。

ということは排水が漏れ出ていることが原因でボールタップから給水していることになりますね。

なので、排水の方を修理すれば今回の水漏れは解消されます。

が、今回はお客様のご希望でダイヤフラムも一緒に交換することになりました。

ダイヤフラムも劣化していますから交換できるなら一緒に交換する方がいいですもんね。

ということで次項からTOTO製タンクSH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換方法について解説していきます。

是非最後までお読みください!

TOTO製タンクSH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換方法

それでは排水弁とダイヤフラムの交換方法について解説していきます。

まずは止水栓を閉めて水を止めます。

止水栓

基本トイレにはトイレだけの水を止めるための止水栓が設置されています。

写真のものはD式アングル止水栓と呼ばれるもので、止水栓の先に横方向に溝があり、ここにマイナスドライバーを当てて回すことで水を止めることができます。

止水栓を回して水を止めたらタンクの中の水を抜きます。

排水前
排水後

タンクの中の水を抜いたら排水弁とダイヤフラムを取り外していきます。

まずは浮き球レバーを外します。

外す箇所

浮き球レバーはダイヤフラムにパチンとはまっているのではまっている箇所(写真の赤矢印)をラジオペンチで挟んで取り外します。

浮き球レバーを外した

次はレバーを外して排水弁を取り外します。

ピン

写真の赤矢印の部分にピンがあり、そのピンがレバーを固定しているのでピンを引っ張って外します。

ピンを外したらレバーをスライドさせて取り、排水弁を外します。

排水弁取り外し後
取り外した排水弁

取り外した排水弁を見てみるとパッキンの部分がかなり劣化しています。

ちなみに排水弁はタンク内に固定する箇所があり、そこにはまっているだけです。

排水弁がはまっている箇所

ですので、排水弁を手で持って持ち上げるだけで外れるようになっています。

排水弁を外したら次はダイヤフラムを取り出します。

締付ナット

一番初めに外した浮き球レバーが取り付けてあったところに締付ナットと呼ばれるダイヤフラムを押さえているものを反時計回りに回して取り外します。

締付ナットが外れたらダイヤフラムを取り出せるようになるので、引っ張って取り外します。

ダイヤフラムを取り外した
外したダイヤフラム

排水弁とダイヤフラムを外したので次は新しい材料を用意します。

新しい排水弁
新しいダイヤフラム

排水弁はHH07036S、ダイヤフラムはTH405Sを使用します。

材料の用意ができたら取り外した順番と逆の順番で取り付けていきます。

交換完了

部品の交換作業が完了したらタンクの蓋を置いて、止水栓を開けて通水します。

通水

タンクに水が溜まるまで待って、タンクに水が溜まったら便器の中を確認します。

便器の中

便器の中に水漏れがなければ無事に修理完了です。

お疲れさまでした!

まだ、水漏れがある場合は排水口やダイヤフラムを乗せる場所に汚れがある可能性があります。

その際は再度タンクの中をばらして汚れが無いか確認してください。

汚れがあれば指で擦るなどして取り除いてください。

TOTO製タンクSH351BAKの排水弁とダイヤフラムの交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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