S721Bのボールタップとフロートバルブの交換修理方法を解説します!便器の中に水が漏れ続けていてトイレタンクの中からも水の音が聞こえる症状

2025年4月2日

この記事ではTOTO製タンクS721Bのボールタップとフロートバルブの交換方法について解説しています。

今回の症状は「便器の中に水が漏れ続けています。タンクの中でも水の出ている音が常時聞こえます。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

S721Bのボールタップとフロートバルブを交換する前に現場調査

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

現場のトイレ
タンク品番 TOTO製タンクS721B

このトイレの便器の中に水が漏れ続けているとのことでしたので、便器の中を確認します。

便器の中

便器の中を確認すると水面が揺れていて結構な量の水が漏れ出ていました。

タンクの中を確認すれば原因がわかりますので、タンクの中を確認してみます。

タンクの中

タンクの中を確認するとかなり高い位置まで水位が上がっていて、オーバーフローしていました。

※オーバーフローとは規定量以上に給水されてしまったときにタンクの外に漏れ出ないようにオーバーフロー管を通して過給水した分の水を流すことです。

画像の赤矢印の部分にオーバーフロー管があるのですが、オーバーフロー管に水が流れていっていました。

そして、ボールタップを見てみると

ボールタップの漏れている部分

結構な量の水が漏れ出ていました。

今回の水漏れの原因ですが、オーバーフローした水が便器に流れ出ていることでしたので、ボールタップの劣化が原因でした。

これが、オーバーフローしておらず、規定量の水位でボールタップから水が漏れ続けているのであればフロートバルブの劣化が原因となります。

今回はボールタップが原因ですので、ボールタップを交換すると今回の症状は解消されます。

ただ、お客様にお話を伺うと一度も修理したことがないとのことでしたので、フロートバルブもかなり劣化していると判断できた為、一緒に交換することになりました。

この記事ではどちらも交換する内容となっていますが、どちらか片方だけ交換する方はそちらの部分のみ参考にご覧ください!

それでは次はS721Bのボールタップとフロートバルブの交換方法について解説していきます。

是非最後までご覧ください!

TOTO製タンクS721Bのボールタップとフロートバルブの交換方法

それではボールタップとフロートバルブの交換方法について解説していきます。

まずは止水栓(アングル止水栓または水道メーター横のバルブ)を閉めて止水します。

作業前

止水ができたらタンクのレバーを回してタンク内の水を排水します。

排水後

タンク内の水がなくなったら先にボールタップを外します。

外すナット

画像はタンクの側面になります。

右の赤矢印がタンクとボールタップを固定しているナットで、左の赤矢印がボールタップとフレキ管(ヘリューズ管)を繋いでいるナットになります。

外す順番は左のナット→右のナットです。

左のナットが外れてから右のナットを外して、ボールタップを取り外します。(モンキーレンチを使ってナットを回してください)

ボールタップを外した

ボールタップを外したら次はフロートバルブを外します。

フロートバルブを嵌めている部分

画像はフロートバルブを取り外した後になりますが、赤矢印の部分にフロートバルブの穴が空いている部分を引っかけています。

そこを横に引っ張って外してから、チェーンとレバーを繋いている部分を外してフロートバルブを取り出します。

※劣化したゴム製品を触ると黒い汚れが手に付きますので、ゴム手袋着用推奨です。

外したフロートバルブ

フロートバルブを外したら排水口の周りを綺麗にします。

排水口

排水口に汚れやゴム片が残っているとフロートバルブを交換しても不具合が発生することがあります。

ここを指を使って丁寧に綺麗にします。

指で綺麗にする

排水口を綺麗にしたら取り外した順番と逆の順番で新しいフロートバルブとボールタップを取り付けます。

※純正部品はボールタップ「THYS4A」、フロートバルブ「THY418」です。

交換ができたらタンクの蓋を閉めて通水します。

通水

水が止まったら便器の中を確認します。

修理後の便器の中

便器の中に漏れていた水が止まっていること、タンクの中で鳴っていた水の音が止まっていれば修理完了です。

お疲れさまでした!

※ボールタップとフレキ管を繋いでいるナットの部分から水漏れすることがありますので、そちらの確認はしっかりとおこなってください。

TOTO製タンクS721Bのボールタップとフロートバルブの交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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