西宮市愛宕山でトイレの水漏れ修理のご依頼がありました。
ご依頼内容ですが「トイレの便器の中にちょろちょろと水が漏れ出ています。レバーを何度か動かすと水が止まります。ただこれが頻繁に起こるので気が休まりません。修理していただけますでしょうか?」とのことでした。
なかなか複雑な症状ですね。
排水弁のパッキンが悪いだけって感じでもないご依頼内容です。
詳しくは現場を見て確認しましょう!
目次
リフォームしたばっかりなのにトイレに水がちょろちょろと出ている現場に到着
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
現場のトイレは結構新しめの便器ですね。
これが水漏れするって…ん~まだ早い気がしますけどね。
便器の中を確認してみます。
写真ではわかりにくいですが、便器内の左側の水が出てくるところからチョロチョロと水が出ていました。
本当に漏れ出ていますね。
ちなみにタンク品番ですが
TOTO製のSH321BASでした。
ここでお客様に詳しく話を聞いてみました。
「この便器は数年前にリフォームしたときに設置してもらったものです。リフォームした1年後からこのような症状が出始めました。そのときは某有名は業者さんに見てもらったのですがどこにも異常がないと言われて…その後もまた別の業者さんに見てもらったんですけどその時も異常がないと言われたんです。リフォームしてから6~7年くらいです。」とのことでした。
なるほど。
これは初期不良の可能性が高い気がしますね。
お客様のお話も聞いたのでそれを踏まえてタンクの中を確認してみます。
排水が漏れ出ていると思われる状態だったのでチェーンがおかしいのかと思い、チェーンを見てみます。
チェーンを見てみると2玉ずらしの状態で取り付けてありました。
メーカーの初期状態だと3玉ずらしのはずなので、おそらく以前来られた業者さんがずらしたのだと思われます。
ただ、そう思うだけで元々ずれていた可能性もあるので、初期状態に戻してみます。
チェーンを取り付けたので、水を溜めてみます。
水が溜まったら何度か水を流して水漏れが止まっているのか見てみます。
何度か水を流して便器の中を見てみましたが、水漏れは止まったようでした。
なのでお客様にも見てもらいながら何度か水を流して水漏れが止まったことを報告しようとしたのですが、水漏れが再発してしまいました。
ん~調整ではダメだったようです。
リフォームして1年で水漏れしていること、何度も業者さんが確認していること、写真を撮っていませんが排水弁のパッキンには異常がないことを考えると内部タンクを交換するしか方法がありません。
お客様にこのことを伝えて、それでも構わないとご了承をいただいたので材料を取り寄せて再度訪問しました。
SH321BASの内部タンク交換作業
それでは作業開始です!
止水をしてタンク内の水を抜いたらタンクを取り外します。
タンクを取り外したら内部タンクを取り外します。
内部タンクを取り外したら、新しい内部タンクを取り付けます。
新しい内部タンクを取り付けたら、便器に取り付ける前に密結パッキンを交換します。
古い密結パッキンを取り外したら便器を綺麗にします。
タンクが乗る部分を綺麗にしましたが、正直ここはまたタンクが乗るので綺麗にしても隠れてしまうのであまり意味はありません。
ただ、私が汚れているより綺麗な方がいいだろうと思っているのでいつも綺麗にしています。
まあこれを無意味だと思われる方もいらっしゃるとは思いますが(笑)
便器を綺麗にしたら新しい密結パッキンを取り付けてタンクを便器に取り付けます。
ちなみに今回は内部タンクを発注したら色々と部品が付属してきたので、付属してきたものは交換しています。
わかりやすいのは手洗い管ですね。
やはり新品の手洗い管は綺麗ですね!
掃除してもなかなか汚れが取れないところですから、綺麗になるとそれだけで全体が綺麗に見えます。
話が脱線しましたが、タンクを元に戻したら通水します。
タンクに水が溜まったら排水→タンクに水を溜める→排水を何度も繰り返しました。
繰り返した後、便器の中を確認してみます。
じっと便器の中を確認してみましたが、特に水漏れしている様子はありませんでした。
まあ内部タンクを交換していますから漏れ出てくることは考えられませんが、一応確認しておきました。
特にどこにも異常がなかったのでこれにて作業完了です!
SH321BASの内部タンク交換作業後
作業後はお客様にも確認していただきました。
「水漏れが止まって安心しました。それにタンクの上の蛇口が綺麗になっててすごく嬉しいです!これが汚かったのが気になっていたんです。」と大変喜んでいただけました。
やっぱり手洗い管の汚れって気になりますよね。
今回依頼を受けていた部分ではないですが、ついでに交換しておいてよかったです!
いやしかしこんな初期不良ってあるんですね。
まあどんな製品でも個体差がありますから運が悪ければすぐ壊れるものに当たってしまうこともありますもんね。
逆にいいものに当たれば全然壊れないってこともありますから、こればっかりはどうしようもありませんよね。
この記事をお読みの皆様の中で今回と同じような症状で悩まれている方は内部タンクを交換してみてくださいね!
今回の作業内容の料金と時間について
今回の作業内容の料金と時間について書いていきます。
まずは時間について
現場到着まで約40分、現場確認及び作業時間が約45分かかっています。
次に料金(税込)について
出張費3300円+タンク内部部品交換(タンク脱着有り)9900円+材料代47740円=合計60940円です。
※材料代は当時の価格です。