SH231BAの排水弁パッキンの交換方法について解説します!便器に水が漏れ出ている症状の現場の写真を使って解説します

2025年8月11日

この記事ではTOTO製タンクSH231BAの密結パッキンの交換方法について解説しています。

今回の症状は「便器の中にちょろちょろと水が漏れていてタンクの中で水の音がします。」とのことでした。

今回の水漏れの原因は排水弁パッキンの劣化でしたので排水弁パッキンの交換で修理しています。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

今回使用する工具及び材料

SH231BAの排水弁パッキンの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。

使用する工具

・マイナスドライバー

・ゴム手袋(手が汚れるのを防ぐため)

使用する材料

・TOTO制御筒パッキンHH08018S

TOTO製タンクSH231BAの排水弁パッキンを交換する前に現場調査

まずは現場を調査して原因を特定します。

この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。

それでは現場の調査していきます。

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

現場のトイレ
タンク品番SH231BA
便器品番CS230BM

現場到着時は止水栓を閉めているとのことでしたので止水栓を開けてタンクに給水しました。

給水

タンクに水が溜まって給水が止まったら便器の中を確認します。

便器の中
水漏れ箇所

便器の中を確認してみると線状に水が漏れ出ていました。

次はタンクの中を確認します。

タンクの中
オーバーフローしていない

タンクの中を確認してみると過給水によるオーバーフローはしていないようでした。

以上の原因調査の結果、タンク内の水が留まりきらずに漏れ出ていることがわかりました。

これがオーバーフローしていると過給水が原因での水漏れとなります。

タンク内の水が留まりきらずに漏れているということは排水弁パッキンが原因となります。

それでは原因が判明したので次項からSH231BAの排水弁パッキンの交換方法について解説していきます。

是非最後までお読みください!

TOTO製タンクSH231BAの排水弁パッキンの交換方法

それではSH231BAの排水弁パッキンの交換方法について解説していきます。

まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。

アングル止水栓

アングル止水栓の先にマイナスドライバーを挿せる部分があるので、そこにマイナスドライバーを挿して時計回りに回すと水が止まります。

アングル止水栓が無い場合や固くて回らない場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めます。

水が止まったらタンク内に溜まっている水をレバーを回して排水します。

溜まっている水
排水した

溜まっている水を排水したら部品を外していきます。

まずはレバーとジョイントユニットを固定している爪を外します。

この爪は上部に引っ張れば外れます。

爪を外したらジョイントユニットをずらしてレバーから外します。

ジョイントユニット

上の画像の赤矢印の部分を持って左に引っ張るとレバーから外れます。

ジョイントユニットをずらしたらふさぎカバーを外します。

ふさぎカバー

上の画像の赤矢印の部分がふさぎカバーになります。

これははまっているだけですので上に引き上げてあげると外れます。

ふさぎカバーを外したら制御筒に繋がっているチェーンを外します。

チェーン

上の画像の赤矢印の部分がリング状になった部品でこの部品が制御筒とチェーンを繋いでいます。

このリング状の部品は引き抜けば外れますので、引き抜いてください。

引き抜くと制御筒は自由な状態になります。

次は排水レバーユニットをずらします。

排水レバーユニットの固定位置

上の画像の赤矢印の部分に排水レバーユニット(タンク上部に見えている白い皿?のようなもの)がはまっています。

この部分にマイナスドライバーを入れて排水レバーユニットを浮かせます。

排水レバーユニットが浮いたら少し左にずらしてください。

左にずらしたら制御筒ユニットを外します。

制御筒ユニット

上の画像の赤矢印の黒い部分(筒状のもの)を手で掴んで反時計回りに回します。

反時計回りに回すと土台から外れて取り出すことができます。

土台から外れたらタンクの外に出してください。

この取り出した制御筒ユニットの底にパッキンがあります。

劣化したパッキン

パッキンを確認できたら新しいパッキンを用意します。

TOTO製パッキンHH08018S

今回使用するパッキンはTOTO製のHH08018Sです。

これを先ほどのパッキンと交換します。

パッキンを交換したら元に戻していきますが、その前に排水口を綺麗にします。

排水口

制御筒ユニとを外したところに排水口があります。

排水口のパッキンが当たる部分に汚れやゴム片などがあると水漏れの原因になります。

ですので、指で排水口の周りを綺麗にします。

排水口の周りを綺麗にしたら元に戻していきます。

制御筒ユニットがない状態の排水口

ただ初めて作業をされる方にとってはなかなか制御筒ユニットが元に戻せなくて困ることが想定されます。

ですので、上の画像のはまる場所をよく見ていただき、制御筒ユニットをはめていただければと思います。

タンク内部を元に戻したら止水栓を開けて通水します。

通水

タンクに水が溜まったらレバーを回して問題なく使用ができるか確認します。

問題なく排水ができることが確認できたら再度タンクに水が溜まるまで待ちます。

水が溜まったら便器の中を確認します。

便器の中

便器の中に水が漏れ出ていなければ無事に修理完了です。

お疲れさまでした!

TOTO製タンクSH231BAの排水弁パッキンの交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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