この記事ではTOTO製タンクSH371BAの排水弁の交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレの水を流そうとレバーを回しても水が流れてきません。いつも大の方に回して水を流しているのですが、大では流れないですが小の方では水が流れてきます。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
TOTO製タンクSH371BAの排水弁の交換をする前に現場調査
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
現場にはTOTO製タンクSH371BAが設置されていました。
このタンクのレバーを回しても水が流れてこないとのことなのでレバーを回してみます。
レバーを回してみると全く抵抗がなく、スカスカしている感触でした。
そして便器の中にも水が流れてきませんでした。
次はタンクの中を確認してみます。
タンクの中は一見すると特に問題はなさそうに見えました。
しかし、レバーがスカスカしているということは何か問題があるはずです。
ですので、レバーの付近を確認してみました。
レバー付近を見てみると排水弁と繋がっているはずのチェーンが片方だけ切れていました。
この切れている方は大と繋がっている方ですね。
なので、お客様は小では水が流れるとおっしゃっていたのですね。
この状態で大の方にレバー回してももちろん排水弁が上がらないので水が流れません。
今回の原因は排水弁とレバーを繋いでいるチェーンが切れていることのようです。
これは経年劣化で起こることで結構な頻度で目にするのでそこまで珍しい現象ではありません。
こうなると排水弁の交換が必要になります。
それでは次項から排水弁の交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
TOTO製SH371BAの排水弁の交換方法
それでは排水弁の交換方法について解説していきます!
まずはタンクの中の水を抜きます。
その際にタンクに給水する水を止める必要があります。
止水するためにトイレ内にあるアングル止水栓を回します。
アングル止水栓の頭のところにマイナスドライバーを当てて時計回りに回すと水が止まります。
水を止めたらタンクに溜まっている水を抜きます。
今回は小の方のレバーが生きているのでレバー回して水を抜きます。
※もし、大小どちらのレバーを回しても排水弁が上がらない場合はタンクの中に手を入れて排水弁を持ち上げて水を抜いてください。
タンクの中の水が無くなったら部品をばらしていきます。
まずは浮き球レバーを外します。
画像の赤矢印の部分をラジオペンチで挟んで取り外します。
浮き球レバーを外したらレバーのピンを抜きます。
画像の赤矢印の部分を上に引っ張るとピンが抜けます。
ピンを抜いたらレバーを横にスライドさせて外します。
レバーを外したらタンクの底にある排水弁を取り外します。
排水弁は画像の赤矢印の棒のような部分にハマって固定されています。
はまっているだけですので、排水弁を手で持って上に引き上げるだけで取り外せます。
排水弁を外せたら新しい排水弁を用意します。
今回使用する排水弁はTOTO製のHH08008Zです。
画像の赤矢印の部分がタンクの底の棒のような部分にハマって固定されます。
ですので、この部分を棒のような部分に押し込むようにすれば排水弁は固定できます。
ここから先は取り外した順番と逆の順番で取り付けていけば大丈夫です。
ただ、取り外すときと違うのはレバーにチェーンを引っかけないといけないことです。
詳しくは説明書に書いてありますのでそちらを見ながらチェーンを引っかけてください。
チェーンは1~2玉ずらして取り付けるようにと説明書には書かれていますが、2玉でいいと思います。
交換ができたらタンクの蓋を置いてアングル止水栓を開けて通水します。
タンクに水が溜まったらレバーを回して水が流れるか確認します。
レバーを回すと問題なく水が流れてきました。
無事に修理完了です。
お疲れさまでした!
TOTO製SH371BAの排水弁の交換後
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。