排水管の洗浄の頻度はどれくらい?パイプクリーニングは必要なのか?

2021年2月9日

色んな業者が高圧洗浄機による排水管の定期洗浄サービスを行っています。

排水管についている汚れを取ったり悪臭の原因を洗い流したりする作業です。

利用を検討されている方は結構いらっしゃると思いますが、排水管の洗浄頻度はどのくらいが理想なのでしょうか?

また、パイプクリーニングはする必要があるのでしょうか?

水道修理業者としてこの問いにお答えします!

排水管の洗浄の頻度はどれくらい?

排水管の洗浄頻度はどのくらいが理想なのでしょうか?

答えとしてはお住いの住居(集合住宅や戸建て住宅)によって洗浄頻度は変わってきます。

また、戸建て住宅の場合は排水管がどのようになっているかによっても洗浄頻度は変わってきます。

ここからは住居のタイプ別で解説していますので、ご自身の住まいのタイプの解説をご覧ください。

集合住宅

集合住宅の場合のパイプクリーニングの頻度は1年に1回が理想です。

集合住宅は排水経路の下側(しもがわ)から洗浄作業が出来ない作りになっています。

屋内で詰まってしまった場合に詰まりの解消が困難になってしまう為、詰まる前に排水管を洗浄する必要があるのです。

分譲マンションなどでは年に1度の定期洗管を管理会社側がしてくれるところもあります。

これは排水管が詰まってからではおおごとになってしまうので、それを防ぐ目的でやっています。

定期洗管をしていない集合住宅は、お住いの方がご自身で業者を手配してパイプクリーニングしてもらう必要があります。

戸建て住宅

戸建て住宅の場合のパイプクリーニングの頻度は数年に1回が理想です。

具体的に言うと5年程度に1回がよいです。

しかし、戸建て住宅の場合は下側(しもがわ)から排水管の洗浄作業が出来ます。

排水管の汚れが固まって取れにくくなる前に洗浄する方が良いですが、定期洗管をしていないからといって集合住宅ほど困ることはありません。

ただ、戸建て住宅といっても全ての住宅が同じ条件で建築されているわけではないので定期洗管が必要な場合もあります。

2階にキッチンがある

家の中で排水管が繋がっているのは「トイレ・キッチン・洗面・お風呂・洗濯」です。

この中で排水管がつまってしまうことで困る箇所はキッチンです。

「トイレ・洗面・お風呂・洗濯」の排水は基本固まることがありません。

排水管がつまってしまっても上側(かみがわ)からつまりを解消することが出来ます。

しかし、キッチンは上側からつまりを解消するのがとても困難なのです。

理由としては、キッチン排水のつまりの原因が「油汚れ」だからです。

この「油汚れ」はとても固く、簡単に砕くことが出来ないのです。

上側から洗管すると排水経路を塞がられた水が上の方に逆流してきます。

逆流してしまうと家の中が濡れてしまうので作業を中断しなければならず、作業が思うように進まないのです。

1階にキッチンがある家は逆流しても、床の下は地面なので問題ありませんが2階にキッチンがある家は床の下が1階の天井になります。

2階で逆流してしまうと逆流した水が下に落ちていき、1階の天井がたわんだり、クロスが剥がれたり色んな現象が起こってしまいます。

ですので、2階にキッチンがある戸建て住宅の場合は、集合住宅同様1年に一回程度排水管の洗浄をする必要があります。

排水経路の勾配が悪い

排水経路の勾配が悪いと、排水がうまいこと流れずに溜まってしまいます。

排水が溜まってしまうということは汚れが沈殿したり固まってしまい、つまりの原因となります。

排水経路がつまってしまうと家の中の全ての排水が出来なくなったり、排水が逆流したりして生活が不自由になります。

「つまってから業者に洗浄してもらうからいい」って方は構いませんが、緊急で洗浄してくれる業者は基本的に高いですし、生活が不自由になることがストレスになる方は定期洗管をおすすめします。

最近では電気の高圧洗浄機も安くで売っていますから、ご自身で定期的に洗管することも可能です。

費用を抑えたい方は排水管の洗浄をご自身でされるのもいいと思います。

ちなみにですが勾配が悪いお宅の修理依頼を受けたことがありますが、そこは新築で購入して1年で排水管がつまってしまったとおっしゃっていました。

なので排水管の勾配が悪いようでしたら1年に一度は洗管するのがよいと思われます。

なぜ排水管の洗浄が必要なのか

排水管は必ずいつか詰まってしまうので、排水管の洗浄は必要です。

全てのものに言えますが、ずっと使い続けれるものはありません。

「快適な生活をするため」「設備を使い続けるため」にはメンテナンスは必要です。

家という住居に住んでいる限り、排水管の洗浄は必要です。

排水管の洗浄をしなかったらどうなるの?

排水管の洗浄をしなければ、排水管がつまります。

排水管がつまっても詰まりを解消すれば排水管はまた使えるようになります。

ですので、「つまってから業者に依頼する」というパターンでもいいと思います。

ただ、上にも書いていますが「集合住宅」「戸建て住宅の2階にキッチンがある」場合は詰まってしまってからでは解消するのが困難で、住宅を傷めてしまうこともあります。

「つまってからパイプクリーニング」「定期的にパイプクリーニング」どちらをするかは考え方次第です。

まとめ

定期的な排水管の洗浄は集合住宅(マンションなど)や2階にキッチンがある戸建て住宅では必要です。

排水管がつまるまで何もしないのもいいですが、集合住宅や2階にキッチンがある戸建て住宅の場合は水が逆流してきますので家が傷んでしまうことがあります。

最近ではホームセンターなどで電気の高圧洗浄機が安くで売られていますので、ご自身で定期的にパイプクリーニングすることも出来ます。

排水管が詰まってしまってから業者に依頼してしまうと費用が高かったり、生活が不自由になってしまうことがあります。

余裕がある方は是非定期的に排水管の洗浄をすることをおすすめします。

・高圧洗浄機で排水管を洗浄する方法【水道修理業者が解説】



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