この記事ではTOTO製タンクSZ727のボールタップの交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレの水を流すと便器と床の間から水が漏れてきます。トイレを使っていないときは漏れてきません。今は使っていません。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
TOTO製タンクSZ727のボールタップを交換する前に現場調査
現場到着後、トイレの中を見せてもらいました。
このトイレを使用すると便器と床の間から水漏れするようです。
弊社が現場訪問したときはこのトイレを使用しないようにしていたようで全く濡れていませんでした。
では、確認の為に水を流してみます。
水を流してみるとタンクを固定している部分から水が大量に出てきました。
あまりの量に写真を撮っている余裕はなかったので、漏れてきた箇所のみ写真を撮っています。
さすがに写真のためだけにもう一度水を流せませんでした(笑)
この箇所からの水漏れですが、結構色々と原因が考えられます。
ですので、一つ一つ原因をつぶしていこうと思います。
まずはタンクの中を確認します。
タンクの蓋の裏には整流スポンジが取り付けてありました。
これも水漏れの原因となりますね。
まだ確定ではないので次々調べていきます。
内部タンクの樹脂の蓋を外します。
樹脂の蓋を開けて中を確認してみると
手洗い管に繋がっている管が破れていました。
漏れ出てきていた水の量から考えるとこれが原因っぽいですね。
水を流すとこの破れている部分から水が噴きだしてきてタンク外に漏れたと考えられます。
あくまで仮説ですが、ほぼこれで間違いないと思われます。
整流スポンジが原因か調べるにしてもここをどうにかしないことには調べられないので一旦ここを修理します。
それでは次項からTOTO製タンクSZ727のボールタップ交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
TOTO製タンクSZ727のボールタップの交換方法
それではTOTO製タンクSZ727のボールタップ交換方法について解説していきます。
まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して時計回りに回せば水が止まります。
長年回していない場合は固くて回らないことがありますので、その場合は水道メーター横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらタンクの中の水を排水します。
水が無くなったら浮き球レバーとゴムホースを取り外します。
上の画像の右側のゴムホースは引っ張れば抜けます。
左側にある浮き球レバーは赤矢印の部分をラジオペンチで挟めば取り外せます。
浮き球レバーとゴムホースを外したら次はボールタップを固定している固定具を外します。
上の画像の赤矢印の部分が固定具になります。
この固定具は両手で持って上に引っ張れば取り外せます。
固定具を外したら給水と繋がっているナットを外します。
上の画像で言うとアングル止水栓の上に分岐水栓が取り付けてあり、その上にボールタップと繋がっているナットがあります。
画像の赤矢印の部分です。
ここをモンキーレンチを使って反時計回りに回して外します。
ナットを外したらボールタップ本体を外します。
ボールタップの根元と上部を手で持って時計回りに回します。
45度くらい回ったら上に引き上げて抜いてください。
引き上げるときにホースが引っかかって抜けないことがありますが、その際はタンクの外(裏)にあるホースの位置を動かしながら抜いてください。
ボールタップの取り外しができたら新しいボールタップを用意します。
今回使用するボールタップはTOTO製のHH06005SRです。
新しいボールタップの準備ができたら取り付けていきます。
取り付け方法は取り外し方法と逆の手順で取り付けていけば大丈夫です。
ただ注意点がありますので、そこだけ解説していきます。
ボールタップ本体を固定するときは斜めに差し込んで反時計回りに回して取り付けますが、このときに回らないことがあります。
これはボールタップの底にあるパッキンが新しい状態で分厚いために起こる現象です。
回らないときは上から押し込みながら(パッキンを押し付けながら)反時計回りに回すと回ります。
次の注意点ですが、ボールタップを回したら必ず樹脂タンクから出ている爪にボールタップを引っかけてください。
回しながらこの爪に引っかけるように上手く回してください。
この2点が注意点になります。
ここ以外は特に注意点はありませんので、取り外し方法と逆の手順で取り付けていってください。
交換ができたらタンクの蓋を乗せて通水します。
※内部の樹脂タンクの蓋がはまらない場合は蓋を切るなどして加工してください。
タンクに水が溜まったら何度も排水して水を流してください。
何度も排水しながらタンクの下にある固定具を確認します。
何度確認しても水漏れがなければ無事に水漏れ修理完了です。
お疲れさまでした!
もし、まだ水漏れがあるのであれば整流スポンジか密結パッキンが原因だと思われます。
引き続き修理してみてください。
TOTO製タンクSZ727のボールタップの交換後
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。