TOTO製ウォシュレット一体形取替機能部TCF913LEの排水弁の交換修理方法について解説します!

2025年9月15日

この記事ではTOTO製ウォシュレット一体形取替機能部TCF913LEの排水弁の交換方法について解説しています。

今回の症状は「トイレの水を流した後に水が止まらないときがあります。止まるときもありますが止まらないときもあって困っています。」とのことでした。

今回は水漏れの原因である排水弁の交換をして修理しています。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

今回使用する工具及び材料

TCF913LEの排水弁の交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。

使用する工具

・マイナスドライバー

・ゴム手袋(手が汚れるのを防ぐため)

使用する材料

・TOTO排水弁HH08008Z

TCF913LEの排水弁の交換修理する前に現場調査

まずは現場を調査して原因を特定します。

この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。

便器の中に水が漏れる症状は複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。

それでは現場の調査していきます。

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

現場のトイレ
TOTO製タンクTCF913LE
TOTO製便器C971B

このトイレの水が止まらないときがあるとのことですが現場に到着した時には手洗い管からも便器の中にも水が出ていませんでした。

手洗い管
便器の中

水を流してみましたが何度流しても水が止まったので漏れ出ているところは確認できませんでした。

次はタンクの中を確認します。

タンクの蓋

まずタンクの蓋を取ります。

タンクの蓋を開けた

タンクの蓋を開けたら透明の内蓋を開けてタンクの中を見てみます。

タンクの中を見てみるとレバーに繋がっているチェーンが切れていました。

チェーンが切れている
切れたチェーンが浮いている

上の画像の赤矢印の部分に切れたチェーンが浮いています。

タンクの中の状況をから考えると切れたチェーンが排水弁と排水口の間に挟まって水が止まらなくなることがあると思われます。

そしてまた水を流したりすると挟まっていたチェーンが浮いてきて水が止まるといった状態だと思われます。

これはよくある症状ですので、この考察で間違いないと思います。

この症状の場合は排水弁を交換することで修理可能です。

それでは原因の特定ができたので次項から排水弁の交換方法について解説していきます。

是非最後までお読みください!

TCF913LEの排水弁の交換方法

それではTCF913LEの排水弁の交換方法について解説していきます。

まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。

アングル止水栓

上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを入れて時計回りに回すと水が止まります。

アングル止水栓が固くて回せない場合やトイレ内にアングル止水栓が無い場合や水道メーターの横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めます。

水が止まったらタンク内に溜まっている水を排水してから内蓋の上にあるカバーを取り外します。

カバーを固定しているビス

カバーは上の赤矢印の部分にあるプラスネジで固定しているのでこれを外します。

同じ面に4箇所プラスネジがあるので4箇所全て取り外します。

プラスネジを外したらカバーを外して内蓋を取り外します。

透明の内蓋

内部にあるタンクの上には透明の内蓋が取り付けてありますので、持ち上げて取り外します。

内蓋はプラスチックのような素材で薄いので破れないように慎重に外してください。

内蓋を外したらレバーを固定している爪を外します。

上の画像の赤矢印の部分にレバーを固定している爪がはまっています。

引き抜けば爪は外せます。

爪を外したらレバーと排水弁を取り外します。

爪を外した後

レバーは横にスライドさせると抜けます。

タンクの底にある排水弁はタンクの底にある棒にはまっているので、排水弁本体を手で持って引き上げると取り外せます。

レバーと排水弁を外した
外した排水弁

排水弁を外したら交換する排水弁を用意します。

TOTO製排水弁HH08008Z

今回はTOTO製のHH08008Zを使用します。

取り付け方法ですが取り外し方法と逆の順番で取り付けていけば大丈夫です。(チェーンとレバーの取り付けについては付属の説明書に詳しく書いていますのでそちらをご覧ください)

また、新しい排水弁を取り付ける前にタンクの底にある排水口の周りを綺麗にしておいてください。

このタイプは排水口の周りにゴム片がへばりついていることがよくありますので、ゴム片を指でしっかりと取っておいてください。

交換ができたらアングル止水栓を開けて通水します。

通水

タンクに水が溜まったら排水します。

排水

タンクに水を溜める→排水するを何度か繰り返します。

この時にタンクに給水する水が止まること、レバーの操作に問題なく排水されることを確認してください。

何度排水しても問題がなければこれにて修理完了です。

お疲れさまでした!

TCF913LEの排水弁の交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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