https://www.youtube.com/watch?v=ey4mh7tIOf0
この記事ではINAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換方法について解説しています。
今回の症状は「トイレを使った後にタンクに溜める水(給水)が止まった後も便器の中にちょろちょろと水が出続けています。」とのことでした。
実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような症状でお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。
それではまずは原因について調査していきましょう!
※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。
※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。
目次
今回使用する工具及び材料
DT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換作業をする前に以下の工具と材料を用意してください。
使用する工具
・マイナスドライバー
・ゴム手袋(手が汚れるのであった方がいいです)
使用する材料
・LIXIL・INAX ダイヤフラムパッキン 50-1001-2
・LIXIL・INAX取替用フロートゴム玉(大) TF-10R-L
INAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換をする前に現場調査
まずは現場を調査して原因を特定します。
この項と同じ症状、原因であることをしっかりと確認してから作業を始めてください。
便器の中に水が漏れる症状は複数原因が存在しますので、慎重に原因調査を進めてください。
それでは現場の調査していきます。
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
こちらのトイレの便器の中にちょろちょろと水が漏れ続けているとのことですので、便器の中を確認します。
便器の中を確認すると封水(溜まっている水)が揺れていました。
封水が揺れることはありませんので、漏れていることは間違いないようです。
次はタンクの中を確認します。
タンクの中を見てみるとボールタップからちょろちょろと水が出続けていました。
次はオーバーフロー管を見てみます。
オーバーフロー管を見てみるとタンクに溜まった水がオーバーフローしている様子はありませんでした。
また、オーバーフロー管の根元から水が漏れている様子もありませんでした。
以上の調査から今回の水漏れの原因はフロートゴム玉の劣化によるものだとわかりました。
これがタンクに溜まった水がオーバーフローしていれば過給水による水漏れですので、ボールタップが原因ですが今回はオーバーフローしていないのでフロートゴム玉が原因となります。
本来はフロートゴム玉のみ交換すれば水漏れは修理できますが、現場のお客様からダイヤフラムも交換して欲しいとご要望を受けていましたので一緒に交換していきます。
それでは次項からINAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換方法について解説していきます。
是非最後までお読みください!
INAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換方法
それではINAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換方法について解説していきます。
まずはアングル止水栓を閉めて水を止めます。
アングル止水栓はトイレ内にあり、トイレのみ水を止めることができる止水栓です。
上の画像の赤矢印の部分にマイナスドライバーを挿して、時計回りに回せば水が止まります。
アングル止水栓がない場合やアングル止水栓が固くて回せない場合は水道メーターの横にあるバルブを閉めて家全体の水を止めてください。
水が止まったらタンクの中に溜まっている水を排水します。
タンクに溜まっている水はレバーを回して排水してください。
排水できたらタンク上部に取り付けてある消音プレート(白い樹脂でできている部品)を取り外します。
消音プレートに取り付けてある連結管とゴムホースを外してから上の画像の赤矢印の部分に指を入れて消音プレートを外します。
消音プレートは内部樹脂タンクにはまっているので指を入れて持ち上げてあげれば外れます。
消音プレートを外したら浮玉とゴムホースを外します。
上の画像の赤矢印の部分が外す浮玉とゴムホースです。
浮玉はボールタップのレバー部分と接続されていて、レバーを押さえながら浮玉を手前に引っ張ってあげれば外れます。
ゴムホースはオーバーフロー管に刺さっているだけですので、オーバーフロー管を押さえながら引き抜きます。
浮玉とゴムホースを外したらボールタップを分解します。
ボールタップ本体を手で持って上の画像の赤矢印の部分を反時計回りに回して分解します。
ボールタップを分解したらフロートゴム玉を取り外します。
フロートゴム玉はフロートカップと繋がっており、この二つを固定している固定具を外すことでフロートゴム玉を外すことができます。
フロートカップの底辺りに取り付けられているので、手探りで出っ張っている部分を探してみてください。
おそらくその部分がこの固定具ですので、引き抜いてフロートゴム玉を外してください。
※新しいフロートゴム玉を取り付ける際に同じ位置に取り付ける必要があるので、この固定具が取り付けてあった位置は覚えておいてください。
タンク内部の分解が終わったら新しい部品に交換していきます。
まずはダイヤフラムをボールタップの部品から外して交換していきます。
外したボールタップの部品を斜めから見るとへこみがあります。
このへこんでいる部分に新しいダイヤフラム50-1001-2の突起をはめてください。
次は新しいフロートゴム玉TF-10R-Lを用意して交換します。
取り付けは取り外しと逆の手順て取り付けていけば大丈夫です。
ただ、フロートカップとフロートゴム玉を合わせる際、フロートカップの底のへこみとフロートゴム玉上部の突起の形がぴったりと合う位置でないと接続できません。
フロートカップの底のへこみの形を指で触って形を想像してからフロートゴム玉を取り付けていってください。
フロートカップとフロートゴム玉が合わさったら固定具を使って固定してください。
取り付けができたらアングル止水栓を反時計回りに回して通水します。
タンク内に水が溜まったらレバーを回して排水します。
タンクに水を溜める→レバーを回して排水するを何度かおこなって使用に問題がないかしっかりと確認します。
使用に問題がなければタンクに給水する水が止まったことを確認してから便器の中を確認します。
便器の中の封水が揺れていなければ問題なく修理完了です。
お疲れさまでした!
まだ封水が揺れている場合は残り水の可能性があります。
しばらく便器の中をじっと見ていてください。
10分以上見続けていてもまだ漏れている場合は他に原因があるかもしれません。
もう一度原因を調査してください。
INAX製タンクDT-3840のフロートゴム玉とダイヤフラムの交換後
最後までお読みいただきありがとうございます。
筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
同じような症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。
もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。
また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。
対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。