SH391BAのタンクの中から水の音が聞こえる?原因は排水弁パッキンの劣化でした【修理方法を解説します】

2025年3月2日

この記事ではTOTO製タンクSH391BAの排水弁パッキンの交換方法について解説しています。

今回の症状は「トイレタンクの中で水の音が聞こえます。便器の中には水が漏れ出ていないような気がします。トイレは問題なく普通に使えます。」とのことでした。

実際に伺ったお客様宅での作業風景と共に解説していきますので、似たような水漏れでお困りの方は是非最後までお読みいただき参考にしていただけますと幸いです。

それではまずは原因について調査していきましょう!

※修理方法を教えて欲しいというお電話が増えておりますが、電話は修理受付窓口に繋がりますので修理方法についてはお伝えしておりません。

※ご自身で修理が難しい場合はお近くの水道修理業者までご依頼ください。

SH391BAのタンクの中から水の音が聞こえる症状の現場で原因調査

現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。

水の音が聞こえるトイレ
タンク品番SH391BA
便器品番CS390BP

トイレの中に入って耳を澄ませてみると「ぽちゃぽちゃ」と水の音が聞こえてきました。

水の音が聞こえるところに近づいていくとタンクの中であることがわかりました。

タンクの中を確認します。

タンクの中

タンクの蓋を外してみると水の音が大きくなりました。

タンクに原因があることは間違いないようです。

そして、凝視してみると

水が出ている箇所

ボールタップから水がぽたぽたと漏れ出ていました。

写真の赤矢印の部分です。

タンクの中の水の音の原因はわかりました。

次はなぜ水の音がするのかについて原因を探ります。

便器の中を確認します。

便器の中

便器の中を凝視してみましたが、水面が動いていることはなく、便器の中に漏れていると確実に判断はできませんでした。

ただ、タンクの中でオーバーフローしているわけではないので、排水弁が原因であることが濃厚です。

次はタンクの中の底を確認します。

タンクの底のゴム片

タンクの底には排水弁があります。

この排水弁の縁にゴム片のようなものが見えました。

本来このゴム片は隠れて見えないのですが、それが見えているということはパッキンが劣化してケバケバしているということになります。

ですので、やはり排水弁が原因で水が漏れているのだと判断できました。

この箇所はパッキンを交換することで水漏れを解消できますので、次はパッキンの交換方法について解説していきます!

SH391BAの排水弁パッキンの交換方法

パッキンを交換する前にまずはタンクに給水する水を止めます。

アングル止水栓

タンクの近くに水を止めるためのアングル止水栓がありますので、その頭の部分をマイナスドライバーで回して水を止めます。

次はレバーを回してタンク内の水を排水します。

水を抜いた

水が抜けたこと、給水が止まっていることを確認したら排水弁パッキンを交換していく段取りに入ります。

まずは作業スペースをとるためにボールタップの浮き球を外します。

浮き球を外す

浮き球はボールタップに引っかかっているので、写真のようにラジオペンチを使って挟んであげると外しやすいです。

力強く挟んでしまうと樹脂が割れてしまう可能性がありますから、慎重に挟んで取り外します。

浮き球を外した

浮き球が外れたら底にある排水弁部を外します。

排水弁部は引っかかっているだけですので、手で引き上げるだけで外れます。

排水弁部を外した

排水弁部を外したらパッキンの状態を確認します。

劣化したパッキン

パッキンを見てみると劣化してボロボロになっていました。

劣化状況を確認したら交換するパッキンを用意します。

交換するパッキン

今回使用する材料はTOTOのHH11027です。

これに交換していきます。

劣化したパッキンを外した

排水弁部に固定されている劣化したパッキンを引っ張りながら取り外します。

取り外したら排水弁部にゴム片などの汚れがついていますので、綺麗にします。

汚れが残ったままだと止水不良の原因になりますから丁寧に汚れは取ります。

汚れを取ったら新しいパッキンを取り付けます。

交換完了

交換ができたら次はタンク底にある排水口の部分を綺麗にします。

排水口

この排水口の部分にもゴム片などの汚れがついていることがあります。

ここも綺麗にしておかないと止水不良がおこることがありますから綺麗にします。

排水口を綺麗にする

この汚れは指で簡単に取れるので指で擦って綺麗にします。

綺麗にしたら外した順番と逆の手順で排水弁部と浮き球を取り付けます。

取り付け後

タンク内部の取り付けができたら蓋をして、アングル止水栓を開けて通水します。

通水

通水したらタンクの中に水が溜まるまで待ちます。

水が溜まったら蓋を開けて内部を確認します。

修理後のタンク内部

修理後はタンク内部で水が漏れていないかしっかりと確認します。

特に漏れていなければ修理完了です。

お疲れさまでした!

SH391BAの排水弁パッキン交換後

最後までお読みいただきありがとうございます。

筆者なりにわかりやすく修理方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

トイレの水漏れは同じような症状でも原因が多岐にわたりますので、今回は排水弁パッキンの劣化が原因の修理方法となっています。

同じような水漏れの症状でお困りの方のお役に立てるように記事を書きましたので、参考にしていただければ幸いです。

もしわかりにくい部分などがあるようでしたら似たような記事を書かれている他のサイトもあると思いますので、そちらも参考していただけますと幸いです。

また、誰にでもわかるようにこの記事は書きましたが、それでもご自身で修理するのに不安がある方は水道修理業者にご依頼ください。

対応地域は限られていますが、弊社も水道修理業者ですので対応エリア内であれば修理いたしますのでご連絡いただければと思います。



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店長 葛西 代表
合同会社レオンメンテナンス代表の葛西です。 水回りのトラブルに役立つ解説を書いています。 是非ご参考ください!
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