芦屋市南宮町でトイレの水漏れ修理のご依頼がありました。
ご依頼内容ですが「トイレのタンクの中から常に水の音がするようになりました。最近気付いたのでいつから音がなっているのかはわかりません。15年以上使っているトイレなのでタンクの中で何かが壊れているのかなと思っています。修理をお願いしたいです。」とのことでした。
お任せください!
ちゃちゃっと修理しちゃいますよ!
症状的には部品交換で対応できそうですが、詳しくは現場を見てみないとわかりませんね。
では早速現場を確認してみましょうか!
ちなみに今回のこの記事のショート動画もあります。
よかったら観てくださいね!
目次
トイレのタンクの中から常に水の音がする現場に到着
現場に到着後、トイレの中を見せてもらいました。
お!タンクと便座が合体しているシャワートイレ一体型便器ですね。
これの修理は緊張するんですよね。
タンクの中が狭くて小さな部品とか落としそうになるんですよ(笑)
腕の見せ所です!
トイレの中に入ったときにずっと水が漏れ出ている音が聞こえていたんですけど、タンクの中を確認する前に便器の中を見てみます。
便器の中を確認すると封水が揺れていてタンクから便器に水が漏れ出ているようでした。
写真で撮るのは難しかったですが、写真の1と2を見比べてもらえれば水が動いている(波紋がある)のがわかると思います。
便器の中を確認できたので次はタンクの中を確認します。
タンクの蓋を外したらボールタップの方を見てみます。
ボールタップを見てみると線状の水が常時出ていました。
2枚目の写真の赤丸の中を見てもらえると漏れている箇所がわかると思います。
次は水位を確認します。
タンクの中に溜まっている水の量ですが、ほぼ正常でした。
さて、色々と確認したので結論ですが、今回の水漏れはフロートゴム玉の劣化が原因です。
フロートゴム玉が劣化して、タンクから便器に水漏れしたことで、ボールタップから常に水が出ている状態でした。
なのでフロートゴム玉を交換すれば修理はできますが、このシャワートイレ一体型便器は修理で対応するべきかどうかってところなんですよね…
そのへんをお客様に説明して、今回はとりあえず部品交換で対応して欲しいとのことだったので、今回は部品で修理することになりました。
修理で対応するべきかどうかについては後で説明します。
それでは、作業にはいっていきましょう!
シャワートイレ一体型便器の内部部品交換作業
今回はフロートゴム玉とダイヤフラムを交換します。
どうせフロートゴム玉を交換するんだったら、ダイヤフラムも同じくらい劣化しているでしょうから一緒に交換した方が後々のトラブルを防げますからね。
※もちろんダイヤフラムを交換する方がいいこともお客様に説明して納得していただいた上で作業しています。
作業内容ですが、まずは止水します。
水が止まったことを確認したらタンクに溜まっている水を抜いてダイヤフラムを取り出します。
ダイヤフラムを取り出したら、新しいものと交換する前にフロートゴム玉を取り出します。
まあこの理由ですが、単純にこの方がスペースが広いので作業がやりやすいってだけです(笑)
作業の順番は逆でもいいと思います!
取り出したフロートゴム玉を近くで見るとかなり劣化していて表面がボコボコでゴムがドロドロに溶けていました。
少し触れただけでゴム手袋が汚れてしまいました。
タンクの中を触るとだいたいこんな感じで汚れるんですよね。
タンクの中を触るときはゴム手袋着用推奨です!(この汚れはなかなか落ちないです)
話が若干それましたが、フロートゴム玉を取り出したら、新しいフロートゴム玉を用意します。
で、ここからが腕の見せ所なんですよ。
写真を撮っていなくて申し訳ないのですが、このフロートゴム玉はカップに取り付ける必要があるんですけど、このカップとフロートゴム玉を固定する小さな部品があります。
この小さな部品が小指の爪くらいの大きさなんですけど、これを取り付けるときに落ちそうになるんですよね。
落としてしまったらそこで試合終了です(笑)
最悪は排水口の中に入ってしまうので、入ったらもう取り出すことはできません。
なので、ここは慎重かつ迅速に対応しないといけません。
フロートゴム玉の取り付けができたら次は新しいダイヤフラムを用意します。
新しいダイヤフラムを用意したらボールタップに取り付けます。
タンク内部の部品を交換したら、蓋をして通水します。
タンクに水が溜まったら便器の中を見ながら水を流していきます。
水を何度か流したら便器の中を凝視して水が漏れてこないか確認します。
数分間見ていましたが、水が漏れ出てくることはありませんでした。
もちろんタンクの中から水の音が聞こえてくることもありませんでした。
ふぅ。
今回も無事に修理できました!
これにて作業完了です!
作業後
作業後はお客様にも確認していただきました。
症状がなくなったので大変喜んでいただけました。
よかったよかった。
さて、上の方で「修理で対応するべきかどうか」を後で説明すると書いていますので、それについて書いていきます。
まず、今回のタンク品番ですが
INAX製のDT-4872でした。
この品番をメーカーサイトで確認すると詳細が出てきます。
・INAX シャワートイレ一体型便器情報詳細 DT-4872
この詳細を見てみると、部品の供給が終わっていることが書かれています。
そうなんです。
この一体型便器は故障する頃には部品の供給が終わってるんです。
今回はちょっとした内部部品の交換なので、分解図がなくてもどの部品が必要か見ればわかりますが、その他の部品はわかりません。
特に便座(ウォシュレット)が故障したときは、部品が供給されていないので修理ができません。
感がいい方ならもうお気づきだと思うんですけど、最終的にはこの一体型便器は便器ごと交換するしかありません。
なので、いずれ便器ごと交換しないといけないので、今回も修理するべきかどうかってところだったんです。
変に修理費用をかけるのはもったいないじゃないですか?
今回はお客様に同じことを説明して、とりあえず部品交換して欲しい、次壊れるまでにお金を貯めておきますとのことだったので、部品で修理しました。
この記事をお読みの皆様の中で同じ一体型便器を使用されている方で故障されている方は便器の交換も検討してみてくださいね!
今回の作業内容の料金と時間について
今回の作業内容の料金と時間について書いていきます。
まずは時間について
現場到着まで約30分、現場確認及び作業時間が約30分かかっています。
次に料金(税込)について
出張費3300円+タンク内部部品交換(タンク脱着無し)5500円+追加修理作業3300円+材料代2200円=合計14300円です。
※材料代は当時の価格です。