蛇口本体を交換されたけどこれってボッタクリ?トイレも外されたけど…それって本当にダメなこと?

「〇〇を交換したがる業者は止めたほうがいい」と書いてあるホームページはよくありますよね。

果たして本当にそうなのでしょうか?

実際に蛇口なんかは本体を交換すると水が止まりますよね?

それって修理したことになるのではないでしょうか?

では何をしたらボッタクリになるのでしょうか。

当社独自の調査と在籍している職人の話を元に結果を書いていきます。

※当社に在籍している職人は元々修理専門業者の人ではありません。新築の家を主に手がけながら依頼があれば修理に行っていた人です。

1.蛇口の本体の交換

まずよく書いてある「蛇口本体を交換しないと直らないと言う業者は止めたほうがいい」というものです。

これに関して言えばボッタクリではありません。

蛇口に異常がある場合だいたいは水漏れだと思います。

ハンドルタイプの場合

ハンドルタイプの蛇口であればパッキン(ケレップや三角パッキンなど)を交換することで修理することがよくあります。

しかし、ハンドルタイプの場合でも蛇口本体が劣化してパッキンの交換では水漏れを直すことができないこともあります。

その場合は蛇口本体の交換が必要になります。

レバータイプの場合

レバータイプの蛇口の内部にはカートリッジが入っています。

カートリッジがパッキンのような役目をしているのでカートリッジを交換すれば確かに水漏れは直ります。

しかし、カートリッジを交換しても水漏れが直らない場合があります。

本体が古くてかみ合わせが悪い場合なんかはカートリッジ交換しても水漏れは直りません。

あとはカートリッジを交換するには本体の品番が必要になってきます。

品番が消えている、または説明書がないなどの場合は本体を交換するしかありません。

その時の状況によって本体交換も必要になってきます。

2.トイレの便器の脱着

お客様宅で修理している際、よく便器を脱着しないと修理代金がはっきりとわからないという状況のものがあります。

正直便器は透明ではないので中が見えるものではありません。

複数の人が使う便器であればなおさら何が原因でつまっているのかわかりません。

便器から排水管の接続部分で物がつまっていてトイレのつまりが発生している場合は脱着しても意味があります。

問題はどのタイミングで便器を脱着するかです。

何がトイレの中につまっているのかわかっている場合(トイレットペーパーや便など)はすぐに脱着する必要がありません。

ですので必ず便器を脱着するからダメというわけではありません。

トイレットペーパーがつまっている

トイレつまりの代表的な症状ですがトイレットペーパーを流しすぎてからつまったというものです。

この場合は各家庭にだいたいラバーカップがあるのでそれで抜けます。

頑固な物は業者が使用する器具で抜けますので便器脱着する必要がありません。

ティッシュやお掃除シートがつまっている

たまにある例ですがティッシュやお掃除シートを流してトイレがつまったというものです。

ティッシュやお掃除シートはトイレットペーパーとは違い水に溶けないので少量でもつまってしまうことがあります。

この場合は状況によりけりですがまずラバーカップをします。

次に業者の使用する器具でやってみます。

それでもだめだったらワイヤーを使ったり便器を脱着したりします。

この場合は色々やってみないとわかりません。

生理用品や尿もれパットがつまっている

これはよくあることなのですが、生理用品や尿もれパットを流して便器の中で膨張してつまっているというものです。

この症状はラバーカップではつまりを抜くことが難しいです。

※流せるナプキンなどはラバーカップでもいけることがあります。

業者が使用するローポンプでは稀に詰まっているものを引き出すことができますが、必ずではありません。

生理用品や尿漏れパットが原因だと便器を外して取り出すことがほとんどです。

ワイヤーで引っかける方法もありますけど尿漏れパットの吸収素材が便器の中で散らばってしまうこともあります。

そうなると吸収素材が散らばって便器内でへばりつき、詰まりを直すことができなくなってしまいます。

それはややこしいので初めから便器を外すのがいいです。

プラスチック製品などひっかからないものがつまっている

お子さんがいるご家庭などではたまにありますがおもちゃを流してから流れがおかしくなるというものです。

プラスチック製品なんかはワイヤーを入れてもひっかからず専用器具を使用しても便器内でひっかかってつまりを抜くことが出来ません。

こうなると便器を脱着するしか方法がありません。

しかし、便器を脱着したからといってつまりを取れるわけではありません。

最悪の場合は便器を交換するしかないときもあります。

3.高圧洗浄機

よくつまったら高圧洗浄機を使ってつまりを抜くと書かれているホームページを見ます。

果たして高圧洗浄機はそんなにすごいものなのでしょうか?

水道のプロである職人に話を伺いました。

高圧洗浄機ってそんなにすごいの?

答えは「もちろんすごいよ。」でした。

高圧洗浄機を使わないと直せないトイレつまりがあるので、それを直すために高圧洗浄機が必要とのことでした。

どんな場面で高圧洗浄機を使うの?

基本高圧洗浄機を使うところは屋外の排水管のつまりで使用します。

もちろんそれ以外にもありますが、トイレつまりでは屋外の排水管のつまりで使用すると思っていただいて結構です。

排水管がつまる原因は様々ですが、排水管がつまると通常の水圧では便や紙が流れなくなってしまいます。

そんなときに高圧洗浄機の高圧ホースを使って洗管していきます。

最後に

ここまで記事の内容を読んでいただいた方にはわかると思いますが、「何が良くて何が悪い」のかは簡単には判断がつきません。

依頼者側からしたら「これは本当にする必要がある作業なの?」と思われるような作業でも必要なこともあります。

それは水のトラブルがかなり複雑であるからこそ、仕方ない部分でもあります。

では、どうやって判断したらいいのでしょうか?

それは「納得いくまで質問して答えてもらう」に尽きるのではないでしょうか?

例えば、蛇口から水漏れしていて蛇口本体ごと交換しないといけないと言われたとします。

そんなとき「水が漏れているだけなのになんで蛇口ごと交換しないといけないの?」と聞いてみてください。

その答えに納得できなければ何度も何度も質問してください。

最終的に納得できれば、作業してもらえばいいですし納得できなければ断ればいいのです。

あと、料金だけでは判断で良し悪しは判断できないので料金だけ見て判断してはいけません。

作業が困難なときもあれば部品代が高いときもあります。

やはり質問して納得すれば良しとするのが一番いいと思います。



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